公開日 2025.07.18 更新日 2025.07.18

複合機・コピー機の価格相場は?購入・リースそれぞれのメリット・デメリットも紹介

複合機・コピー機を導入したいけれど、どのように選ぶのが適切なのかわからないと悩んでいる人も多いでしょう。

 

本記事では、複合機・コピー機の価格相場や運用コスト、購入・リースそれぞれのメリット・デメリットを、複合機・コピー機の専門店「事務機器ねっと」(運営:株式会社庚伸)のノウハウをもとに詳しく解説します。

 

複合機・コピー機の価格相場とは

複合機・コピー機は新品または中古品で購入するのか、リース契約するのかで価格が大きく変わります。最もお得になる導入方法は、複合機・コピー機の使用状況によって異なります。新品・中古品の購入、リースの場合の価格相場をそれぞれ理解し、どの導入方法が適しているのか参考にしてみてください。

 

 

新品の複合機・コピー機の価格相場

新品で複合機・コピー機を購入する場合の価格相場は、120~400万円ほどで、メーカーやスペック、オプションの有無などで値段は大きく異なります。新品で購入する場合が最も自由度が高く、使用状況に合わせた理想通りの複合機・コピー機を導入できるでしょう。

 

ただし、最新モデルや多機能になるほど値段は上がるため、価格と機能のバランスを考えて選ぶことが大切です。

 

中古の複合機・コピー機の価格相場

中古で複合機・コピー機を購入する場合の価格相場は5~30万円ほどで、新品と比べると大幅にコストを抑えて複合機・コピー機が購入できます。

中古とはいっても、販売前に分解してクリーニングやメンテナンスしている場合が多いため、新品と同様に使用可能です。初期費用を抑えたい人や、中古であることを気にしない人は中古での購入がおすすめです。

 

リースの複合機・コピー機の価格相場

リースで複合機・コピー機を契約する場合の価格相場は月4,000円~2万5,000円ほどで、複合機・コピー機のスペックやリース会社によって値段は異なります。リース契約は初期費用がかからず、毎月一定の金額を費用として計上できるため、資金面で安定しているのが強みです。

 

ただし、途中解約ができなかったり、価格の総額が購入するよりも高くなってしまったりする場合が多いため注意しましょう。

 

【関連記事】複合機の値段の相場とは?リース価格について徹底解説!

 

複合機・コピー機の価格を左右する主な要因

複合機・コピー機の価格を左右する要因としては、主に以下があります。

  • 印刷速度・解像度・対応用紙サイズなどの基本スペック
  • オプション機能の有無

価格と機能性のバランスを意識して、使用状況に適した複合機・コピー機を選ぶことが大切です。

 

印刷速度・解像度・対応用紙サイズなどの基本スペック

複合機の本体価格は、印刷速度・解像度・対応する用紙サイズなどのスペックによって大きく左右されます。特に印刷速度はスペックの中で重要な要素であり、印刷速度の速い機種は業務の生産性に直結するため、価格が高くなる傾向があります。解像度はdpiの数値、対応用紙サイズはA4以上が印刷できるかを確認して、必要なスペックを検討してみてください。

 

オプション機能の有無

両面印刷やADF(自動原稿送り装置)、スキャン・FAX機能といったオプションは、あれば業務効率が大幅にアップしますが、その分価格が上がります。

 

複合機・コピー機のオプションは、会社の業務内容や複合機・コピー機の使用状況に合わせて適切に追加することが大切です。最適なオプションを選べるよう、まずは自社の業務状況を把握することが重要になります。

 

複合機・コピー機の維持費と運用コスト

複合機・コピー機には初期費用の他に、トナーやインク費用・保守契約費用・カウンター料金などの維持費と運用コストがかかります。費用面に大きく関係してくる項目のため、複合機・コピー機を導入するときは、初期費用だけでなく維持費も必ずチェックしておきましょう。

 

トナーやインクの費用

トナーは主に業務用で、インクは主に家庭用の複合機・コピー機で使用され、印刷するのに欠かせません。トナー1本で5,000~20,000枚程度を印刷でき、純正のトナーは1本当たり約3~7万円かかります。

