キヤノンは「Satera」の第1弾製品としてカラーレーザープリンター「LBP-2410」を2003年に発売しました。1984年の「LBP-8」シリーズの発売から、1987年の「レーザーショット」シリーズ発売を経て、現在の「Satera」シリーズまで、キヤノンは30年以上にわたり独自製品の開発をしています。
従来のブランドとして、個人や家庭向けの「PIXUS」、企業向け製品「Color image RUNNER」を発売してきました。「Satera」は、それらの中間にあたるオフィス向けミドルレンジ製品になります。(※)
Sateraは製品そのものや技術を指すものではなく、LBP(レーザービームプリンター)やMFP(レーザー複合機)、BJ(インクジェットプリンター)を含む多彩な商品群の総称として展開しています。Sateraの語源は「(衛星を意味する)サテライト」が語源で、ユーザーを中心に、その周囲をキヤノンのプリンターや複合機・コピー機が取り巻くことをイメージしているそうです。それと同時に、“Super Advanced Technology in new ERA (新時代の卓越した新技術)”の頭文字から取った造語でもあるのだとか。
今回はそのSateraシリーズをご紹介いたします。
※:ミドルレンジとは中級、中型の意味があります。
<目次>
・Sateraの8つの特長
① 使いやすい直感的な操作とパネル
② 管理しやすいシステムサービス
③ もっと便利にMEAPの活用
④ 定着方式と低消費電力で環境負荷低減
⑤ 大容量給紙や、マルチOS対応で業務効率化
⑥ 万全のセキュリティー対策で安全なプリントを
⑦ 幅広いシステムとの連携で、お店でオリジナルのポスターやチラシなどが作成可能
⑧ 導入前テストとオフサイト支援のサポート体制
・Satera大活躍、薬局や診療所向けの機能が満載
Sateraの8つの特長
Sateraシリーズには多くの特長があります。その中でも事務機器ねっとが抜粋したポイントをご紹介します。
① 使いやすい直感的な操作とパネル
直感的な操作で
簡単プリント
プリンタードライバーに表示される画像をクリックするだけで、簡単にプリントの設定を行うことができます。「カラー/モノクロ」、「両面印刷」や「ページレイアウト」の機能を活用して紙資源を節約できます。
交換しやすい
トナーカートリッジ
Sateraシリーズは、ドラムとトナー部分を一体化したオールインワンカートリッジです。消耗品の数を少なくすることによって、交換や在庫管理の負担が減ります。また、キヤノンでは使用済みカートリッジを回収・再資源化するリサイクル活動で環境保護に貢献しています。
チルト式
ワイドパネル
チルト式ワイドLCDパネルを採用しています。画面にアニメーションとメッセージを表示し、トナー交換の際に操作手順を伝えてくれます。パネルはチルト式のため、設置場所や使用する人の目線に合わせて3段階角度を調節できます。
② 管理しやすいシステムサービス
NETEYE(ネットアイ)で快適な使用環境を
<対象機種>
カラー:LBP961Ci/LBP853Ci/LBP852Ci/LBP851C/LBP841C/LBP722Ci/LBP664C/LBP662C/LBP661C/LBP622C/LBP621C
モノクロ:LBP443i/LBP442/LBP441/LBP441e/LBP352i/LBP351i/LBP322i/LBP321/LBP224/LBP221
2つの機器共有
プリンタードライバー
専用のドライバー(※)を使用すると、SateraやimageRUNNER ADVANCEであれば、新機種を導入する際に引き続き同じドライバーを使用することができます。
新しいドライバーをインストールする必要がなく、複数の違う機種を使用している場合でも1種類のドライバーで管理が可能なのです。
※:Generic Plus LIPS4 Printer Driver、Generic Plus LIPS LX Printer Driver
社内で
印刷設定を統一
社内で使用する共通の印刷形式を設定し、統一することが可能です。「文書にユーザー情報を印字する」「必ず両面印刷をする」などの設定ができるため、個人個人がバラバラのフォーマットで印刷してしまうことを防ぎます。
