公開日 2025.06.30 更新日 2025.07.01

複合機の購入とリースの違いを比較!価格相場やメリット・デメリットも解説

複合機の導入を検討する際、多くの企業担当者は購入とリースのどちらが最適か判断に迷う場合があります。導入方法によって、必要な初期費用や毎月のコスト、経理処理が大きく異なるため、自社の状況に合った導入方法の選択が重要です。

 

本記事では、複合機・コピー機の専門店「事務機器ねっと」(運営:株式会社庚伸)のノウハウをもとに、複合機を購入する場合とリースする場合の具体的な違いを比較したうえで、それぞれの価格相場やメリット・デメリットを詳細に解説します。

 

複合機の購入とリースの違い

複合機の導入方法には購入とリースがあり、それぞれ特徴が異なります。双方の違いを明確に理解し、自社の目的や予算に合った方法を選ぶ必要があります。

 

以下の比較表を参考に、それぞれの違いを把握しましょう。

項目 購入 リース
所有権 自社 リース会社
契約 自社で機器を購入 リース会社と契約締結
利用期間 自社の判断で自由に設定可 契約で定められた期間のみ
途中解約 いつでも可能(制限なし) 原則不可(違約金が発生)
商品 好きな機種を自由に選択可 リース会社指定の機種(最新機種)
初期費用 金額を一括で支払う必要 初期費用は不要(月額制)
固定資産税 自社負担・資産計上対象 リース会社負担(対象外)

上記の表から分かるように、購入は自由度が高く、資産として自社所有になるメリットがあります。リースの場合、初期費用が不要な点や税務処理上の負担軽減が魅力的です。導入の目的や企業の資金状況に合わせて、最適な方法を選択してください。

 

複合機の購入とリースの価格相場を比較

複合機を導入する際は、それぞれの導入方法にかかる費用を理解する必要があります。価格相場を把握すれば、自社の予算や利用状況に応じて適切な選択肢を選べるようになるでしょう。

 

ここでは、複合機の購入とリースの価格相場を紹介します。

複合機を購入する際の価格相場

複合機を購入する場合、ビジネス仕様の新品はおよそ60〜120万円程度、中古品なら10〜40万円程度が一般的な相場と言われています。新品は最新機能を備え、印刷品質や速度に優れており、保証期間もあります。

 

一方、中古品は初期費用を大幅に抑えられる反面、機器の老朽化やメンテナンス状況が明確でないため、購入後に修理や保守の追加費用がかかる可能性があります。価格だけでなく、導入後のトラブル対応や維持管理費用も十分に考慮して判断すると良いでしょう。

 

複合機をリースする際の価格相場

複合機をリースで導入する場合、月額料金の相場は機種ごとの印刷数で決まります。1分あたりの印刷数が20枚のモデルで月額11,000円程度、30枚の中位モデルでは14,000〜17,000円程度が目安です。より高機能な40枚クラスになると、16,000〜20,000円程度、50枚以上の上位モデルでは20,000〜22,000円程度まで価格が上昇します。

 

印刷数 月額料金(目安)
20枚モデル 約11,000円
30枚モデル 約14,000〜約17,000円
40枚モデル 約16,000〜20,000円
50枚以上モデル 約20,000〜22,000円

リースは初期費用が不要なため、導入時の負担を抑えられるメリットがあります。しかし、契約期間中は原則として解約ができないため、契約内容を十分に確認しておくことが重要です。自社の利用頻度や印刷量に合わせ、トータルコストを検討したうえで判断しましょう。

 

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複合機を購入する場合のメリット・デメリット

複合機を購入する際は、費用面だけでなく利用方法や資産管理などの視点からも総合的な判断が必要です。企業の経営状況や使用環境によって最適な導入方法は異なるため、購入のメリットとデメリットを正しく把握したうえで判断する必要があるでしょう。

 

ここでは、複合機を購入する場合のメリット・デメリットを紹介します。

 

複合機を購入するメリット

複合機購入の大きなメリットは、自社の業務内容や目的に応じて自由に機種を選択できることです。特に、特殊な用途や高い性能が必要な場合でも、最適な機種を自由に導入可能です。初期費用はかかりますが、月々のリース料は発生しません。

 

さらに、購入した複合機は企業資産として計上できるため、減価償却を活用し税務上のメリットを受けられます。買い替えのタイミング次第では、中古市場への売却により一定金額を回収も可能です。

 

複合機を購入するデメリット

複合機を購入する際のデメリットは、導入時の初期投資が大きく、資金繰りへの負担が高まることです。特に、新品の場合は高額な一括払いが必要なため、中小企業など予算が限られている場合は、導入前に十分検討する必要があります。

 

また、複合機は固定資産に該当するため、毎年固定資産税が課されます。導入後も継続的に発生する税金への対応が必要となり、経理処理が煩雑になるため、注意が必要です。

 

さらに、保守管理や修理費用などのランニングコストも自社負担であり、あわせて考えておく必要があります。

 

