巷で噂のモノクロ機“不要論”は本当か!?カラー機と比較し徹底解説

モノクロ不要論
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モノクロコピー機はカラーコピー機よりも安価です。そのため、特に価格を重視するお客様は、見積もりで比較することなくモノクロコピー機を指名されることが多いようです。

しかし、実際には「モノクロコピー機を購入するお客様は年々減少している」というのが業界の現状です。
今回は、モノクロコピー機は「本当に安いのか?」「需要はあるのか?」 をテーマに、モノクロコピー機をカラーコピー機と比較しながら解説いたします。

<目次>
モノクロコピー機とカラーコピー機を比較してみた
比較① 外観・サイズ / 比較② 本体価格・印刷コスト / 比較③ 印刷スピード / 比較④ 搭載機能
モノクロコピー機よりカラーコピー機が必要な理由
モノクロコピー機は本当に必要なのか
“結論”モノクロコピー機は不要。

モノクロコピー機とカラーコピー機を比較してみた

モノクロコピー機の需要が減っているということは、つまりお客様からの人気がないということです。カラーコピー機よりも安い値段なのに市場ニーズが少ないないということは、モノクロコピー機の何が劣っているのでしょうか。
まずは、モノクロコピー機とカラーコピー機の特徴を機能面から比較します。
比較するのは、シャープのBP-70M45とBP-70C45です。比較がしやすいようにメーカーや製品の世代を揃えました。

シャープBPシリーズ
BP-70M45)               BP-70C45
種類 モノクロコピー機 カラーコピー機
色数 1色(Kのみ) 4色(CMYK)
カウンター料金 平均2円(モノクロ) 平均14円(フルカラー)
平均2円(モノクロ)
価格 定価1,550,000円(税込1,705,000円) 定価1,980,000円(税込2,1780,000円)
モノクロ印刷時 4.1秒 4.6秒(モノクロ)
機能 プリント・スキャン・ファックス プリント・スキャン・ファックス
インターネットファックス
オプション 無線LAN・インターネットファックス・フィニッシャー・大容量給紙トレイ・Bluetooth・パンチユニット等 フィニッシャー・大容量給紙トレイ・パンチユニット等
サイズ 幅609×奥行662×高さ860(mm) 約73㎏ 幅609×奥行662×高さ860(mm) 約87kg

比較① 外観・サイズ

BPシリーズ

写真のBP-70M45とBP-70C45は、サドルフィニッシャー(BP-FN16)、紙折りユニット(BP-FD10)、大容量給紙デスク(BP-DE15)、 大容量給紙トレイ(A4)(BP-LC10)、右排紙トレイユニット(BP-TR12)装着時です。

BPシリーズのA3カラーコピー機とA3モノクロコピー機の外観はほとんど変わりません。
違いがあるとすれば重量です。
カラーコピー機には、モノクロコピー機には搭載されていないカラー印刷の機構とカラートナーが搭載されているので、その分重さがあります。

比較② 本体価格・印刷コスト

カラー モノクロ本体価格は、カラーコピー機の方が断然高くなっています。カラー印刷だけでなく、インターネットファクスや無線LANなどがオプションではなく、常備されているからでしょう。また、モノクロ印刷はカラー印刷よりも印刷費用が抑えられます。

カラーのカウンター料金は平均10〜15円で、モノクロのカウンター料金は平均2〜5円です。コストの違いだけでもかなり差があります。(※カウンター料金の詳細説明はこちらからご覧ください。)
ランニングコストでもイニシャルコストでも、モノクロコピー機は経済的に優しいコピー機だといえます。

比較③ 印刷スピード

スピードファーストコピータイムは、カラーコピー機の場合(モノクロ)4.6秒、モノクロコピー機の場合4.1秒と、モノクロコピー機の方が速く印刷が可能です。モノクロ印刷はブラックのみで印刷するため、複数の色で印刷するカラー印刷よりもスピードが速くなります。

比較④ 搭載機能

スマホカラーコピー機は、インターネットファクスや無線LANなどの機能を備えています。一方、モノクロコピー機はこれらがオプションです。
パソコンやタブレット、スマホをお持ちの方が増えている現在、これら2つは備えておきたい機能ですよね。

カラー モノクロ
外観・サイズ ー(同じ) ー(同じ) モノクロの方が軽い
本体価格・コスト ✖️ モノクロの方が安い
印刷スピード ✖️ モノクロの方が速い
搭載機能 ✖️ カラーの方が豊富

モノクロコピー機とカラーコピー機を比較してみた結果、モノクロコピー機の方が「安く・速く」使用できるということが分かりました。ただし、搭載機能面ではカラーの方がより高機能です。
冒頭でも述べた「モノクロコピー機を購入するお客様は年々減少している」ことと照らし合わせると、お客様は「安さ・速さ」よりも、やはり「機能」を重視しているということが予想できます。

