2021年4月より富士ゼロックスから社名を変更した、富士フイルムビジネスイノベーションジャパン株式会社のショールームに訪問させていただきました! 約半年ほど前に新たな国内営業向け拠点として、豊洲ベイサイドクロスタワーにセンターオフィスと体感型ショールーム「Bridge for Innovation(ブリッジ・フォー・イノベーション)」が開設されています。ご案内してくださったショールームのフロアには社名変更のお祝いの胡蝶蘭が整列していました。また、フロントにはJ.D.パワー2020年カラー複合機顧客満足度調査の表彰盾も輝いており、壮大なペーパーフラワーのアートにも圧倒されました。
今回の訪問では、社名変更に合わせて2021年4月1日に発売された新ブランド「Apeos」のApeosCシリーズをご紹介していただきました。
<目次>
Apeos C2570
・やさしくシンプルな操作・シンプルなデザイン
・お知らせライト
・トレイの開閉
・清潔で快適に
・スピーディーなスキャン
・スキャン後の文書管理と共有
・テレワークに最適、ペーパーレスファクス
・モバイル連携で外出時や非接触ニーズにも対応
Apeos C2570
やさしくシンプルな操作・シンプルなデザイン
操作パネルはUIデザインが一新され、黒とグレーを基調にしたデザインとなっています。アイコンがより簡略化され、設定項目も余裕を持って配置されているため、見やすく分かりやすく、誤操作を防いでくれるのです。富士フイルムビジネスイノベーションでは専属のデザイナーによって、UIや複合機の外観のデザインを担当しているとのこと。シンプルさの中にも品がありますよね。
ホーム画面のカスタマイズも可能で、各機能の操作ステップが統一されているため、新しく操作を覚える必要がなく、覚えやすい仕様になっています。
複合機を利用する際、前回と同じ操作をクイック機能として履歴から呼び戻すことができます。また、よく使うA4モノクロコピーやスキャンなどの操作は「いつものジョブ」としてピン留めで登録可能です。
Apeosは、すばやく使える・やさしい操作性という特長があります。今回はその中から3つご紹介いたします。
お知らせライト
一つ目はお知らせライトです。このライト、以前は青色でしたが、今回のシリーズは緑のライトでオフィス空間にも合わせやすく、優しい光を点灯してくれます。このライトの点滅や点灯により、セットした原稿や排出された用紙の取り忘れを防ぐことが可能です。
トレイの開閉
二つ目はトレイとスキャン台の開閉です。現在皆さんが使用されている複合機の多くは、給紙トレイを閉める・スキャン台を閉める際に「ガシャン」という音が鳴りませんか? Apeosシリーズは用紙トレイ引き込み機構により、奥まで押し込まなくても、吸い込まれていくかのように静かに閉まります。紙を入れるためトレイを引き出す際も、軽い力で引き出すことが可能です。この優しい操作は、ネイルをしている女性の方からも大変好評だそうです。
清潔で快適に
三つ目は、抗菌への配慮です。操作パネルには抗菌加工が施されており、電源ボタン・ホームボタンに抗菌樹脂を採用しています。複数の人が利用する複合機にもこうした感染症予防対策を施すことで、誰もが安心して快適に操作ができます。
ちなみに筆者が実際に操作してみた感想としては、アイコンがわかりやすく操作しやすいということはもちろん、アイコンをタッチした時に鳴る音が印象的でした。優しく丸みのある音で、機械らしくない温かみがあり、耳心地が良いと感じました。
スピーディーなスキャン
ApeosC2570は1分間に片面80枚、1パス両面読み取り時は160枚の高速スキャンが可能です。実演していただきましたが、とても早くスキャンが終わり、一枚一枚スキャン台に紙を載せずにスキャンでき、効率良く業務に取り組めます。
A4やB5といった日常的に使用するサイズの用紙だけではなく、領収書や伝票などの小さい原稿もまとめてスキャンが可能です。ApeosPortの25枚機はこのような小さいサイズの連続スキャン機能はありませんでしたが、このApeos Cシリーズからは搭載! このように名刺や領収書などの小さいサイズの用紙も高速スキャンが可能になったため、重送検知も搭載しています。なかなか起こりにくい重送ですが、一枚の用紙に複数の領収書を貼り付けているような、かさばる紙をスキャンしようとした場合に、機械が検知して停止します。その際、『重送ですか?』『貼り付けですか?』と複合機が聞いてくれるため、紙の重送を防いでくれます。ちなみに貼り付けを選択した場合は、そのままスキャンが実行されます。また、高速スキャン機能の紙詰まりにも最適な改良がありました。旧シリーズのApeosPortはスキャン機構の開閉箇所が少なく、紙詰まりの際に紙を取り出しづらいということがありました。Apeos Cシリーズのそれは開閉箇所が多くなり、紙を取り出しやすい設計になっています。
