デザインが苦手な方、自分にはセンスがないと思っている方は、仕事でプレゼンやチラシの作成を任されるとドキッとするでしょう。昨今はテレワークでの出勤となり、ウェビナーやZoom、GoogleMeet等でのミーティングが増えたと思います。商談スタイルはリアルからオンラインに変わっても、宣伝・販促ツールとしてのチラシ(フライヤー)や、商談用のプレゼン資料はマストアイテムですよね。普段の業務での販促活動や営業活動にチラシ作成も加わるなど、あなたもデザインを考える機会も増えたのではないでしょうか? たかがチラシと思い、デザインは何でも良いと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ビジネスの勝敗を分けるのは訴求力のあるツールです。
今回はデザインに苦手意識を持っている方でも、外注せずに誰でも簡単に分かりやすいチラシや資料を作成できる5つのポイントをご紹介いたします。
<目次>
・チラシデザインの基本、5つのポイント
・イメージから始めましょう
・アイフローの設計
・視覚に入る情報を分かりやすく
・統一感を重視
・バランスを意識
・チラシ作成にオススメな複合機
チラシデザインの基本、5つのポイント
イメージから始めましょう
よし、チラシを作ろう! でも、プロのデザイナーが使っているllustratorやPhotoshopがないとデザインはできないのでは?…と思わなくても大丈夫です。普段あなたがお使いのお馴染みのPowerPointやWordなどでも、チラシデザインは可能なのです。しかし、いきなり制作ソフトを利用してもレイアウトの構成案がまとまっていなければ、チラシの中身はぐちゃぐちゃになってしまいます。
アイフローの設計
やはりチラシと言うものは、遠くから見ても近くから見ても美しくなければ注目はされずに素通りされてしまいます。ここで言う「美しさ」とはレイアウトに関しての美しさです。紙に印刷し、そのチラシを手に取った時、「見やすい」「読みやすい」と思わせなければ、受け取り側はその先の詳細を読もうとしないでしょう。そこで、効率的にレイアウトできる法則があります。
Zの法則
左上から右上、左下から右下というように「Z」の文字のように視線を動かすパターンです。横書きのチラシやポスターに有効です。
例:左上や右上に、タイトルを配置し、左下や右下に詳細を掲載する。
Nの法則
右上から右下、左上から左下というように「N」の文字のように視線を動かすパターンです。正式には「逆Nの法則」ですが、縦書きのチラシやポスターに有効です。
例:右上にタイトルを配置し、右下や左上、左下に詳細や写真を掲載する。
他にも、「Fの法則」があります。左から右に流れるように配置していき、徐々に下に向けてレイアウトしていきます。こちらはチラシでも活用できないことはありませんが、主にホームページのレイアウトに最適です。このように視線の移動のパターンはいくつかありますが、チラシに有効的な法則は圧倒的にZの法則でしょう。これは「グーテンベルク・ダイヤグラム」と言われる視線の法則に基づいています。
グーテンベルク・ダイヤグラムは、紙面上の情報を4分割した時、左上を「最初の視覚領域」、右下を「終着領域」、左下を「弱い休閑領域」、右上を「強い休閑領域」と定義しています。横書きの文章を読む時と同じく、左上から右下に向けて視線は動いていくのですね。
視覚に入る情報を分かりやすく
写真やイラストの選び方、配置によって、目を惹くチラシとそうでないチラシに分かれます。写真やイラストがそのチラシの内容に本当に適しているのか、よく考えて選びましょう。特に写真などは著作権の問題もあるため、ライセンスフリー素材から選定すると良いでしょう。また、1枚、2枚、3枚、と枚数によってもチラシのレイアウトも変わりますし、印象も変わります。写真やイラストが1枚の場合は中央に大きく配置したり、複数枚の場合は大きさや配置場所も統一感が出るように配置します。
そして地図の画像を載せる際には、簡単なものを使用しましょう。お客様の交通機関を想定して起点を決め、分かりやすいルートを選びます。曲がり角などにある目標を決め、無駄な情報を省き必要な情報を際立たせることが大事です。地図はWordでも簡単に作成できるので、あらかじめ作っておくと様々な用途に使用できて便利です。
