デジタル捺染を知らないなんて、ナッセンス? 進化し続けるプリント技術

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幼少期や小学生のお子様がいる方は、体験学習などで草木染めや藍染めを体験した方もいらっしゃるでしょう。伝統的な染め物に触れる機会が減ってきていますが、あなたは「捺染」という言葉をご存じでしょうか? 聞き馴染みのない言葉かと思います。まず読み方として、「なっせん(なせん)」と読みます。捺染とは、絞りや通常の染め方のように、染料に浸けて浴染せずに、顔料、または染料を顔料のように媒染によって発色した状態にしたものを直接布面に塗り、押捺して染めることです。簡単に言えば、染料を糊に溶かした色糊を使用し、布に模様を描く染色方法のことです。現代では広い意味で、色を直接布面に施すプリント染めのことを指します。服飾業界や、テキスタイルや素材に興味がないと、なかなか気にしませんよね。この方法はアナログ捺染とも呼ばれています。捺染を使用した商品は様々ですが、着物や浴衣、スカーフなど柄が特徴的な商品に使用されています。
今回は現代の「捺染」である「デジタル捺染」をご紹介したいと思います。

<目次>
デジタル捺染
デジタル捺染の商品
世界のデジタル捺染
エプソンのモナリザ

デジタル捺染

デジタル捺染とは、インクジェットプリンターを使用した捺染技術のことです。

特長

出典:エプソン公式サイトより

・アナログ捺染と比較すると、デザインの変更が容易で、デザイナーの求める色を短期間で確認ができます。製版が不要なため、版数に制限がなくグラデーションも可能です。
・捺染工程時の排水量やCO2排出量、電気消費量を削減することが可能です。必要な時に必要な量だけ生産できるため、廃液の少ないクリーンな生産ができます。
・製版が不要なため、サンプル作成から、小ロット生産まで可能です。アナログ捺染と比較すると、圧倒的短期間で納品ができます。

捺染 ワークフロー

アナログ捺染と比較すると、環境に優しくエコな生産ができますね。また、デザイン面や制作期間にも、ある程度柔軟に対応できるところまで進化しています。しかし前処理が不適当であると、濃度が薄かったり、高い発色が得られなくなるため、事前の準備や染める直前の工程は重要です。

デジタル捺染の商品

日本でデジタル捺染が使用されている商品の中で驚いたものは着物です。着物といえば、京都西陣織が代表的なイメージでしょう。染めた糸を使用して模様を織り出す西陣織は時間と手間がかかっている高級商品です。このような日本の伝統を大事にした織物も味わいがあり奥深いですが、現代の着物にはデジタル捺染が使用されている物も多くあります。デジタル捺染であれば、企画や配色など、一から完成まで全ての工程を自社で制作ができるというメリットがあります。また着物だけでなく、帯や半衿もデジタル捺染でデザインが可能です。お客様から直接好みの色や柄の希望などを聞き、対応しやすいところもポイントです。時代によってファッションの流行は変わります。長い歴史のある着物も、時代によって流行した柄や配置、色などが変わってきました。今後の日本のニーズにあった着物制作にも柔軟な対応が可能でしょう。

世界のデジタル捺染

着物や衣服に使用されるデジタル捺染用の特殊インクを含め、衣類、衣服、捺染等に調整されたインクのことをデジタル捺染インクと言います。このインクでデジタル捺染された衣服は、耐久性、高色、優れた画質などの特性があります。さらに、デジタル捺染された衣服は日本の着物だけではなく世界に広がっており、SNSでTシャツなどのカスタマイズされた衣服の広告活動が増加し、人口の多いインドでは爆発的な人気を誇っています。このようなテキスタイル製品の需要は、アジア太平洋地域の新興経済国で増加しているため、今後デジタル捺染インクの必要性が高まると予想されています。
その背景を裏付けるかのように、世界のデジタル捺染インク市場は2019年に11億1,200万ドルと評価され、2020年から2027年にかけて11.6%のCAGR(年平均成長率)で成長し、2027年までに26億6,570万ドルに達すると予測されています。今後目覚ましい発展をしていくデジタル捺染に注目です。

エプソンのモナリザ

デジタル捺染と言えば、エプソンのインクジェットデジタル捺染印刷機「モナリザ160B」です。この機種は2003年に発売され、当時捺染業界ではデジタル処理やインクジェット技術の進展が待たれている中、イタリアのフォルテックス社と連携して開発されました。そして、2021年2月に「ML-8000」が最新機種として発売されています。この機種はオートクチュール&ファストファッション、アクセサリー、ホームテキスタイル、スポーツウェアなどのアプリケーション分野での高品質印刷の基準となっています。デジタル技術特有の柔軟性と、生産性が特徴です。
ML-8000はイタリアではなく、日本で製造されています。この市場に目をつけ、積極的に成長させるというエプソンの意気込みが感じられますね。


顧客ベースに近いファッションを生み出したいという願望によって推進されている、デジタル捺染。日本の伝統である着物から、海外のファストファッションまで幅広く使用されています。ファッションの流行と技術の進歩に合わせて発展したデジタル捺染は、速度や色のグラデーション、複雑な幾何学模様をより適切に再現が可能になり、今後私たちの生活により深く入り込んでくるでしょう。デジタル捺染ほど専門的な機種ではありませんが、事務機器ねっとでは大判プリンターを取り扱っております。ご興味がありましたら、こちらの記事をご覧ください!

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