【2024年最新】複合機メーカーシェアランキング!おすすめの複合機も紹介
オフィスに複合機を導入する際、どのメーカーの製品を選ぶべきなのか悩んでしまいますよね。
そもそも、複合機で有名な会社がどこなのか、把握していない担当者様もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、事務機器ねっとにおける2024年現在の複合機メーカーのシェアを、ランキング形式でお伝えしていきます。
各メーカーのおすすめ機種も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
複合機とは
メーカーのランキングに入る前に、複合機の定義をおさらいしておきましょう。
“複合”という単語が示す通り、複合機はコピー・スキャナー・プリンターなどの複数の機能を搭載している機器です。
近年、多くのメーカーが販売している製品のほとんどは、基本的にこの複合機に該当します。
複合機に似た機器としてコピー機がありますが、こちらはその名の通りコピー機能しか利用できません。
しかし、機能がシンプルであるぶん、複合機よりも低価格で導入することが可能です。
近年では複合機を使うのが主流であり、コピー機だけを導入している企業はそこまで多くないため、両者はもっぱら同じ意味合いで使われています。
最新の複合機メーカーシェアランキング
ここからは、本題である複合機メーカーのシェアランキングを紹介していきます。
なお、本ランキングは事務機器ねっと上でのシェアをもとに記載しておりますので、その点のみご了承ください。
【2024年最新】複合機メーカーのシェアトップ3
- SHARP
- Canon
- FUJIFILM
現在、複合機の分野にてトップシェアを誇っているのが、日本を代表するメーカーであるSHARPです。
家電製品のイメージが強いSHARPですが、実は複合機にも力を入れており、使い勝手に優れる製品を多数展開しています。
電子機器の操作にあまり慣れていない方でも使いやすい、そのユーザビリティの高さから多くのユーザーに選ばれているわけです。
次点でシェアが高いのが、日本だけでなく海外でも高い評価を獲得しているCanonです。
Canonといえばカメラを思い浮かべる方もいらっしゃる通り、同社はレンズ関連の技術力が抜きん出ています。
複合機にも高品質のレンズが組み込まれているため、スキャン時の画像の品質を追い求めたい企業様に選ばれているのです。
シェアの3番目に位置しているFUJIFILMの強みは、印刷物の仕上がりの美しさです。
グラデーションの再現度が非常に高く、特にデザイン性の高いポスターなどを印刷する際は、FUJIFILMの複合機が適しています。
以上が、複合機メーカーのシェア上位3社と、ユーザーに選ばれている理由となります。
より詳細なメーカーの説明はこのあと実施いたしますので、引き続きご覧ください。
複合機メーカーの特徴を比較
先に紹介した以外にも、日本には多種多様な複合機メーカーが存在しています。
今回は、上記3社を含めた合計6社をピックアップし、各社の特徴とおすすめの製品をお伝えしていきます。
SHARP
まずご紹介するのが、事務機器ねっとにてシェア1位を誇るSHARPです。
SHARPが手掛ける複合機は、多くのユーザーから信頼を得ていることで知られています。
大手コンビニチェーンが設置している複合機にSHARP製が多いことが、何よりの証拠です。
SHARPの複合機が信頼されている理由の一つに、ユーザビリティの高さが挙げられます。
今や当たり前となりつつある複合機のタッチパネルですが、実は、日本で初めて導入したのはSHARPなのです。
それゆえにタッチパネルに関するノウハウが豊富であり、どなたでも使えるユーザーフレンドリーな操作系を実現しています。
実際に使われた方も「シンプルで使いやすい」と感じられることが多いようです。
また、プリントの完了を音声で通知する機能もあり、資料をそのまま置いてきてしまう、なんて事態も避けられます。
OCR機能で対応しているファイル形式が多いのも、SHARPの複合機の強みです。
WordやExcelといった各種オフィス製品に対応しているため、事務業務でも活躍してくれること間違いありません。
そんなSHARPの複合機で今おすすめの機種が、『BP-60C26』です。
ここまでに述べてきたユーザーを第一に考えた機能群はもちろん、複合機としての性能も高く、コスト面でも優れているため、トータルバランスに優れる製品となっています。
クラウドサービスにも接続可能なので、複数拠点がある企業様でも安心して導入できます。
安定して使える複合機をお求めなら、ぜひ検討していただきたい一台です。
Canon
続いては、SHARPに次ぐシェアのCanonをご紹介します。
“Canon”と聞いて多くの方がまず思い浮かべるのが、やはりカメラではないでしょうか。
そのカメラの分野で培ってきた光学技術は、複合機のレンズにも活かされています。
そのおかげで、Canonの複合機は紙媒体をスキャンした際の画像の品質が高い評判を博しています。
スキャンしたデータだけでなく、印刷の仕上がりが綺麗なのもうれしいポイントです。
これだけの性能がありながら比較的価格の抑えられた製品もあるため、総合的なパフォーマンスに優れた、オールラウンドなメーカーだといえます。
そんなCanonの複合機が、日本だけではなく海外でも認められているのをご存じでしょうか?
