複合機のリース契約では値引き交渉が可能!成功のコツ5選
リースで複合機の導入を検討しているものの、費用面で心配事がある方もいるでしょう。できれば、月々の使用料を安く抑えたい方がほとんどではないでしょうか。そういった場合は、値引き交渉を行ってみましょう。
ただし、そのためにはさまざまなコツが必要です。そこで、複合機のリース契約で値引きしてもらいたいと考えている方のため、おさえておくべきことを紹介します。
この記事を読むことによってどうすれば値引き交渉が成功しやすくなるのかがわかるので、ぜひご覧ください。
複合機のリース契約時に値引き交渉は可能か
そもそも、複合機のリース契約時に値引き交渉をすることは可能なのでしょうか。どこまで値引きしてもらえるかはケースにより異なりますが、値引きは可能です。
リース契約の場合、新規に購入するのとは異なり、契約した年数継続して月々費用を支払っていく形になります。短期プランだと2年から、長期だと7年ほどのプランを用意しているところもありますが、一般的には5年リースが定番です。
仮に月々の利用料を1,000円抑えられた場合、5年間で6万円もの費用削減になります。
ただ、黙っていても勝手に値引きしてくれるわけではありません。値引きを希望するのであれば、自ら交渉が必要です。値引き交渉にはどのようなコツがあるのかを確認した上で取り組んでみてはいかがでしょうか。
事務機器ねっとでは、業界最安値を目指し“他社よりも1円でも高い場合”はご相談可能です。赤字覚悟で最大限の努力をいたしますので、他社様に決定される前にご相談ください。
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値引き交渉を成功させるコツ
実際に複合機のリース契約で値引き交渉を行うにはどうすれば良いのでしょうか。
ここでは、おさえておきたい5つのコツを紹介します。
成功のコツ①相見積もりをとって相場を把握する
必ず行っておきたいのが、相見積もりです。相見積もりとは、複数の会社に対し、見積もりを依頼することをいいます。
例えば、1社にしか見積もりを依頼しない場合、そこから受け取った見積もり金額が相場と比べて高いのか、低いのかがわかりません。「他は○円くらいが相場ですが、うちは○円までがんばります」と言われてしまえば、他社よりお得に感じてしまうこともあるでしょう。
ですが、実際には他社のほうが安い可能性もあるので、必ず相見積もりで相場を確認しましょう。
また、相見積もりを行っていることは営業の担当者にも伝えておくのがポイントです。
他社とも比較されていると感じれば、できるだけ有利な条件を提示してもらいやすくなります。単純に「値引きして欲しい」というだけではどうしても弱いですが「他社に見積もりを依頼したところ、さらに安い金額で提案してもらえている」と答えれば大きな値引き効果が期待できます。見積もりを取る際は、その金額の中にリース料金とカウンター料金が含まれているか確認しましょう。
リース料金のみ記載することで他社よりも安く見せている代理店もあります。月々の総合的なランニングコストで比較することが重要です。リース料金やカウンター料金の他に何か費用がかかるのかも確認しておく必要があります。
また、相見積もりを取る際は、各社で条件をそろえておくことも大切です。見積もりが出てくるまでにかかった時間や担当者の対応なども比較すると対応力の高い代理店が見えてくるでしょう。
成功のコツ②値引き交渉はカウンター料金に対して行う
月々のランニングコストは、リース料金とカウンター料金で決まります。カウンター料金とは、印刷するたびにかかる費用のことで、モノクロ印刷なら1枚当たり○円、フルカラー印刷なら○円といった形で発生するものです。
毎月の印刷枚数が多いほど、カウンター料金が重なって毎月のコストは高くなっていきます。
リース料金は、複合機の本体価格とリース料率によって異なるのですが、リース料金を安く抑えることは非常に難しいといえるでしょう。各社で「○年契約であれば○%」と定めているからです。
一方で、カウンター料金は交渉次第で安くなる可能性があります。そのため、値引き交渉をするのであれば、カウンター料金に対して行いましょう。カウンター料金の値引き交渉は、印刷枚数が多いほど有利になります。