スキャン後の文書管理と共有
スキャン原稿を取り込んだ際に、スキャンした素材がPCの特定のフォルダにしか入らない、名前が数字だけになってしまうことありませんか? スキャン後にPCから保存先のフォルダにデータを移動させて、名前を変更して…という工程が、オプションの「業務別らくらくスキャンPro」を使用すれば解消できます。これを使用すると、あらかじめ設定したボタンを押すだけで、業務や文書を種類別に自動格納し、お客様名などのフォルダを自動生成してファイルを格納することも可能です。部署ごとに仕分けることができ、複数ある業務内容のフォルダも分けることができます。例えば、サーバーに営業部署というフォルダがあり、その中の見積書というフォルダにまで自動で格納することが可能です。実機トライアルさせていただいた複合機は営業部・製造部などありましたが、もちろんお客様に合った組織の種類や部署に変更ができますし、アイコンの設定も変更が可能です。お客様ご自身でも設定変更が可能ですので、例えば組織替えの際にもスムーズに対応いただけます。
テレワークに最適、ペーパーレスファクス
普通ファクスと聞けば紙を思い浮かべると思いますが、今回ご紹介させていただくのはペーパーレスファクスです。Apeosの機能にあるペーパーレスファクスボタンで簡単に活用が可能です。ファクス受信文書を親展ボックスに蓄積し、パソコンに転送したり、メール送信したりするペーパーレス受信もできます。PCのファクス受信ボックスに蓄積させることにより、受信した文書をすぐに出力せず、必要なものだけプリントできるため、無駄な出力を抑え環境に配慮したファクスが行えます。
また、テレワークにも便利なDocuWorksというソフトウェアや、Working Folderというクラウドサービスを利用すると、PCでファクスの送受信状況が確認できます。不動産の会社の一例を挙げると、ファクスの受信文書の確認のために会社に戻る…というケースがよくあります。出先にいるのにわざわざファクスのために帰社しなければいけないなんて煩わしいですよね。このクラウドサービスは、登録しているメールアドレス先にファクス受信の通知メールが入るため、出先やテレワークでもスムーズに確認が可能なのです。
また、働く場所にとらわれず、文書を通じたコミュニケーションを円滑にする「DocuWorks Cloud モバイルアプリ(iOS/Android)」が登場しました。こちらは2022年7月6日から提供開始されました。「DocuWorks Cloud モバイルアプリ」は、「DocuWorks Cloud」上文書へのアクセスが、これまでのPCからの利用に加え、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末から行うことができ、「DocuWorks Cloud」の利用シーンを大きく広げます。
モバイル連携で外出時や非接触ニーズにも対応
こちらもテレワークや外出先で活躍する機能です。Print Utilityというアプリケーションを使った場合、スマートフォンでも複合機の操作パネルと同じようにカラーや枚数、用紙サイズまで選ぶことが可能です。印刷設定が完了したら、スマートフォンの画面内の印刷スタートボタンを押してプリントが完了します。この機能を活用すれば、外出時で出力したい資料や写真を簡単に遠隔操作で出力することが可能です。また、複合機の操作画面の横に搭載されている、NFCタッチエリアへNFC搭載スマートフォンをかざせば、より簡単かつスムーズに操作ができます。オフィスワークに欠かせない複合機ですが、毎日不特定多数の人が画面などを触って操作しています。近年新型コロナウイルスの蔓延により感染対策が重視されるようになりました。共有されている複合機の画面は触りたくないという方も多いため、個人や社用のスマートフォンを使用する方も多いそうです。モバイル連携の複合機操作は非接触ニーズにも応えてくれます。
富士フイルムビジネスイノベーションジャパンのショールームレポート、いかがでしたでしょうか? 視覚で感じた印象的なポイントは、ショールームに入室した際の美しい作りやデザインです。大きなオブジェには目を奪われました。また、富士フイルム製品のプロジェクターで映し出されている動画もサイズが大きく、インパクトがありました。
ご紹介していただきました製品のApeos C2570は、新しい生活様式に合った製品です。このような最新の製品に触れ、技術の進化を常に体験し、皆様に情報を発信していきたいと思います! 富士フイルムビジネスイノベーションジャパンのショールームレポート第二弾では、ApeosCシリーズのオプションを搭載したApeos C7070と、プロダクションプリンターApeosPro C810をご紹介いたします。楽しみにお待ちください!