事実、2023年における複合機の世界シェアはCanonがトップであり、世界中の方々が愛用していることを証明しています。
また、2022年にはアメリカにて『もっとも信頼性の高いA3複合機ブランド』というアワードも受賞しています。
このように、日本を代表する複合機メーカーであるCanonのおすすめ製品が、『imageRUNNER C3222F』です。
こちらは低価格でありながらも基本性能はきちんと担保されており、ユーザーの求める水準で高いコストパフォーマンスを発揮してくれます。
また、お使いのモバイル端末に専用のアプリケーションをインストールすれば、ダイレクトに本機種を操作することも可能です。
「可能な限りコストは抑えつつも一定の性能も欲しい」とお考えなら、このimageRUNNER C3222Fがおすすめです。
FUJIFILM
シェアランキング第3位のFUJIFILMも、複合機メーカーとしては最大手の一つです。
FUJIFILMの複合機の最たる特徴は、色の再現度の高さにあります。
同社の複合機のトナー粒子は業界最小クラスであり、印刷原稿の色味やグラデーションを忠実に再現してくれます。
その性能の高さは、かねてより「印刷画質はFUJIFILM」と言われてきたほどです。
ポスターや写真など、ビジュアルで魅せる印刷物を紙媒体で生産したい場合には、FUJIFILMの複合機を活用したいところです。
また、対応している用紙サイズが豊富な点も強みで、通常のA3だけではなく、A3ノビというひと回り大きいサイズも印刷できます。
A3ノビで印刷し、はみ出した部分をカットすれば、A3サイズを目いっぱいに活用したデザインを施せるようになります。
くわえて、はがきや封筒への印刷にも対応しているほか、単位としてmmだけではなくinch(インチ)も使えるなど、用紙のサイズに関する汎用性は抜群です。
ここまでの説明でFUJIFILMの複合機が気になった方には、同社の定番機種である『Apeos C2571』をおすすめします。
本機種は、FUJIFILMの製品のなかでは比較的リーズナブルなため、予算があまり出せない場合にも候補として検討できます。
そのうえで、先述したような印刷性能の高さも併せもっているので、印刷物にデザイン性が求められる業種にもうってつけです。
複数のクラウドストレージサービスとの連携も可能なので、これ一台でマルチプルに活用できること間違いありません。
EPSON
家庭用プリンターのイメージが強いEPSONですが、実は業務用の複合機も手掛けています。
これまでにご紹介したメーカーでは複合機にレーザー方式を採用していたのに対して、EPSONの主力となるのはインクジェット方式の複合機です。
インクジェット方式は機器本体の価格とインク代が安いため、コストパフォーマンスの面ではレーザー方式に勝っています。
またEPSONは、A3ではなくA4サイズ対応の機種に力を入れている点も、ほかのメーカーとは異なります。
そのため、メインで使う一台というよりは、ちょっとした資料を印刷するためのサブ機のような感覚で利用するのが適しているかもしれません。
「そういう安くてサブで使える機種が欲しい!」とお考えの方には、同社の『PX-M890FX』が最適です。
インクジェット方式ゆえの導入コストの低さはそのままに、大容量のインクパックを搭載して実用性も備えています。
A4の月々の印刷量が1,000~1,200枚までなら十分対応可能なので、その印刷量で収まる企業様はぜひ導入をご検討ください。
KYOCERA
コストパフォーマンスを優先するのであれば、KYOCERAの複合機もおすすめです。
ほかのメーカーと比べて本体価格が安く、少ない負担で複合機を導入することができます。
またカウンター料金、つまりメーカーに定期的な保守を依頼する際の費用も抑えられています。
これは『コンビ保守システム』という、一部の簡単なメンテナンスをユーザー側で実施できる制度が導入されているためです。
「複合機にあまり予算を割けない……」とお悩みであれば、KYOCERAの複合機が最適解となりえるかもしれません。
ただし、費用感で勝るぶん、性能ではほかのメーカーに一歩及ばない面があるのも事実です。
性能と費用のどちらを取るかは、入念にご検討ください。
そんなKYOCERAからは、コンパクトサイズでオフィスにも置きやすい『TASKalfa 2460ci+』をいち押しの一台として紹介いたします。
比較的低価格ながら1分間に24枚の印刷が可能と、十分な性能を有しています。
IDカードによるユーザー管理も可能なので、業務で困ることもまずないでしょう。
OKI
最後に紹介するOKIは、CanonやFUJIFILMと同様に、ハイエンドな複合機をメインで取り扱っているメーカーです。
OKIの複合機は特にプリンター性能に秀でており、印刷物の仕上がりではFUJIFILMと肩を並べます。
