公開日 2024.06.05 更新日 2024.09.11

複合機のリース終了後に検討したい4つの選択肢と注意すべきポイント

複合機リース終了後の選択肢

複合機は種類によっては高額であるため、購入ではなく、リース契約を検討している、またはすでに契約している方もいるでしょう。

ただ、リース終了後はどのような選択肢があるのかよく理解できていない方もいるはずです。

そこで、リース終了後の対応に悩んでいる方のため、代表的な選択肢を紹介します。

この記事を読むことによって自社に向いている選択肢や、注意すべきポイント、買い取りや返却時の費用などがわかるようになるので、ぜひ参考にしてください。

複合機リース終了後の選択肢4つ!それぞれの特徴

複合機のリース終了時は、どういった対応を取るか考えておきましょう。

代表的な選択肢は以下の4つです。

 

【関連記事】リース契約満了時の選択肢│再リース・買取・入れ替え

選択肢①新しい機種に入れ替える

リース契約期間の終了後、現在使用している複合機を返却して新しい複合機をリースする方法です。

この場合、最新機種での再契約ができます。

複合機は次々に新しいものが登場しており、例えば、3年前の時点では最新の機能が搭載されていたものだったとしても現在はさらに新しい機能が搭載された複合機が登場しているはずです。

契約期間終了後に最新機種で再契約をすれば、新しい機能が搭載されていて省エネ性能にも優れた複合機に借り換えができます

これは、購入ではなくリース契約を結んでいる会社が多い理由の一つです。

購入で数年おきに最新機種に買い替えるとなると高額な費用がかかることになりますが、リース契約であれば費用を抑えられます。

選択肢②同じ機種で再リースする

新しい機種に入れ替えるのではなく、現在使用しているのと同じものを再契約して使い続ける方法です。

契約する代理店によって変わりますが、中には再リース契約によって年間のリース料金が10~12分の1程度で済むようになることもあります

できるだけ費用を抑えたい、使い慣れた機種をそのまま使い続けたいと考えている場合に向いているでしょう。

一般的には再リースの契約は1年間となります。

特に長年使用している複合機を再リースする場合は不具合が発生する可能性がありますが、契約期間が1年であるため、寿命を迎えそうになったら更新のタイミングで新しい機種に入れ替えることも検討してみると良いでしょう。

リース終了時には返却か買い取りか選択できますが、代理店によって選択可能な方法が異なります。

選択肢③複合機を買い取って使用する

リース終了時にこれまで使用していた複合機を自社で買い取る方法です。

買い取れば所有権がリース会社から自社に移るので、リース料金が発生することはありません

壊れるまで何年でも使い続けられます。

注意点として、すべての代理店でリース終了後の買い取りに対応しているわけではありません。

初めから買い取りを検討しているのであれば、買い取りに対応している代理店を選ぶようにしましょう。

また、すでに何年間かリース料金を支払っている場合は「かなり格安で買い取れるのではないか」と期待してしまいますが、中古市場の価格相場が適用されることになります。

なお、メーカーでは修理用パーツの供給期間を設けておりこれを過ぎると修理用部品が手に入らなくなることがあるため、買い取り後は保守サポートが受けられなくなる可能性がある点に注意しておきましょう。

メンテナンスに関しては買い取り後も代理店に依頼できることがありますが、保守サポートがなくなるデメリットは大きいので、買い取りは慎重に検討しましょう。

選択肢④複合機を返却する

今後複合機を使う予定がないのであれば、返却してリース契約を終了するのも一つの選択肢です。

返却する場合の費用をどちらが負担するかは代理店との契約によって異なるので、事前に確認しておきましょう。

再リースが安くなる理由と注意点

リース終了後、できるだけ複合機を安く使い続けたいと考えた場合に選択肢に挙がるのが、再リースです。

ここでは、再リースが安い理由と、注意点を紹介します。

再リースが安い理由

再リースが安いのは、すでにリース契約年数を終了しているものであり、支払責任を満了しているためです。

リース会社から見ても、本体価格ではすでに元が取れているため、再リースによる格安での契約で損をすることはありません。

また、使用している複合機に特にトラブルがなければ、再リースで1年契約をし、契約終了時にはまた再リースすることも可能です。

すでに使い続けている複合機であるため、ネットワーク環境や設定などを変更する必要もありません。

再リースの注意点

再リースする場合は、リース料金は安くなるもののカウンター料金と保守料金は変わらず発生し続ける点に注意が必要です。

大幅に安くなったリース料金のみ支払えば良いと考えると、想定していた以上の費用がかかることになります。

また、代理店によっては古い機種の代金や保守料金を値下げすることもあるため、再リースではなく同機種でリース契約をし直したほうが安く済むケースもあります。

このあたりにも注意しましょう。

 