富士フイルム ショールーム
■住所・アクセス
〒135-0061 東京都江東区豊洲2-2-1 豊洲ベイサイドクロスタワー
有楽町線 「豊洲」2B出口方面地下直結
ゆりかもめ 「豊洲」駅北口より徒歩1分
前回富士フイルムビジネスイノベーションジャパンのショールーム訪問記事で、掲載しきれなかった複合機をご紹介いたします。今回の記事でご紹介する複合機も新ブランド「Apeos」です。紹介機種は、Apeos CシリーズのApeos C7070と、ApeosProシリーズのApeosPro C810です。新し...
2019年10月1日にオープンした京セラドキュメントソリューションズジャパン株式会社(以下:京セラ)のショールーム「ナレッジプラス」を訪問しました!オープン直後に新型コロナウイルスが蔓延し、足を運べずにいましたが、ついに伺うことができて感無量です。 今回は、京セラの複合機・プリンターの最新機種...
事務機器ねっとは社員の名刺を内製しています。 その際に使用していたプリンター(富士ゼロックス DocuPrint C3450d II)は、導入してから5〜6年が経過しており、経年劣化のため、ついに故障してしまいました。 修理に手をつくしてきましたが、コストが余計にかかりそうだったので、新しいプリ...
シャープショールームの記事も第三弾になりました! シャープ様のショールームにも盛りだくさんの情報があり、魅力を可能な限りお伝えできるようにした結果、第三弾目! 今回は前回の記事ではご紹介できなかった、複合機4機種をご紹介いたします。 また、シャープ様に頂いたBP-20C25の模型を組み立ててみまし...
前回シャープショールーム訪問記事で掲載し切れなかった、シャープの複合機を中心にご紹介したいと思います。シャープさんにはMX-2661という機種をご紹介していただきました。このシリーズは「オフィスをスマート」にというコンセプトのもと作られている製品になります。そのコンセプト通り、オフィス業務に必要なあ...
今回はシャープのショールームに訪問させていただきました! ショールームに入室しますと、大きな液晶が私たちを待っていました。シャープといえばAQUOSなどのテレビで使われている液晶が有名ですよね! 奥行きや立体感があり、8Kの映像がとてもきれいに映し出されていました。8Kの映像が防犯対策に使わ...
前回同様、今回も引き続きキヤノンショールーム訪問の記事になります! 前回ではオフィス機としての機能も兼ね備えている複合機、imagePRESS C165のご紹介をメインにさせていただきました。C165は皆さんもご利用しているオフィス機に近く、親しみが感じられたのではないでしょうか? Canon i...
キヤノンショールームレポート第二弾の今回は特殊な複合機を細かくご紹介させていただきます!(第一弾はコチラ)今回のショールーム訪問は情報が盛りだくさんなので、2回に分けてお送りいたします。 <目次> ・プロダクションプリンターとは ・プロダクションプリンターで出力できる豊富なアイテム ・ima...
コピー機人気ランキングでも1位2位を争う人気商品を製造しているキヤノンのiR-ADVC5535FⅢ。複合機だけではなく、一眼レフカメラのEOSやPIXUS等のインクジェットプリンターで有名なキヤノンマーケティングジャパン様のショールームにお邪魔しました! OKIデータ様のショールーム訪...
前談でOKIのショールームへ訪問。MICROLINE VINCIについて色々お伺いしてきたわけですが、実際にどんな製品に印刷できてどんなプロダクトが完成するのかは実物を見たほうが早いはず! 今回はOKIデータのショールームに展示されていた『 実際にVINCIで出力した試作品・デザインサンプル』をご...