③ もっと便利にMEAPの活用
MEAPの活用と他機種との連携
さまざまなMEAPアプリケーションを使用して、セキュリティーの強化やTCO削減(トータルコスト)、業務の効率化などをサポートします。
MEAPとは、キヤノンコピー機に搭載されたアプリケーションのプラットホームのことです。専用のMEAPアプリケーションをコピー機上で稼働させることができます。MEAPアプリケーションで、オフィスの業務に合わせてコピー機を最適化することが可能です。imageRUNNER ADVANCEとの連携も可能になり、どこでも印刷や留め置き印刷、集計管理などが可能になりました。
ICカードを使用した認証印刷
現在利用しているカードを使い、簡単に個人の認証が可能になりました。(FeliCa、MIFARE、SSFC、eLWISEカードに対応※)ICカードをかざすだけで、ログイン許可の判断ができるため、セキュリティー面でも安心してコピー機の使用ができます。※:LBP961Ci/722CiはFeliCa/MIFAREのみ対応
④ 定着方式と低消費電力で環境負荷低減
クイックウェイクアップで瞬時に復帰
スリープモードから瞬時に復帰するクイックウェイクアップ機能も兼ね備えています。このクイックウェイクアップ機能により、ファーストプリントがより速く完了します。
省エネとスピード印刷を両立
コピー機の稼働が止まり、設定されていた移行時間になると、自動で低消費電力のスリープモードに切り換わります。その移行時間を、コピー機の稼働が停止した後の1分から180分まで使用状況に合わせて柔軟に選択ができます。
⑤ 大容量給紙や、マルチOS対応で業務効率化
オプションなどの装着により、最大2,000枚以上の給紙に対応した機種が多数あります。これによりタイムロスや補充の回数が少なくなります。また、自動両面印刷機能を標準搭載し、片面印刷と両面印刷のスピードが変わらない「両面生産性100%※」を実現させる機種を多数用意しています。
大容量給紙と両面印刷可能機種
カラー:LBP853Ci/LBP852Ci/LBP851C/LBP841C/LBP5910F/LBP5910/LBP722Ci
モノクロ:LBP443i/LBP442/LBP441/LBP441e/LBP8100/LBP352i/LBP351i/LBP322i
カラー:LBP961Ci/LBP853Ci/LBP852Ci/LBP851C/LBP841C/LBP5910F/LBP5910/LBP722Ci/LBP664C/LBP662C/LBP661C/LBP622C
モノクロ:LBP443i / LBP442 / LBP441 / LBP352i / LBP351i / LBP322i / LBP321 / LBP224 / LBP221 / LBP162 / LBP161
※両面生産性100%の機種:LBP961Ci / LBP853Ci / LBP852Ci / LBP851C / LBP722Ci / LBP443i / LBP422 / LBP441
マルチOS対応で多様化するビジネスに対応
Windowsだけでなく、MacOSにも対応しており、オプションも不要です。ホームページからMacOS用もLinux用ドライバーも無償で提供しています。
2022年3月のWindows11と最新版のMacOS対応状況は機種によって違う場合もあるため、こちらをご覧ください。
⑥ 万全のセキュリティー対策で安全なプリントを
印刷物にユーザー情報などの印字が可能
出力物にユーザー名や日付などの情報を付与することが簡単に設定できます。社員へ印刷物のセキュリティー意識を持たせることもでき、文書管理にも役立つ機能です。
印刷物の出力時にパスワード設定
印刷物を出力する際に、プリンタードライバーでパスワードを設定することができます。このパスワードの設定により出力が一時待機状態に。その後、機械本体の操作パネルから印刷指示をすることで出力が再開されます。印刷物が出力されたまま放置され、第三者の目に触れてしまうということを防ぐ機能です。
<印刷物の出力時にパスワード設定 対応機種>
