新型コロナウイルスの感染が広がり始めて約1年、テレワークが急速に拡大した年となりました。このテレワークの拡大により、新型コロナウイルスが収束してもテレワークを継続するという企業も増えてきています。今後仕事の大半を、家で働くことが決定した方でも、紙での業務は完全にはなくならないかと思います。そういった業務の際に欠かせなくなってくるものは、小型レーザープリンターでしょう。
レーザープリンターとインクジェットプリンターの違い
ご存じの方が多いとは思いますが、まずはレーザープリンターとインクジェットプリンターの違いをおさらいしてみましょう。
インクジェットプリンター
インクジェットプリンターは、粒子化したインクを直接用紙に噴きつけて印刷をするプリンターです。解像度がレーザープリンターと比較した際に4倍ほど高いため、色の再現性が高く高画質な写真印刷に適しています。
レーザープリンター
レーザーによる光を利用する印刷機です。PCから転送されたデータを画像・イメージに組み立て、これを感光体(ドラム)という筒状のものの上にトナーを噴きつけ、色をつけます。感光体に付いたトナーをプリンター用紙に押し付け印刷するプリンターです。レーザープリンターは1つのトナーでの印刷可能枚数がインクジェットプリンターと比較し、25倍ほど多く印刷することが可能です。さらにドキュメント印刷のスピードも速く、大量の資料を高速で印刷することに適しています。
インクジェットプリンターとレーザープリンターのインクの違いに触れた記事もあるので、気になる方はぜひこちらから!
筆者は業務を通してモノクロ印刷を大量にしていた時期がありました。(※←この謎の業務の詳細はこちらのページをご覧ください!) 100ページ以上ある企画案や資料を、関係者20人以上に配らなければなりませんでした。一日中プリンターの番人になり、モノクロで印刷されている資料を眺めていたときです。すべて...
インクジェットプリンターとレーザープリンターを比較した際のレーザープリンターのメリットとしては、
・ドキュメント印刷の速さ
・紙が滲みにくい
・トナーの交換回数が少なく済む
・1枚あたりの印刷コストが少なく済む
これらのことが挙げられます。もちろん、インクジェットプリンターと比較してデメリットの部分もあるかもしれません。しかしこのようなレーザープリンターのメリットはテレワークに活きてきます。テレワークにはPCはもちろん、タブレットなどの周辺機器は必須です。しかし紙での業務が完全になくなってはいないはずです。家にプリンターがない、プリンターをおきたいけどコンパクトなものが良いなど、テレワークに最適な小型レーザープリンターをご紹介いたします。
LBP853Ci/ Canon
- プリント方式:半導体レーザー+乾式電子写真方式
- トナー定着方式:オンデマンド定着方式
- プリント速度
モノクロ:A4…46枚/分、A3…26枚/分
カラー:A4…46枚/分、A3…26枚/分
両面:46ページ/分 - 給紙容量(標準)
カセット:640枚×1段
手差しトレイ:120枚 - 本体寸法:556×608×403mm、約38㎏
- 定価:318,000円
こちらのLBP853Ciは高スペック、高速印刷を可能にした、レーザープリンターになります。自宅で利用しても会社にある複合機と差異のないレベルの機能が使用できます。また、ラクラク開閉機能により、トナー交換が簡単に行えます。前面とサイドカバーを力を入れずに開けることができます。また、テレワークをしていても出かける場合に切り忘れてしまうことのある電源を、オートシャットダウン機能により切り忘れを防止できます。電源OFFに移行する時間は1時間単位(最大8時間後)で設定可能です。また、曜日別にシャットダウン時刻を設定することも可能です。そしてなんといっても本体のサイズ感。キヤノンのSatera A3カラーLBPにおいて、A3カラーモデルとしては過去最小サイズです。テレワークとして利用するには大きすぎると感じていたレーザープリンターでも、こちらの製品はコンパクトに収まるサイズなため、活用できるのではないでしょうか。
LBP851C / Canon
- プリント方式:半導体レーザー+乾式電子写真方式
- トナー定着方式:オンデマンド定着方式
- プリント速度
モノクロ:A4…36枚/分、A3…18枚/分
カラー:A4…36枚/分、A3…18枚/分
両面:36ページ/分 - 給紙容量(標準)
カセット:640枚×1段
手差しトレイ:120枚 - 本体寸法:556×608×403mm、約38㎏
- 定価:168,000円
こちらの製品はLBP853Ciと比較し、ファーストプリントやプリント速度は少し劣りますが、十分な機能が備わっていると思います。LBP853Ciと外観はほとんど変わらないため、同様にコンパクトに収納が可能です。価格もLBP853Ciの約1/2に抑えられるため、主にドキュメント印刷しか使用しない人に向いています。
