キヤノンより大判プリンターの新製品「imagePROGRAF」シリーズが登場しました(2021年12月発売)。10色のインクと蛍光ピンクを備えたGP-4000とGP-2000、5色インクと蛍光ピンクを備えたGP-300とGP-200の4種類になります。以前ご紹介した大判プリンターシリーズたちに、仲間が増えますね!
新型コロナウイルス感染症の拡大・影響によって世界的に経済が右肩下がりになりました。しかしアフターコロナでは、仕事や教育・娯楽などのさまざまな動きに伴って、広告やグラフィック、ポスターの制作の需要が高くなると、キヤノンは想定しています。そして、今回ご紹介する「imagePROGRAF」の新機種は“世界初”とされるグラフィックの出力に最も適した大判プリンターです。どのような部分が世界初なのか? 新しいインクや処理方法はどうなるのか? どのようなグラフィックが実現するのか? 気になる部分がたくさんあると思うので、事務機器ねっとが機能や特長をご紹介します。
<目次>
・新製品の大判インクジェットプリンターで“世界初”の水性顔料蛍光インク
・PANTONE™️の認証獲得
・進化したPoster Artist Liteを使用して訴求効果向上
・GP-4000・GP-2000の特徴
・新開発の特色インクと蛍光ピンク・GP-4000・GP-2000の違い・利用者の負荷が削減可能
・GP-300・GP-200の特徴
・蛍光ピンクで発光感を表現・省スペース設置を実現・GP-300・GP-200の違い
新製品の大判インクジェットプリンターで
“世界初”の水性顔料蛍光インク
GP-4000・GP-2000、 GP-300・GP-200は世界で初めて水性顔料蛍光インクが備えられた大判インクジェットプリンターです(※1)。新開発された蛍光ピンクインクは鮮やかな色味と蛍光表現を可能にします。そして、そのインクを印刷の際に上に重ねる「デジタルねりこみ」という処理により、プリント全体の明度と彩度が良くなり、明るく柔らかで繊細な色の再現ができるようになったのです。ポスター作成ソフトウエアの「Poster Artist Lite」を使用すると、このデジタルねりこみ処理を用いたポスターを簡単に作ることができます。さらに、GP-4000とGP-2000は4種類の特色インクで色の幅が拡張され、imagePROGRAFシリーズで最も広い色域表現を誇ります。
※1:昇華転写方式を除く、主要な水性顔料大判インクジェットプリンターメーカーにおいて水性顔料蛍光インクを世界で初めて搭載しました(Canon調査)。
PANTONE™️の認証獲得(※2)
ネオンやパステルなどの特徴的な色までも収録したアメリカのパントン社の色見本帳「PANTONE PASTELS & NEONS GUIDE Coated」。キヤノンの imagePROGRAF GP-4000・GP-2000、GP-300・GP-200は世界で初めて「PANTONE-calibrated」の認証を取得した機種です。(※3)さらにGP-4000とGP-2000は印刷業界で最も使用されている色見本帳「PANTONE FORMULA GUIDE Solid Coated」においても、99%のカバー率を達成しており、(※4)同じく認証を取得しています。こういった世界的な色見本帳の認証取得により、デザインをする際の色幅や選択肢が広がるとともに、デザイナーが考案した色での出力に極力近づくことで、理想の再現を目指しています。
パソコン上で再現したい色を設定しているはずなのに、実際に印刷してみると違っていることが多々あると思います。そのようなとき、特にクリエイティブな職業に就いている方にとっては、理想の色を叶えてくれる機種ですね。
※2:PANTONE™️はPantone LLCの商標になります。PANTONE公式HPでも紹介されています。※3:GP-4000・GP-2000は97%、GP-300・GP-200は85%のカバー率。※4:imagePROGRAFのプリンタードライバー、キヤノン写真用紙の光沢プロ(プラチナグレード)を使用し、600dpiの最高画質、ポスター写真の蛍光で印刷した際に99%カバー率を達成しました。
進化したPoster Artist Liteを使用して訴求効果向上
前述したように、この機種にはPoster Artist Liteというポスター作成ソフトウエアがセットされています。本ソフトウェアの「Vividモード」は、先ほどご紹介した「デジタルねりこみ」処理によって、蛍光ピンクを紙面に練り込んで、全体をより色彩豊かに印刷します。「スポットモード」は特定の文字・図形・クリップアートなどを、蛍光ピンクを使用したピンクやオレンジで表現し目立たせます。Vividモードでは、カラフルな色がはっきりと主張され、スポットモードでは選択した文字などの暖色カラーが鮮やかに表現されます。
そして、蛍光ピンクは印刷の際に、使用するかしないかを選択することが可能です。あえて蛍光ピンクを使用せずに印刷もできるということですね。また、蛍光ピンクを生かしたポスターテンプレートも追加されており、3社のストックフォトサービスプロバイダー(※5)が無料で提供している写真を簡単に検索できる機能も追加されています。無料で膨大な写真が手に入るなんて、クリエイターからしてみればかなり便利ですし、自分好みの写真を選び、組み合わせも自由にできるのでデザインの選択肢が広がります。
※5:Pixabay・Unsplash・Pexels
GP-4000・GP-2000の特徴
GP-300・GP-200の特徴
今回は、“世界初”のインクを開発したキヤノンの新製品imagePROGRAF4機種をご紹介させていただきました。印刷メディアとしてはとても目立つ色ですし、なんと言っても“世界初”というワードがインパクトありますよね。蛍光ピンクをさらに効果的に活用するための、レッドやオレンジという新開発されたインクによって、カラフルで目を引く印刷物が作成できます。ネオンのようなイメージを表現できるということは、デザインの幅が広がり、夏のフェスティバルやセールなどにも適していますよね。蛍光ピンクはとても目立つ色ですが、実際にimagePROGRAFで印刷された仕上がりを目にするのが楽しみです。もちろんimagePROGRAFも事務機器ねっとで提供可能ですので、気軽にお問い合わせください!
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