カラー:LBP961Ci/LBP853Ci/LBP852Ci/LBP5910F/LBP5910/LBP722Ci/LBP664C/LBP662C/LBP661C/LBP622C/LBP621C
モノクロ:LBP443i/LBP352i/LBP351i/LBP322i/LBP321/LBP224
※LBP5910F/5910はオプションのHD-13使用時に対応。※LBP853Ci/852Ci/722Ci/443i/352i/351i/322i/321はオプションのSDカード使用時に対応。
⑦ 幅広いシステムとの連携で、
お店でオリジナルのポスターやチラシなどが作成可能
オリジナルのポスターやチラシの作成
全機種対応のPoster Artistは、ポスターやチラシを外注するのではなく、店舗で簡単に印刷できるソフトウエアです。業種ごとにテンプレートがあり、デザインの種類が豊富に揃っています。
本部のPOPデータを各店舗で印刷可能
本部で作成されたPOPは一元管理されており、店舗に対しては必要枚数のみの配布という場合があります。また、POPの制作も可能なため、テンプレートを利用して社員の負担を減らすことができます。
⑧ 導入前テストとオフサイト支援のサポート体制
特殊用紙の印刷を事前にテスト
お客様の業種によって使用する用紙の種類は違います。お客様が実際に使う業務用用紙で、導入前にテストを行うことができます。その用紙の給紙や排紙、トナーの定着状況などをチェックすることが可能です。
デベロッパーサポートプログラム
デベロッパーサポートプログラム(Developer Support Program)とは特別会員制プログラムです。キヤノン製のプリンターや複合機、ドキュメントスキャナーなどのハードウエアに加えて、ドライバーやソフトウエア製品のカスタマイズ設定ができます。また、システム開発者の方々の技術情報やキヤノンからのオフサイト支援も利用することが可能です。
Satera大活躍、薬局や診療所向けの機能が満載
Sateraが活躍している現場として、調剤薬局や診療所がよくあげられます。
調剤薬局は患者様に合わせて、さまざまなサイズの薬袋や薬剤情報を印刷する必要があります。A6、A5、A4の薬袋、A4の請求書、A4の薬剤情報などを患者様に合わせて印刷するため、大容量のSateraがとても役立ちます。薬袋に用いられる用紙の厚みにも対応しており、一般的な中型機よりも搬送性が向上し、印刷した際のシワも低減しているので、快適なプリント環境が実現できます。
また、診療所では電子カルテシステムや医事会計システムからの出力を担うコピー機として、患者様を待たせないスピーディーな印刷が求められます。Sateraであればクイックウェイクアップでファーストプリントを素早く開始。LBP332i/321であれば、ファーストプリント5.7秒、スリープからの復帰時間も3秒以下で印刷が可能です。
薬局や診療所は受付や診察室にコピー機を置くことになるため、Sateraのコンパクトな設計が生きてきます。トナーや用紙などの消耗品の交換・補充は、すべて前面からの操作でできる「フロントオペレーション」を採用しているため、ラックやデスク下などの配置も可能です。
今回はSateraシリーズの魅力をご紹介しました。
家庭用プリンターとして活躍しているPIXUSや、企業向けのコピー機として活躍しているimageRUNNER ADVANCEのちょうど中間となるSateraシリーズ。中間ならではの、良いとこ取りの機能が搭載されており、ピンポイントで最適な導入をオススメできる事業もあります。
中でもオススメする機能はNETEYE(ネットアイ)です。消耗品の確認をし通知してくれるため、忙しい現場には最適な機能になります。しかも無料で利用できるので、気軽に導入できます。名前の語源となったサテライトのように、キヤノンのプリンターや複合機がユーザーを取り巻くことをイメージしているようなコピー機です。
事務機器ねっとでも、このSateraシリーズを取り扱っています。機能についてのご質問や、導入を検討されている場合、事務機器ねっとまでお問い合わせください!
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