モノクロコピー機よりカラーコピー機が必要な理由

それでは、モノクロコピー機にはない機能では何が重要なのでしょうか。無線LANなどが標準搭載されていない機種でもオプションで対応できるため、そこが重要というわけではなさそうです。
となると、モノクロコピー機にはなくてカラーコピー機にあるもの・・・といえば、名前の通り「カラー印刷ができる」こと自体が多くのお客様が求められているということがわかります。

では、モノクロ印刷の安さや速さ以上にカラー印刷が重要である理由。それは何なのかが気になります。
実際にお客様の声をもっとも聞いている事務機器ねっとの営業・メンテナンススタッフに聞き取り調査をしてみました。

お客様がモノクロではなく、カラー印刷をする理由

カラー印刷はキレイ・見やすい・表現の幅が広いから
モノクロ カラー

紺色、赤色、水色の色の境目が見えにくくなってしまう。

プレゼン資料や広告・ポスターなど、カラーでの表現はもはや当たり前の時代。文章だけの原稿ならまだしも、写真やイラスト、図表などの要素が含まれるカラー原稿をモノクロで印刷すると、背景に重なる文字が潰れてしまったり、図表は単調になり違いがわかりにくくなりがちです。その点、カラー印刷であれば色のメリハリが効いて見やすいですよね。
お客様もそれを感じており、ビジネスでも個人でも印刷物の見やすさはとても重要と捉えているそうです。

カラー印刷のコストパフォーマンスが上がったから

カラーコピー機の技術が進歩した結果、一昔前と比べると低コストで高品質のカラー印刷が可能になっています。

棒グラフ
モノクロ印刷 カラー印刷
15年前 約10円 約25円
現在 約2~5円 約10~15円

15年くらい前のモノクロ印刷の料金は約10円、カラー印刷の料金は約25円でしたが、現在はモノクロ印刷が約2〜5円、カラー印刷が約10〜15円と、およそ半分以下。昔のモノクロ料金で今はカラー印刷ができてしまいます。
つまり、お客様は気軽にカラー印刷がしやすくなったため、モノクロ印刷をする必要がなくなってきたということでしょう。

モノクロコピー機は本当に必要なのか

カラーでの表現の需要やコストパフォーマンスの向上など、複数の要因が重なってモノクロコピー機(=モノクロ印刷)の需要は低くなり、逆にカラーコピー機の需要は高まっているということが分かりました。

ただし、一概に「モノクロコピー機は不要」と言えるわけではありません。モノクロコピー機が活きてくる場面ももちろんございます。

⚫︎ メインのカラーコピー機の他にサブ機としてモノクロコピー機を使用
⚫︎ ファックスの送受信専用としてモノクロコピー機を使用

上記のような利用方法で、モノクロコピー機を活用しているお客様がいらっしゃいます。

また、各メーカー(富士フイルム・キヤノン・シャープ)にモノクロコピー機の導入率を伺ったところ、「文字のみの印刷が多い官公庁や、経費に厳しい企業様など、お客様のみが導入している」という回答でした。

“結論”モノクロコピー機は不要。

本テーマに対しての回答は、「モノクロコピー機である必要はない」と言えます。
カラーコピー機を選ばれるお客様は、わずかな価格差で小さなコストダウンを図るよりも、色鮮やかで豊かな表現力がビジネスを成功に導くことを実感されているのでしょう。
しかし、要所要所で安さや速さを活かした需要はあるため、今後も各メーカーのモノクロコピー機の製造は続いていくでしょう。

もしあなたもモノクロコピー機かカラーコピー機かでお悩みなら、事務機器ねっとへ気軽にご相談ください!
お客様のご使用状況や用途をきちんと承り、モノクロとカラーのどちらが適しているかを踏まえた最適なご提案をいたします!

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“事務機器ねっとコラム”監修者 プロフィール
大塚さん

複合機のメンテナンスエンジニアとして業界歴26年以上のキャリアから、フィールドエンジニアグループのマネージャーとして事業部を統括。凡そ4万5,000回以上の複合機メンテナンス実績があり、コピー機やプリンターを隅々まで熟知。お客様が抱えられている課題やお悩みに対して真摯に向き合ってサポートすることがモットー。これまでに培った多くの知見と経験を活かした有益な情報を発信いたしますので、少しでもお役立ていただけると幸いです。[富士フイルム・キヤノン・シャープ・エプソンの複合機メンテナンス許可認定] » 監修者インタビュー記事

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経済産業省認定
経済産業省認定「スマートSMEサポーター」第37号‐24020002

JIS Q 27001:2006(ISO/27001:2005)
ISO/ISMS(適用範囲:HCグループ)
一般人材派遣業:労働大臣許可 派13-01-0526
人材紹介業:労働大臣許可 13-ュ-010435
宅地建物取引業:東京都知事(2)第98397号
一般建設業:東京都知事許可(般-1)第150856号
高度管理医療機器等販売/貸与業第5502205165号