毎月大量に印刷する予定がある方は、見積もり時にしっかりそのことを伝えておくのが値引きのコツです。
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カウンター料金の相場
カウンター料金は、代理店によって設定が大きく異なります。
金額の相場は、以下の通りです。
印刷形式 | 1枚当たりの費用 |
フルカラー印刷 | 約15~25円 |
2色カラー印刷 | 約5~10円 |
モノクロ印刷 | 約2~3円 |
特に毎月の印刷枚数が多い場合は、カウンター料金の交渉がしやすくなります。
例えば、通常はフルカラー印刷が1枚25円だったとしても、交渉で23円にできたとしましょう。1カ月に5,000枚印刷すると仮定した場合、この交渉によって月に1万円も安くなります。
なお、カウンター料金には、最低カウンター料金ともいえる基本料金が設定されています。各社で差はあるものの、相場は月に2,500~7,500円程度です。
ほとんど印刷をしない月があったとしても基本料金は発生するので、確認しておきましょう。
メーカー別カウンター料金の相場
メーカーによってもカウンター料金の相場が異なります。
料金相場は以下の通りです。
モノクロ印刷 | フルカラー印刷 | |
SHARP | 2~3.6円 | 20~21円 |
Canon | 3~3.4円 | 18.2~20円 |
FUJIFILM | 3.3~3.5円 | 19.4~25円 |
KYOCERA | 1.8~3.6円 | 15~21円 |
KYOCERAは、モノクロ印刷もフルカラー印刷も他社と比較して安い設定であることがわかります。毎月多くの枚数を印刷する場合は、1枚あたりの費用の差が大きくつくこともあるため、よく検討しましょう。もちろん、カウンター料金の安さだけで選択する複合機のメーカーを決めるわけにはいきません。
まずは自社でどのような複合機が必要なのかを明確にしておき、その機能を搭載しているのはどのメーカーの複合機なのかなどをチェックしてみてください。
成功のコツ③ランニングコストを算出しておく
ランニングコストは、継続して支払い続けるコストです。
そのため、カウンター料金を含むランニングコストを確認しておきましょう。特にハイスペックな複合機を導入する場合は、月々のランニングコストが高額になります。自社の場合、複合機に対してどの程度であればコストを割けるのかも含め、自社に適した複合機を導入しましょう。
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成功のコツ④見積もり時の印刷枚数を多めに申告する
見積もりを依頼する際には、月々の印刷枚数の目安を確認されるケースが多いです。この時、予想される枚数よりも少し多めの枚数を申告しておくことをおすすめします。複合機をリース契約する際、ほとんどの場合はカウンター保守契約を交わすことになります。
カウンター保守料金の費用を決定する際、代理店では印刷枚数が多い会社ほど優遇することも珍しくありません。そのため、できるだけ安い見積もりを出してもらうためにも、印刷枚数を多めに申告しましょう。ただし、多めに申告するといっても、限度はあります。
例えば、月に1,000枚程度しか印刷しないのに5,000枚印刷する予定と申告した場合、問題になる可能性が高いです。このような場合は料金の契約条件の見直しが必要になるでしょう。
また、企業によっては毎月大量に印刷するわけではないものの、時期によっては大量印刷が必要になることもあるでしょう。こういった場合は、普段の枚数で申告した上で突発的に大量に印刷枚数が増えることもあると伝えておくのがおすすめです。
また、印刷枚数はそれほど多くなかったとしても、1枚あたりの単価が高いカラー印刷を多く使用する場合は値引きの対象となることがあります。
成功のコツ⑤セールストークに乗らず、こちらのペースに引き込む
値引き交渉は営業担当者に対して行うことになるのですが、営業担当者のセールストークには乗らないように注意しましょう。
例えば、他社にはない機能がついている、優れた省エネ機能により電気代がこれくらいお得になるなどです。