小さな文字や細い線の表現も得意で、わずか2ptの文字でも潰さずに印刷できるほどの、驚異的な印刷性能を有しています。
会計事務所や弁護士事務所のような、細かな文字や数字を記載する機会の多いお客さまは、OKIの製品を導入してみてはいかがでしょうか。
OKIの高性能な製品のなかでも今一番おすすめなのが、同社の代表的なシリーズ『MICROLINE』の一種、『VINCI C941dn』です。
この製品の最大の強みは、なんといっても5色印刷に対応しているところ。
一般的な4色に加えて、特色ホワイトトナーあるいは特色クリアトナーが搭載されているため、幅広い印刷表現が可能となっています。
また、同社の製品はどれも5年間は無料で保守対応を受けられるため、万が一故障してしまってもノーコストで修理してもらえます。
複合機を選ぶ際のポイント
代表的な複合機メーカーの特徴やおすすめ製品がわかったところで、次は、実際に複合機を選ぶ際のポイントを解説します。
業務をスムーズに進められるような相性のよい製品を見つけるためにも、以下の5つのポイントはしっかりと把握しておきましょう。
ポイント①メーカーごとの特徴
各メーカーの特徴を押さえておくのは、非常に重要なポイントです。
今回ご紹介したように、複合機はメーカーによってまったく異なる強みをもちます。
たとえば、デザイン性の高いポスターなどを、クオリティそのままに印刷したいのであれば、解像度の高さに定評のあるFUJIFILMがおすすめです。
「使いやすさを優先したい」とお考えであれば、大画面で操作しやすく、OCR機能も標準で搭載されているSHARPの複合機が活躍してくれるでしょう。
複合機を導入する目的に合わせて、最適なメーカーを選んでいきたいところです。
ポイント②機能性
備えている機能の内容や数も、複合機を選ぶうえでは見逃せません。
最近の製品には、以下に整理したようなさまざまな機能が搭載されているものもあります。
複合機に搭載されている便利機能
- データ転送
- 無線LAN対応
- 自動原稿送り
- フィニッシャー
- ユーザー認証
万能な一台をお望みであれば、これらの機能群が網羅されているハイエンド機種を選んでみてください。
ただし、そうした機種は導入コストが高くなってしまうものです。
2台目以降のサブ機のような、必要最低限の機能があればよいケースでは、機能面は妥協してコストパフォーマンスに優れる一台を選ぶのも一案です。
また、対応しているPCのOSもチェックしておきましょう。
Windowsに対応している機種と比較すると、Mac対応済みの機種はあまり多くありません。
自社で使っているPCがMacの場合は、必ず“Macに標準対応”と記載された製品を選んでください。
ポイント③印刷速度
「業務の関係上、とにかく大量に印刷物が必要になる」といった事情があるなら、印刷速度を重視することをおすすめします。
印刷速度が速ければ速いほど、限られた時間のなかで印刷できるトータルの量も多くなるためです。
ただし、機能性と同じように、印刷速度の速さに比例して機器本体の価格も高くなります。
そのため、価格のことが考慮できていないと「ハイエンドな機種を導入したけどオーバースペックで、コストが余計にかかってしまった……」と後悔してしまうかもしれません。
そのような事態を避けるためにも、複合機を導入する前に、自社で月にどれほどの量の印刷が行われるかを把握しておきましょう。
月間の印刷枚数を把握したあとは、以下の表を参考に必要となる印刷速度の目安を求めてください。
月間の印刷枚数と印刷速度の対応表
月間の印刷枚数 | 印刷速度 |
3,000枚以下 | 20~25枚/分 |
3,000~5,000枚 | 25~35枚/分 |
5,000~8,000枚 | 35~45枚/分 |
8,000枚以上 | 45枚以上/分 |
なお、実際の機種ごとの印刷速度は、各メーカーにてご確認ください。
ポイント④ランニングコスト
複合機の利用に際しては、さまざまなランニングコストが発生します。
機能や性能面だけでなく、そうしたランニングコストも検討しておきたいところです。
複合機のランニングコスト
項目 | 概要 |
リース/レンタル料金 |
|
消耗品代 |
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電気代 |
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保守料金 |
|
上記のうち、もっとも大きなウェイトを占めているのがリース/レンタル料金です。
機器本体の価格に連動しているため、高性能な製品を選べばリース/レンタル料金も高くなるほか、業者によっても大きく変動します。
もちろん、機器本体を一括で購入すればこの料金はなくなりますが、そのぶんイニシャルコストは非常に高くつくので、一概にはおすすめできません。