【関連記事】複合機・コピー機のリース契約は途中契約できるか│対処法や違約金も

リースしていた複合機の買い取り相場

リースしていた複合機をリース終了後に買い取る場合、どの程度の費用がかかるのでしょうか。

基本的に中古価格が参考になるので、使用している複合機の中古価格相場を調べてみると良いでしょう。

機種によって大きく異なりますが、中古で購入する場合の価格相場は5~30万円程度です。

新品を購入する場合の相場は100万円を超えるので、この金額と比較するとかなり安く購入できることになります。

ですが、特に長年使用している複合機は故障や不具合も発生しやすくなるので、その際に修理費用が高くついてしまうことも多いです。

そのため、6~7年など長期契約したものではなく、2~3年の短期契約でリースが終了したものの買い取りを検討してみると良いでしょう。

 

【関連記事】コピー機の耐用年数は?減価償却やリース契約との関係も解説

複合機を返却する場合の費用相場

今後、特に複合機を使用する予定がないのであれば、リース契約終了後に返却を検討することになります。

その場合、返却費用がかかる場合もあるので、費用について確認しておきましょう。

返却に費用がかかる理由

返却に費用がかかるのは、一般的にリース料金の中に返却のための送料が含まれていないためです。

これは、契約途中で解約する場合も、満期でリース契約が終了した場合も同様のことがいえます。

複合機は非常に重いものであるため、送料も高くついてしまうケースが多いです。

費用相場

具体的な費用は利用する運送会社・搬送業者と返却する複合機のサイズや重さによって変わってきます。

相場としては、比較的軽い100kg前後のものであれば2万円前後、150kg前後のものは4万円以上かかることもあります。

また、この他に料金がかかることもあるので注意しておきましょう。

例えば、オフィスがビルの2階以上にあり、エレベーターが使えない場合は追加で費用がかかることもあります。

高層階でエレベーターが使えないとなるとオプション費用が高くついてしまうこともあるので、どの程度の費用がかかるのかよく確認しておかなければなりません。

それほど代理店が遠くないのであれば、直接持ち込んで返却できるケースもあります。

ただ、ガソリン代がかかることや重い複合機を運搬する際にケガをしてしまう可能性があることを考えると、やはり運送会社や搬送業者に依頼したほうが良いでしょう。

なお、代理店の中には、返却時に使用する運送会社や搬送業者を指定しているところもあります。

リース終了後の対応に迷ったらどうすれば良い?

リース終了後は、新しい機種の入れ替え、同じ機種での再リース、買い取り、返却といった選択肢があります。

ですが、どれを選択すれば良いか悩んでしまうこともあるでしょう。

そういった場合は、以下のポイントで判断してみてはいかがでしょうか。

ポイント①複合機の状態を見て判断する

複合機の状態によっても選択肢が変わります。

例えば、リース終了時点で何らかの不具合が出ている、または頻繁にトラブルが起こっている場合は基本的に新しい機種に入れ替える1択だといえるでしょう。

同じ機種で再リースする場合、当然ながら不具合のリスクは消えません。

調子の良くない複合機を買い取るのも現実的ではないでしょう。

それから、現在導入しているのが高性能な複合機であり、かつそれほど印刷していないのであれば再リースや買い取りも選択肢に挙がります。

複合機の状態を見極め、まだどの程度使えそうか、すぐに新しいものと交換したほうが良いのかを判断しましょう。

 

【関連記事】複合機のリース契約では値引き交渉が可能!成功のコツ5選

ポイント②安い代理店に乗り換えるのも手

リース終了のタイミングで他の代理店と比較してみると、他社のほうが安く借りられることもあります。

できるだけ複合機のリースにかかる費用を抑えたいと考えている方は、代理店の乗り換えもおすすめです。

複合機を導入するタイミングで比較した時には料金が高かった代理店でも数年経つと値下げしていることがあるので、契約終了時は再度代理店の比較をすると良いでしょう。

 

【関連記事】複合機の代理店の選び方で重視すべき4つのポイントとは?

リース終了後の対応は契約前に検討しておくのがおすすめ

いかがだったでしょうか。

複合機のリース終了後はどういった選択肢があるのか紹介しました。

それぞれの特徴や注意点をご理解いただけたかと思います。

買い取りを希望するのであれば対応している代理店を選ぶ必要があるので、できればリース契約をする時点で契約終了後のことまで考えておきましょう。

特に初めてのリース契約ではわからないことや不安なこともあるはずです。

自社に適した複合機・プリンターで悩んでいるのであれば、事務機器ねっとまでご相談ください。

幅広い商品を取り扱っているので、ご要望に応じた商品の提案が可能です。

この記事の監修者

株式会社庚伸 『事務機器ねっと』 オフィスサポートディビジョン
フィールドエンジニアグループ |
シニアマネージャー

大塚 義美

複合機メンテナンス許可認定

FUJIFILM/Canon/SHARP/EPSON

経歴

複合機のメンテナンスエンジニアとして業界歴26年以上のキャリアから、フィールドエンジニアグループのマネージャーとして事業部を統括。凡そ4万5,000回以上の複合機メンテナンス実績があり、コピー機やプリンターを隅々まで熟知。お客様が抱えられている課題やお悩みに対して真摯に向き合ってサポートすることがモットー。これまでに培った多くの知見と経験を活かした有益な情報を発信いたしますので、少しでもお役立ていただけると幸いです。

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