皆さまは「三方良し」という言葉をお聞きになったことはありますか?三方良しとは、日本三大商人の大阪商人・伊勢商人と並ぶ「近江商人」がモットーとしていた言葉を、戦後の研究者が「売り手良し、買い手良し、世間良し」、と分かりやすい言葉にしたものですが、最古の出典は、近江商人の中村治兵衛さんが書き残した家訓と言われています。
が、書き手が何代にもわたることから、書き手によって微妙にバージョンが異なるようです(笑)。ただ、共通しているのは、「商いは、自分の利益の為ではなく、全ての人に満足してもらうことだと考え、他国への商いに出かける場合は、行商先の国の人々を大切に思って商売すること」という点です。
この概念を、「買い手良し、売り手良し、世間良し」という「三方良し」という言葉に置き換えた学者さんはすごいと思います。(同志社大学院の末永國紀教授だそうです)
この近江商人の商道徳観や精神については、昨今の企業CSRの参考になるとして、経済学の分野で研究が進んでいるようです。「三方の世間はSocietyではなく概念的にはもっと閉鎖的」「ステークホルダーが排他的な背景がある」「○○の理念の方がCSR的には受け入れ易い」など横文字の今風の言葉が飛び交ってて、なかなかに興味深いところがあります…(笑)。
当社としても、この三方良しの精神は強く意識しております!売る時ではなく、お買上げいただいた後も貴社の発展のために協力していくつもりです。どうぞよろしくお願い致します。
近江商人商売十訓など、近江商人の理念に興味をお持ちになったら、以下のサイトもご参考に!