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複合機をリースする場合のメリット・デメリット

複合機のリース導入は、初期費用の抑制や経理処理の容易さから幅広く利用されています。ただし、導入前に契約内容や運用上の制約について正確に理解しなければ、後に不便を感じるケースもあり得ます。

 

ここでは、複合機をリースする場合のメリット・デメリットを紹介します。

 

複合機をリースするメリット

複合機をリースするメリットは、初期費用をかけず最新の機種が利用可能なことです。導入時に大きな費用負担がなく、資金を他の事業活動に回せることもメリットです。

 

また、毎月一定のリース料金は経費計上可能で、節税や予算管理の簡素化に役立ちます。複合機はリース会社が所有するため、自社の資産計上や固定資産税支払いの義務もありません。

 

契約期間満了時には新しい機種に変更可能であり、常に最新機能を備えた機器を業務に活用できます。

 

このように、最新機種を使い続けられるメリットは大きな魅力になるでしょう。

 

複合機をリースするデメリット

複合機をリースする際のデメリットは、契約期間中に原則解約できないことです。経営環境の変化により複合機が不要となっても、契約満了までは利用料を支払い続ける必要があります。

 

また、リース契約の締結時には必ずリース会社による審査があり、企業の財務状況によっては希望通りに契約を締結できない可能性もあります。審査を通過できなければ、そもそも導入自体ができません。

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複合機の購入とリースに関するよくある質問

複合機の導入方法を決める際は、費用面や運用面においてさまざまな疑問や不安が生じます。コストや税務上の取り扱いを明確に理解できていない担当者も多いでしょう。

 

ここでは、複合機を購入またはリースに関するよくある質問に回答します。

 

購入とリースならどちらがお得ですか?

購入とリースのどちらがお得かは、企業の予算規模や利用頻度によって異なります。予算に限りがあり、短期的な導入の場合には、中古の複合機を購入する方法が適しています。

 

一方で、長期的に利用する予定があるなら、リース契約の方が毎月のコストを一定額に抑えやすく、定期的なメンテナンスも受けられる※ためおすすめです。初期投資と維持管理費用を比較し、企業の状況に合った導入方法を判断してください。

 

※新品のリース契約で複合機を導入する場合、メンテンナンス契約も同時に行います。

 

複合機の耐用年数はどれくらいですか?

複合機およびコピー機の法定耐用年数は5年と定められています。ただし、この耐用年数はあくまでも税務上の減価償却の基準であり、実際の機器寿命とは必ずしも一致しません。

 

使用環境や保守メンテナンスの頻度・質によって、実際の寿命は大きく変動します。定期的な保守点検を実施しながら耐用年数を一つの目安として捉え、機器の入れ替え時期を計画的に検討してください。

 

購入とリースでは勘定科目は違いますか?

複合機を購入する場合とリース契約する場合では、使用する勘定科目が異なります。リース契約の場合、毎月の支払い費用は「リース料」として経費計上するのです。これに対して、複合機を購入する場合は金額の大きさにより勘定科目が変わり、一定額を超える場合は「備品」として固定資産に計上します。

 

金額が少額の場合は、「消耗品費」として経費処理可能です。処理方法や金額基準は企業の規模や業種ごとに異なるため、税理士や専門家へ確認したうえで判断が必要です。

 

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まとめ

本記事では、複合機の購入とリースについて、それぞれの違いを価格面やメリット・デメリット、税務上の取り扱いまで総合的に比較・解説しました。複合機を導入するときは、初期費用だけでなく、ランニングコストや経理処理、契約期間中に自由に対応できるかどうかも考える必要があります。

 

初期費用を抑え、常に最新機種を利用したい場合はリース契約が向いており、月々のリース料金を支払いたくない企業には購入が最適な選択肢になるでしょう。自社にとってどちらが良いかは、企業の経営方針や資金状況、利用状況によって変わるため、自社の状況に合わせて判断しましょう。

 

本記事は、複合機・コピー機の専門店「事務機器ねっと」(運営:株式会社庚伸)のノウハウをもとに提供しています。

 

複合機の選定・導入に関するご相談は、お気軽にお問い合わせください。

 

この記事の監修者

株式会社庚伸 『事務機器ねっと』 オフィスサポートディビジョン
フィールドエンジニアグループ |
シニアマネージャー

大塚 義美

複合機メンテナンス許可認定

FUJIFILM/Canon/SHARP/EPSON

経歴

複合機のメンテナンスエンジニアとして業界歴26年以上のキャリアから、フィールドエンジニアグループのマネージャーとして事業部を統括。凡そ4万5,000回以上の複合機メンテナンス実績があり、コピー機やプリンターを隅々まで熟知。お客様が抱えられている課題やお悩みに対して真摯に向き合ってサポートすることがモットー。これまでに培った多くの知見と経験を活かした有益な情報を発信いたしますので、少しでもお役立ていただけると幸いです。

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経済産業省認定
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