DocuPrint CP310 dw / FUJIFILM
- プリント方式:LEDゼログラフィー
- トナー定着方式:ヒートローラー(オイルレス)
- プリント速度
モノクロ:A4…28枚/分
カラー:A4…28枚/分
両面:18ページ/分 - 給紙容量(標準)
カセット:250枚、郵便はがき(日本郵便製)100枚
手差しトレイ:50枚、郵便はがき(日本郵便製)20枚 - 本体寸法:420×481×347mm、約24.1㎏(消耗品含む)
- 定価:89,800円
DocuPrint CP310dwは無線LANに対応し、モバイル端末からの操作が可能な、新しいコンパクトなレーザープリンターになります。Print Utilityというアプリケーションを使用し、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末に、保存したドキュメントデータの印刷が可能です。さらにクラウドに入っているドキュメントデータを、富士フイルムが提供するクラウドサービスを利用して出力することが可能です。テレワークの際はスマートフォンなどのモバイル端末が必須ですから、これらとプリンターが同期しているとかなり便利になると思います。
※富士ゼロックス株式会社は2021年4月1日付けで「富士フイルムビジネスイノベーション株式会社」へ社名を変更しました。本カタログ/サイトは富士ゼロックスブランドの商品を含みます。富士ゼロックスブランドの商品は、米国ゼロックス社からライセンスを受けている商品です。商品提供者は富士フイルムビジネスイノベーション株式会社です。
This catalog or website includes Fuji Xerox product(s). licensed from Xerox Corporation. The distributor of the product(s) is FUJIFILM Business Innovation Corp.
ECOSYS P5026cdw / KYOCERA
- プリント方式:レーザー露光乾式静電転写方式 4連タンデム
- トナー定着方式:中間転写方式
- プリント速度
モノクロ:A4…26枚/分
カラー:A4…26枚/分
両面:13ページ/分 - 給紙容量(標準)
カセット:250枚(80g/㎡)、300枚(64g/㎡)
手差しトレイ:50枚(A4/Letterサイズ以下)(80g/㎡)、55枚(A4/Letterサイズ以下)(64g/㎡) - 本体寸法:410×410×329mm、約21㎏(トナーコンテナ含まず)
- 価格:オープン価格
こちらの製品はカラー11.35円/ページ、モノクロ1.75円/ページの低ランニングコストを可能にしています。出力時のトナーの消費量を抑えて印刷していることもあり、無駄を省きコストの削減ができているのです。また、両面印刷機能も搭載されているので、用紙使用量を格段に抑えることができます。さらに、2枚や4枚の原稿を用紙1枚にまとめて印刷することが可能です。書類のコンパクト化によりかさばらず保管することができるため、こちらの機能も用紙を無駄に使うことを避けることができます。トナーと用紙の両方で環境に配慮している機種になります。
テレワークに最適なオススメ小型レーザープリンター特集、いかがでしたでしょうか? 今回はテレワークに活用できる選抜4機種をご紹介いたしました。インクジェットプリンターとは違い、紙の滲まなさや高速両面プリントなど、社内で使用している複合機と遜色ないスペックが自宅で利用できます。
値段が高いかな、サイズが大きいかなと心配になっていた方もいらっしゃると思います。10万円以内で購入できるものもありますし、コンパクトに収納できるものもあります。こちらの製品には、かなり魅力を感じるのではないでしょうか?
やはりキヤノンのレーザープリンターは種類も多く、機能も充実していました。富士ゼロックスの機種は画質にこだわりが感じられ、デザイン関係のお仕事をしている方のテレワークにとても向いている機種になります。また、4ページの原稿を出力する際はA4で4枚となりますが、A3用紙両面印刷対応のレーザープリンターならば、両面(片面2面付)で二つ折りにして制作すれば1枚で済んでしまいます。このように賢く運用することで、用紙やカウンター料金のコストダウンにより経費削減にもつながります。
事務機器ねっとでは、各社の小型レーザープリンターを多く揃えております。ドキュメント印刷のみに利用したい方にはモノクロのレーザープリンターもございますので、ホームページに掲載されていない商品も気軽にお問い合わせください!