商品を魅力的に感じると「それならば高い費用がかかっても仕方がない」と思ってしまうこともあるでしょう。優れた商品だからといって、値引き交渉を行ってはいけないわけではありません。商品の性能と値引きは別の話なので、うまく相手のセールストークに乗せられてしまわないように注意しましょう。
複合機のリース費用を抑えるポイント
導入する複合機のリース費用を抑えるにはどうすれば良いのかも考えておきましょう。
ポイントは、以下の2つです。
ポイント①自社のニーズにマッチした機種を選ぶ
複合機といっても実にさまざまな種類があり、どの機種を選択するのかによって特徴や費用が大きく変わります。まずは、自社でどのような複合機が必要なのか明確にしておきましょう。
やはり、新しいもの、高性能なもののほうが費用は高くついてしまいます。ですが、使用する用途によってはそれほどハイスペックな機種でなくても良いケースもあるでしょう。
必要以上にハイスペックなものを選択してしまうと、使わない機能や使いこなせない機能が出てきて、費用だけが高くついてしまいます。一方で、企業にとってなくてはならない機能があれば、それが搭載されている機種を選ばなければなりません。
例えば、Wi-Fiなどの無線通信機能や各種便利機能を求めている場合は、それらが搭載されているものを選択しましょう。必要な機能をまとめてメモしておくと、商品説明を受ける際に該当商品の提案を受けやすくなります。
もちろん、自社に必要な機能などが明確にできていなくても、代理店に相談すればニーズに合う複合機を提案してもらえます。まずは代理店に相談するのもおすすめです。
ポイント②保守料金を節約する
リース契約で複合機を導入する場合、毎月発生する費用としてリース料金とカウンター保守契約の料金が挙げられます。
このうち、リース料金は契約時に決めた金額を継続して支払うことになりますが、カウンター保守契約の料金は印刷した枚数に応じて決まることになるので、うまく調節しましょう。
例えば、フルカラー印刷が必要ないものは、1枚当たりの印刷単価が低いモノクロ印刷で印刷するなどの工夫をしてみてください。
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値引き交渉で大幅に安くなることもある
いかがだったでしょうか。
複合機のリース契約を考えた際にできれば行っておきたい値引き交渉のコツについて紹介しました。おさえておきたいポイントがご理解いただけたかと思います。簡単な値引き交渉でも月に数千円、数万円単位で費用を抑えることにつながる可能性があります。
ただし、行き過ぎた交渉は相手の気分を損ねてしまい、契約を断られてしまう可能性もあるので注意しましょう。
導入する複合機で悩んでいるのであれば、事務機器ねっとまでご相談ください。これまで蓄積してきたノウハウや知識を活かし、各社のニーズに適した複合機選びをサポートしています。導入に関してわからないことや不安なことなどがあれば、お気軽にお問い合わせください。
事務機器ねっとでは、お客様から使用目的をヒアリングし、最適な複合機やプリンターを提案しております。気になっているメーカーや機器があれば、お気軽にご相談ください。
購入後のメンテナンスや充実したサポートに関しても、お客様から高い評価をいただいております。初めての導入で不安に感じている方からのご相談もお待ちしております。
この記事の監修者
株式会社庚伸 『事務機器ねっと』 オフィスサポートディビジョン
フィールドエンジニアグループ |
シニアマネージャー
大塚 義美
複合機メンテナンス許可認定
FUJIFILM/Canon/SHARP/EPSON
経歴
複合機のメンテナンスエンジニアとして業界歴26年以上のキャリアから、フィールドエンジニアグループのマネージャーとして事業部を統括。凡そ4万5,000回以上の複合機メンテナンス実績があり、コピー機やプリンターを隅々まで熟知。お客様が抱えられている課題やお悩みに対して真摯に向き合ってサポートすることがモットー。これまでに培った多くの知見と経験を活かした有益な情報を発信いたしますので、少しでもお役立ていただけると幸いです。