キヤノンは、1970年に発売された国産初の複合機「NP-1100」と1982年に発売されたパーソナル複写機「PC-10/20」が、国立科学博物館の「重要科学技術史資料(未来技術遺産)」に登録されたことを発表。
未来技術遺産の選定基準は、日本の科学技術史資料のうち「科学技術の発達史上重要な成果を示し、次世代に継承していく上で重要な意義を持つもの」や「国民生活、経済、社会、文化の在り方に顕著な影響を与えたもの」であり、登録制度は資料の保存と次世代への継承を目的として2008年より実施されています。
当時の複写機市場では米ゼロックス社が席巻していた時代で、このたび未来技術遺産に登録された国産初の普通紙コピー機「NP-1100」は、三層構造の感光ドラムで作像する独自の電子写真技術「NP(New Process)システム」を開発したことで、感光ドラムに残ったトナーを除去するクリーニング・ブレードの導入を可能にするなど、革新的な技術の搭載により市場を開拓した歴史的な製品となりました。
事務機器ねっとでは「NP-1100」に関する開発秘話に関連した歴史を紐解く解説記事を掲載中です。
ぜひご一読ください。