コピー機で写真を印刷するには?選び方や設定も解説
コピー機で写真を印刷するには 、適切な設定が欠かせません。
特に企業において、写真を綺麗に印刷することは、顧客向けのパンフレットやプレゼン資料のクオリティに直結します。
そこで本記事では、写真を印刷する方法や、おすすめの機種を紹介します。
オフィスに導入するコピー機選びに迷われている担当者様は、ぜひ参考にしてください。
プリント機能搭載のコピー機なら写真の印刷が可能
一般的にコピー機とよばれる機器のほとんどは、プリンターやスキャナーが一台にまとまった複合機のことです。
複合機には、データをプリントアウトする機能が備わっているため、画像データや撮影した写真データを読み込んで印刷できます。
コピー機で写真を印刷する方法
パソコンやスマートフォンで確認したデータと、コピー機で印刷されたものを見比べ、大きな差異を感じた経験がある方は少なくないでしょう。
これはパソコンやスマートフォンなどのデジタルで表示される解像度と、実際に印刷される紙の解像度の違いによるものです。
紙で印刷するにはとても高い解像度のデータが必要なので、そのまま印刷してしまうとあらが浮かび上がりやすい写真となってしまいます。
そのためコピー機を使って写真を鮮明に印刷するには、適切な設定が必要です。
機種によって名称は異なりますが、印刷設定に“最高画質”や“きれい”を選べば、そうした粗を抑え、仕上がりのクオリティを高めることが可能です。
なお、設定を変更し解像度を上げると、印刷にかかる時間は長くなる可能性があります。
コピー機で写真を印刷するメリットとデメリット
ここからは、コピー機で写真を印刷するメリットとデメリットをそれぞれ紹介します。
メリット
コピー機で写真を印刷するメリットとして、まずは印刷スピードが速い点が挙げられます。
コピー機は、オフィスでの多量な書類や資料の印刷を前提に設計されており、一般的なインクジェットプリンターに比べて印刷速度が速く、同一の写真を大量に印刷できます。
また、トナーを使用しているため、印刷物を乾燥する時間が短く、効率的な印刷が可能です。
さらに、コピー機で使用されるトナーは水分を含まない粉末状のインクであるため、印刷物がにじみにくく、水に強い点も大きなメリットです。
たとえば、マーキング用の蛍光ペンを使って印刷物に書き込みを加えても、インクがにじまず、鮮明な状態を保てます。
こうした特性は、営業資料や社内の掲示物として長期間使用するような印刷物にも適しているといえるでしょう。
くわえて、コピー機・複合機はランニングコストが抑えられる傾向にあります。
トナーは長期間の保存が可能で交換頻度が低いため、インクが固まりにくく、結果として消耗品のコストやメンテナンスの費用が軽減されます。
業務効率を高めつつ、トータルでの経費を抑えたい企業にとって、コピー機での写真印刷は有効な選択肢といえるでしょう。
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デメリット
一方で、コピー機で写真を印刷するデメリットもいくつか存在します。
コピー機はトナーを使用しているため、色の再現性に限界があります。
グラデーションや微細な色分けを必要とする印刷物では、インクジェットプリンターと比べて繊細さに欠けることがあり、仕上がりに差を感じやすくなるでしょう。
また、コピー機はトナーを熱で定着させる仕組みのため、消費電力が大きく、稼働時の発熱が多い点もデメリットです。
機械自体を温めるウォームアップが必要で、少量の印刷ではかえって時間がかかります。
短時間で少数の写真を印刷したい際は、手間とコストがかさむ可能性があるため、電力消費も含めたランニングコストを考慮する必要があります。
さらに、コピー機では用紙の端に白フチが残ってしまうため、“フチなし印刷”ができません。
これはトナーの特性上、フチに塗料が乗ると故障のリスクがあるためで、コピー機の設計上の制約ともいえます。
写真の質を重視する企業には、求めるクオリティに応じた選択が求められます。
【関連記事】レーザープリンターとインクジェットプリンターを徹底解説
写真を鮮明に印刷できるおすすめのコピー機
最後に、写真印刷に適したおすすめのコピー機を2台紹介します。
富士フイルム Apeos C3571(Model-P)
定価 | 2,261,600円(税込) |
印刷速度 | カラー:35枚/分
モノクロ:35枚/分 |
ファーストプリントタイム | カラー:4.9秒
モノクロ:6.7秒 |
Apeos C3571(Model-P)は、業務効率化に適した機種ですが、写真などの印刷品質も優れています。印刷時の書き込み解像度は、高精細時1,200×1,200 dpiです。
本機の特徴は、操作パネルのホーム画面がカスタマイズできる点です。
頻繁に利用する業務を登録すれば、アイコンのワンタッチで実行され、人為的なミスを減らせます。
さらに、複数のクラウドストレージサービスに対応しています。
インターネット環境さえあれば、どこからでも出力可能なため、リモートワークなどニューノーマルな働き方を目指す企業の役に立つはずです。
富士フイルム Apeos C2061(Model-P-1T)
定価 | 1,090,100円(税込) |
印刷速度 | カラー:16枚/分
モノクロ:16枚/分 |
ファーストプリントタイム | カラー:8.1秒
モノクロ:5.9秒 |
Apeos C2060(Model-P-1T)は、比較的リーズナブルな機種かつ、価格以上の印刷品質を備えています。印刷時の書き込み解像度は、高精細時1,200×1,200 dpiです。業務の場所や用途に合わせてフレキシブルに対応できます。
幅590×奥行659mmの比較的コンパクトなモデルのため、窓口業務での利用や、車椅子に座ったままでも操作が可能です。
1~4段トレイのモデルのほかに、用紙保管に便利なキャビネット付きのモデルも用意されており、多様なニーズに対応しています。
また、専用のアプリを使用することで、コピーやプリントなどの基本操作をスマートフォンから行えます。
※本モデルはコピー・プリントのみのものであるため、FAXなどの機能はオプション追加する必要があります。
コピー機で写真を印刷するには設定が大切
本記事では、コピー機を使って写真を印刷する方法を解説しました。
写真を印刷する際は、印刷設定に“最高画質”や“きれい”を選択することで、粗を抑えてクオリティの高い仕上がりを実現できます。
コピー機での写真印刷には、大量に素早く印刷できるメリットがあるため、適切な設定のうえで活用しましょう。
【関連記事】プリンターでトラブルが起きたらどうする?対処法を紹介
事務機器ねっとでは、34年以上にわたる経験と実績をもとに、ご要望に合わせた複合機の導入からアフターサービスまでサポートいたします。
写真を綺麗に印刷できる複合機やコピー機の導入・買い替えをお考えの方は、ぜひご相談ください。
この記事の監修者
株式会社庚伸 『事務機器ねっと』 オフィスサポートディビジョン
フィールドエンジニアグループ |
シニアマネージャー
大塚 義美
複合機メンテナンス許可認定
FUJIFILM/Canon/SHARP/EPSON
経歴
複合機のメンテナンスエンジニアとして業界歴26年以上のキャリアから、フィールドエンジニアグループのマネージャーとして事業部を統括。凡そ4万5,000回以上の複合機メンテナンス実績があり、コピー機やプリンターを隅々まで熟知。お客様が抱えられている課題やお悩みに対して真摯に向き合ってサポートすることがモットー。これまでに培った多くの知見と経験を活かした有益な情報を発信いたしますので、少しでもお役立ていただけると幸いです。