統一感を重視
配色やフォントなども重要です。自分の好きな色だけ選んだり、特に何も考えず適当に選んだばらばらなフォントや配色だと、いくらレイアウトが整っていても均等な印象にはなりません。
配色
デザインの配色は、チラシのテーマを表現する要素の一つです。テーマに沿った配色を決める際は、一色メインとなる色を決めて、その色を軸に馴染む色を選択していきましょう。例えば、文字を青色に決めた場合、背景の色は水色や薄い青にしてみると良いでしょう。同系色でまとめると一気に統一感がでます。チラシ作成初心者の方は同系色から始めると良いですが、同系色・類似色ではなく、パッと目を引く補色を利用してみるのも印象に残るチラシになるでしょう。
カラーイメージ
色から受ける印象は、チラシなどのデザインのイメージを左右します。連想ゲームのようにポジティブにもネガティブにも様々な印象を与えるのです。
フォント
そして、フォントの位置や写真の位置は均等に合わせて並べると、より統一感がでて読みやすくなります。文字は文頭揃え、文末揃え、中央揃えなどを統一し、意味や内容が近いものをグループ化して配置しましょう。こちらの記事を合わせて読むとフォントの深い部分まで知ることができると思います。ぜひご覧ください!
バランスを意識
下書きの段階や、ある程度情報を載せ、完成に近づいてきた際に、遠目からチラシを見てみましょう。文字や絵・写真の高さや幅など、基本的なバランスだけではなく、チラシ全体のバランスを見ると良いです。強調したい部分は目立たせ、メリハリのあるチラシ作りが人の目を惹きます。
チラシ作成にオススメな複合機
FUJIFILM Apeosシリーズ
富士フイルムの丈夫な作りと、色味の再現度が圧倒的に高い製品です。ニューノーマルな働き方にも適したペーパーレスファクスで、環境にも優しく販促活動が可能です。イベント用の販促物、クリアファイルなども制作可能です。マーケティングに効果抜群のバリアブル印刷も可能なため、一枚一枚お客様に合わせたメッセージや、画像を変更するというような訴求力の高い販促物が作成できます。もちろん幅広い用紙サイズ、紙の厚さや種類に対応しているので、チラシだけでなくポスターも作成が可能です。
MICROLINE VINCI C911dn
MICROLINE VINCI C931dnやMICROLINE VINCI C941dnの方が性能が良く、C941dnは特色印刷も可能ですが、MICROLINE VINCI C911dnはチラシを作成するためにピッタリなレーザープリンターです。デザインの表現の幅と生産効率が少し抑えられたモデルですが、導入コストが安いということと、チラシなどの高精細な印刷能力を欲している方にはもってこいの製品になります。専門性が高いため、販促活動に向いています。
Canon imagePRESS C165
オフィス複合機のimageRUNNER ADVANCEシリーズに引き続き、ハイスピードの出力と、プロダクションプリンターのimagePRESSの技術、両方が搭載されたハイスペックプロダクションプリンターです。
コピー用紙はもちろん、コート紙やマット紙なども印刷が可能です。チラシだけでなく、会社案内やカタログなどにも対応できます。そして、PosterArtistLiteという耐水性の特殊用紙でも、ポスターの作成ができます。プロダクションプリンターの要素が強いので、本格的な仕上がりになりますが、ビジネス用としても使用できます。
チラシデザインの基礎講座はいかがでしたでしょうか? 街で見かけるような目を惹きつけるチラシやポスターを作成したいと思うことも大事ですが、まずは基礎から取り組み、分かりやすいチラシを作成することも大事ですね。
チラシ作りやチケット作成で大活躍するバリアブル印刷とは可変印刷とも言い、ベースとなる情報と可変する情報を差し替えながら印刷する技術のことを言います。この印刷機能で、DMの宛名やチケットの日付などを変更できるのです。
このように、5つの法則に気をつけて作成すると、チラシの読み手も何を伝えたいのかがハッキリ分かるチラシになると思います。クリエイティブに楽しんでチラシをデザインをしてみましょう!