月々にかかる費用としては、保守料金も無視できない項目です。
こちらも自社でメンテナンスすれば発生しない費用ではありますが、業務用の複合機は精密機械であるため、現実的ではありません。
業者やメーカーの担当者とカウンター契約を締結して、サポートしてもらうのが一般的です。
このカウンター料金も依頼する業者によってかなり差が出るため、複合機を選ぶ際にあわせて検討しておきたいポイントです。
ポイント⑤導入後のサポート体制
複合機の導入後に受けられるメンテナンスサポートについても、事前にチェックしておきましょう。
導入する機器のメーカー、あるいはリースやレンタルの際の仲介業者によって、メンテナンスの対応範囲は異なります。
今回紹介したOKIのように、数年間は無償でサポートを提供してくれるメーカーもあれば、そこまでの対応は契約に含まれない場合もあります。
また、実際にメンテナンスに来てくれる担当者がどんな方なのかも、あわせて確認しておきたいポイントです。
安心して複合機を使用するためにも、疑問点や相談ごとに、丁寧に対応してくれる担当者が在籍しているメーカーや業者を選ぶのが大切です。
複合機のリース契約の仕組み
複合機を導入する方法はいくつかありますが、なかでもおすすめなのがリースです。
リースとは、ユーザーが選んだ製品をリース会社が代わりに購入し、一定期間貸し出すという仕組みの契約です。
レンタルと異なり製品は自由に選べるうえに、新品を使うことができます。
製品の所有権は購入者であるリース会社にありますが、貸出期間中、ユーザーは自社で購入したのとほぼ同じような感覚で製品を使用可能です。
リースの最大のメリットは、やはり初期費用が不要な点でしょう。
複合機を購入するとなると、どうしても100万円前後の支出は覚悟しなくてはなりません。
しかし、リースであればまとまった出費が不要となり、月々の支払いだけで複合機を使うことができます。
また、リース料金には保守費用や保険料が諸々含まれているケースが多く、それらをまとめて経費処理できるのも利点です。
上記にくわえて、期間が終了したら新しい機器で契約しなおせるのも、一括購入にはない強みです。
事業規模の拡大や体制の変更などで機器類の刷新が必要になったとしても、都度購入しなおす必要がなく、最低限の出費で対応できます。
今後注目される複合機メーカーは?
最後に、事務機器ねっとが今後注目していきたい複合機メーカーを紹介します。
どのメーカーも異なる強みをもっていますが、一番注目すべきなのは、やはりSHARPでしょう。
今となっては複合機でトップシェアを獲得しているSHARPですが、実は、20年ほど前まではほかのメーカーに遅れをとっている状況が続いていました。
そうした状況をなんとか打開しようと努力を重ねた結果、飛躍的に成長を遂げたのです。
複合機に初めてタッチパネルを搭載したことや、ユーザーファーストの設計思想にも、同社の努力がうかがえます。
もちろん、CanonやFUJIFILMといった、かねてより優れた製品を世に送り出してきたメーカーにも注目したいところです。
どちらも製品の品質は間違いなく高く、今後さらなる進歩を遂げてよりハイクオリティな複合機を発表する可能性が十分にあります。
事務機器ねっとでのシェア上位3社の動向には、今後も注目していきたいところです。
複合機のシェアトップ3であるSHARP・Canon・FUJIFILMの3社に今後も注目!
今回は、複合機メーカーのシェアランキング、そして代表的な6社の特徴とおすすめ機種を解説しました。
事務機器ねっとにおける複合機メーカーのシェア上位3社は、上からSHARP・Canon・FUJIFILMです。
SHARPはユーザーを第一に考えた設計が、CanonとFUJIFILMは製品のスキャン性能や印刷性能の高さが評価されています。
複合機の導入においては、それぞれの特徴や費用面を考慮して、最適な一社を選ぶことが大切です。
事務機器ねっとでは、今回ご紹介したメーカーを中心に、多種多様な複合機を取り扱っております。
機器の納品後もサポートさせていただきますので、複合機の導入をお考えならぜひ一度ご相談ください。
この記事の監修者
株式会社庚伸 『事務機器ねっと』 オフィスサポートディビジョン
フィールドエンジニアグループ |
シニアマネージャー
大塚 義美
複合機メンテナンス許可認定
FUJIFILM/Canon/SHARP/EPSON
経歴
複合機のメンテナンスエンジニアとして業界歴26年以上のキャリアから、フィールドエンジニアグループのマネージャーとして事業部を統括。凡そ4万5,000回以上の複合機メンテナンス実績があり、コピー機やプリンターを隅々まで熟知。お客様が抱えられている課題やお悩みに対して真摯に向き合ってサポートすることがモットー。これまでに培った多くの知見と経験を活かした有益な情報を発信いたしますので、少しでもお役立ていただけると幸いです。