前回富士フイルムビジネスイノベーションジャパンのショールーム訪問記事で、掲載しきれなかった複合機をご紹介いたします。今回の記事でご紹介する複合機も新ブランド「Apeos」です。紹介機種は、Apeos CシリーズのApeos C7070と、ApeosProシリーズのApeosPro C810です。新しい生活様式に合ったApeos Cシリーズをご紹介してきましたが、オプションをつけてさらにクリエイティブ力が上がった複合機や、富士ゼロックス時代から変わらない従来機種の高い印刷品質、色味の再現度をお伝えいたします。
<目次>
・Apeos C7070
・ApeosPro C810
Apeos C7070
前回ご紹介したApeos C2570と変わらず高性能なところもポイントです。オプションのフィニッシャーを搭載すると富士フイルムの特長である高画質と合わさり、満足度の高い冊子や折チラシが作れます。
オプション内容としては、
・ステープル…複数ページをまとめるホチキス留め
・パンチ…バインダー用の穴あけ処理
・中綴じ…カタログや小冊子の制作に便利な二つ折りとホチキス留め
・Z折り…A3原稿をA4サイズにまとめるZ折り
・三つ折り…ダイレクトメールなどの封入に便利な三つ折り
このように様々な用途に応じたフィニッシャーがあります。ショールーム訪問では中綴じと三つ折りを実演していただきました。中綴じは、操作パネルから中綴じ「折り・ホチキス」を選択し、製本で「左とじ/上とじ」などを選択します。操作パネルはApeos C2570をご紹介した時と同じく、黒字に余白の余裕のあるアイコンで見やすく操作しやすいと感じました。設定に合わせて、コピーをとって面付けで製本させる操作をします。複数部数を印刷指示した場合、中綴じ製本が1部ずつ順番に出てきます。排紙トレイは90度下に曲げることが可能で、大量に出力する際には、排紙トレイの下に入れ物を設置しているとスムーズに回収できるようになっています。出力された用紙は面つけがしっかりとされており、ホチキス留めで綺麗に仕上がっていました。
三つ折りは、設定で「紙折り」から選べます。ただの三つ折りだけではなく、「二つ折り」「内三つ折り」「外三つ折り」「Z折り」と折り方を多数選べます。今回の実演では手紙のような内三つ折りで出力しました。内三つ折りを選択した後、内側に印字するのか、外側に印字するのか、印字面を選べます。動画にあるように、コピー機は正確なため、A3の間違った設定になっていても気づいて呼びかけてくれます。今回は両面印刷の内三つ折りで印刷していただきました。大量にダイレクトメールを送る場合や、封筒に入れて送る資料の場合とても役に立つ機能です。
ApeosPro C810
こちらのApeosPro C810はプロダクションプリンターになります。
富士ゼロックス時代のプロダクションプリンターから一新し、白を基調としたシンプルでスッキリしたデザインとなっています。やはりプロダクションプリンターは給紙から排紙まで長く、大きさに迫力がありました。「ApeosPro C810」は業界初の2,400×2,400dpiの高解像度出力が可能なLEDプリントヘッドで、クリエイティブのプロに求められる高画質を実現しています。実際に機構の中も見せていただきました。業界最小クラス粒径のSuper EA Ecoトナーを採用しています。細い線や小さな文字もくっきり、写真やイラストも滑らかに再現することが可能です。機構内部は、水色の取っ手に手順番号が記されており、操作ガイダンスに沿って分かりやすく開閉できるようになっていました。駆動機構(※1)がないため、露光部が揺れず高画質で印刷できる機能をさらに進化させています。
※1…回転を伝達し、速度を変えて別の回転の手伝いをさせる機構のこと
排紙部分は長尺にも対応できるよう長めになっていました。用紙のサイズはハガキサイズから330×1,300mm(片面印刷)まで対応が可能です。また、中綴じフィニッシャーで冊子作成時には天地断裁と小口断裁のオプションを組み合わせることで、三方断裁、角背仕上げなどの加工も可能です。こちらもApeos C7070の排紙部分と同じく、90度下に曲げることが可能で、連続した出力にも対応できるように工夫されています。
今回はさらに上位機種で実際に印刷したサンプルもたくさん見せていただきました。どれも精巧な色味で表現され、様々な種類の販促物が展示してありました。幅広い用紙サイズ・紙の厚さ・種類に対応しているため、チラシや名刺、ポスターなどは手軽に制作が可能です。
このご時世にあると安心なマスクカバーや、イベント用の販促物、クリアファイル、更には掛け軸なども制作できるようです! また、マーケティングに効果抜群のバリアブルプリントが可能です。(バリアブルプリントについての詳細はこちらからどうぞ!)一枚一枚お客様に合わせてメッセージや画像を変更するというような、訴求力の高い販促物を自社内で作成できます。
ApeosPro C810はプロダクション機ですが、Apeosシリーズの一種であるため、UIデザイン、スマートフォンで行える印刷機能など、操作感覚は共通しています。Apeosユーザーであれば分かりやすく、使いやすいですね。
社名と同時に発表された新生「Apeos」。筐体のデザインも一新し、オフィスにより馴染むデザインになりました。用紙に印刷する出力機ながらペーパーレス化への推進を加速させ、複合機に求められている機能が日々高くなっていることがわかります。富士フイルムビジネスイノベーションという新社名が示す、ビジネスに革新をもたらす新しい働き方をますます見ていきたいですね。
富士フイルムビジネスイノベーションジャパン株式会社様、ありがとうございました!
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