新型コロナウイルスが蔓延している状況が続いています。感染が流行する以前までは、細かく気にしていなかった除菌や消毒は、今となっては欠かせない状況に一変しました。例年以上に除菌や消毒に配慮しているはずでしょう。
事務機器ねっとでは、複合機の当社メンテナンスエリアにおいて整備・設置を行っております。メンテナンスマンが直接お客様の元に伺い複合機をメンテナンスするため、除菌や消毒などの感染予防は細心の注意を払っております。また除菌ニーズにお応えすべく、複合機のタッチパネルや用紙トレイ等をはじめとする、利用者様がよく手を触れる箇所を全般に光触媒での抗菌サービスを無償にて実施しております。
<目次>
・光触媒のメカニズム
・光触媒スプレー(MX-AZ03JK)の商品紹介
・光触媒の効果や実証結果
光触媒のメカニズム
光触媒とは、光が当たると表面に強い酸化力が発生し、接触するニオイ成分や有害物質など酸化分解し、雑菌ウイルスの作用を抑制する物質のことです。光触媒が光を吸収すると、空気中の水や酸素と反応し、活性酸素を生成します(O2-・OH)。活性酸素は強力な酸化力があるため、接触した臭いなどの成分は結合を分断され、水や二酸化炭素などになり空気中に戻ります。
事務機器ねっとが使用しているシャープの光触媒は、紫外線だけでなく波長約480nmまでの可視光線にも反応します。従来の光触媒は太陽光のみに反応していましたが、シャープの光触媒は太陽光が届かない屋内や夜間でも、屋内照明下で光触媒効果が得られます。
光触媒スプレー(MX-AZ03JK)の商品紹介
身近なところにお気軽にお使いいただける光触媒スプレーで、複合機を抗菌しております。
用途 | 屋内向け。消臭・抗菌・抗ウイルス 防汚・防カビ用 |
形態 | エアゾールスプレー |
成分 | 可視光応答型光触媒、水、エタノール |
内容量 | 200mL |
散布した後は少し時間を置き、乾燥させましょう。吹きかけすぎると水滴が溜まってしまうため、気になる方はさっと乾拭きしてください。
実際に当社の複合機に吹きかけて使用してみました。スプレーを吹きかけた際のべたつき感はなく、香りも無臭でした。手触りや香りなど気になるポイントはクリアしているため、使用しやすいですよね。
光触媒の効果や実証結果
試験機関:(一財)日本食品分析センター
試験方法:JIS R 1752:2013「ファインセラミックス-可視光応答形光触媒抗菌加工製品の抗菌性試験方法・抗菌効果」に準ずる。
試験対象:付着した1種類の菌。
試験結果:24時間後に検出限界以下(99%以上低減)
光触媒の作用により24時間後の菌数は検出限界以下になりました。
蛍光灯(一般照明)下で、ウイルス感染価(※)が約4時間後に99.9%に低減しました。
試験機関:公益財団法人神奈川科学技術アカデミー(現 地方独立行政法人 神奈川県立産業技術総合研究所)
試験方法:JIS R 1752:2013に準じるフィルム密着法。
試験対象:付着した1種類のバクテリオファージ(動物細胞感染ウイルスの代替)。
試験結果:約4時間後に感染価が99.9%低減。
※ウイルス感染価…ウイルスの細胞への感染能力を表す値(数値が低いほど感染能力があるウイルスが少ない)。
白色LED(屋内照明)下で、アセトアルデヒド(タバコやアルコール飲料などの臭い成分)が約20分後に90%、約3時間後には全量分解されました。
試験機関:シャープマーケティングジャパン株式会社
試験方法:JIS R 1757:2013ファインセラミックス-アセトアルデヒドを用いた可視光応答形光触媒の完全分解性能試験方法に準ずる。
試験対象:100ppmのアセトアルデヒド
試験結果:約3時間で完全分解。
光触媒の作用により、16時間後のメチレンブルー(青色色素の一種)濃度は検出限界以下になりました。
試験機関:シャープマーケティングジャパン株式会社
試験方法:多孔質のタイルの半分に光触媒を塗工し、塗工面/非塗工面にメチレンブルー液(濃度100μmol/L)を20μL滴下、乾燥し、白色LED2,500lxを所定時間に照射した後、メチレンブルー濃度を光の反射光量で測定。
試験対象:タイル上のメチレンブルー
試験結果:光触媒塗工面のメチレンブルー濃度は16時間後には検出限界以下。
試験機関:シャープマーケティングジャパン株式会社
試験条件:1Lガスバックにアセトアルデヒド濃度400ppmの空気を封入。光触媒または化学吸着型消臭剤0.1gを同封し、白色LED1,000 lxを2.5時間照射した後、ガス検知管にて測定。同一の光触媒及び化学吸着剤を用い、この測定を繰り返す。
試験結果:17回繰り返した後も、光触媒の消臭率は低下しなかった。
光触媒は反応を補助するだけで、光触媒自体は消費されません。そのため従来の消臭剤(化学吸着型消臭剤)に比べて、効果が長時間継続し、ランニングコストも低減できます。
※光触媒自体は消費せず、残留している限り持続しますが、光触媒への光を遮るような、あるいは分解対象が光触媒表面に到達できないような埃や汚れが付くと、解触反応が大きく損なわれたり反応しなくなります。光触媒を利用していただいているお客様の、オフィスの使用状況や環境により異なりますが、1年を目安に再度光触媒をしていただけると良いそうです。
光触媒工業会の製品認証取得に必要な各種試験を専門機関で行い、信頼性の高いデータを取得し、安全性基準を満たしています。
【防カビ】
光触媒の作用により、光触媒を塗工した不織布上のカビの発育は肉眼では認められませんでした。
試験機関:(株)衛生微生物研究センター
試験方法:JIS Z2911:2010かび抵抗性試験、JIS R 1705:2016ファインセラミックス-光照射下での光触媒抗かび加工製品の抗かび性試験方法に準ずる。
試験対象:光触媒を塗工した不織布上に接種した1種のカビ胞子。
試験結果:光を照射した不織布上のカビの発育は肉眼では認められなかった。
「複合機のお手入れ」の記事でもご紹介いたしましたが、複合機は精密機器ですので、濃度の高いアルコールで拭いたり、消毒スプレーを直接吹きかけることは推奨されていません。しかし毎日社内の多くの人が使用する複合機は、なるべく清潔に保ちたいですよね。操作パネルや給紙・排紙場所は特に気をつけたい部分です。事務機器ねっとではシャープの光触媒スプレーを使用し、お客様がより満足していただけるサービスを実施しております。実際に顧客満足度の面からも評価は高く、スプレーを吹きかけるだけで蛍光灯の照射で抗菌対策ができてしまうため、メンテナンス時にこのスプレーを使用すると、ご興味を持たれるお客様がたくさんいらっしゃいます。こちらの製品は事務機器ねっとでも販売しておりますので、ご興味がありましたら是非お問い合わせください!