 

印刷枚数によっては毎月必要な費用になるため、維持費として理解しておきましょう。なお、トナーの代金は保守契約費用に含まれている場合もあります。

 

保守契約費用

複合機・コピー機は精密機械で故障しやすく、保守契約なしだと1回の修理で10万円以上かかる場合があるため、保守契約費用は維持費として欠かせない項目です。

 

保守契約を結ぶと、毎月の保守料金で修理費や消耗品が無料になるなどのお得なサービスが受けられます。定期的なメンテナンスを受けることで故障を未然に防ぎ、トラブルによる業務停止などが起きづらい点も保守契約の利点です。契約の種類によって費用は異なりますが、一般的に修理のリスクが大きい中古品のほうが新品よりも保守契約費用が高い傾向があります。

 

【関連記事】保守契約について

 

基本料金+カウンター料金

保守契約に支払う費用は「基本料金+カウンター料金」で構成されています。

 

基本料金は毎月支払う固定された料金です。

 

対して、カウンター料金は 利用枚数に応じて従量制で支払う料金です。印刷する枚数ごとに料金がかかる仕組みで、モノクロコピーで1枚1~5円、カラーコピーで1枚10~28円が価格相場です。

 

【関連記事】複合機のカウンター料金とは?おさえておくべき基本と相場をチェック

 

キット保守

キット保守とは、トナーキットを購入することで保守契約が開始・継続される仕組みです。この契約では、トナーキットの購入時にプリント用紙にトナーを転写する感光体ユニットを無償で貸し出しし、トナーを使用している期間中は故障が発生した際にも無償で修理対応を受けられることが特徴です。

 

ただし、トナーを使い切った時点で保守契約が終了するため、継続利用には再購入が必要です。複合機・コピー機の維持費・運用コストを抑えつつ、万が一の故障にも備えたい場合は、キット保守を検討しましょう。

 

導入方法別のメリット・デメリット

どの方法で複合機・コピー機を導入するか悩んでいる人も多いはずです。そこで、新品と中古品の購入とリースのメリット・デメリットを紹介します。それぞれの特徴を知って自社に合う導入方法を検討してみてください。

 

購入のメリット・デメリット

購入は機種選びの自由度と資産化できるメリットがある一方で、初期費用や管理負担が大きくなるデメリットがあります。特に、中古品はリース契約の対象外のため、リーズナブルな中古品を中長期に渡って使いたいのであれば購入がおすすめです。

リースのメリット・デメリット

リースは手軽に最新機種を導入できるというメリットがある一方で、総額が高く途中解約ができない というデメリットがあります。ただ 、全額を経費に計上できるため、減価償却費や固定資産の支払いを自社で行う必要がなく、節税効果と経理業務の負担を減らせるのもリースのメリットとして挙げられます。

 

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複合機・コピー機を選ぶ際のチェックポイント

複合機・コピー機を選ぶ際には、月間印刷枚数に合っているか・設置スペースはあるか・保守対応の有無などを事前にチェックしておきましょう。複合機・コピー機は一度導入してしまうとなかなか変えられないため、慎重に検討するようにしてください。

 

月間の印刷枚数に合っているか

月間印刷枚数は、複合機1台あたりの利用人数×1人あたりの1日に利用する枚数×営業日数で計算可能です。3000枚以下の少量印刷であれば、使いやすいシンプルな機種を選択した方が業務効率を向上できます。

 

反対に20000枚以上の大量印刷の場合は、印刷速度や耐久性 の優れたスペックの高い機種を導入するべきです。3000~20000枚の間の場合は、価格と機能性のバランスの良い複合機・コピー機を選びましょう。

 

設置スペースと対応サイズ

コピー機・複合機は小型の卓上タイプと大型の自立タイプに分けられ、タイプごとに様々な大きさがあります。業務用で多く使用される自立タイプは、高さ120cm・奥行60cm・重さ50~100kgが大きさの例として挙げられます。設置してしまうと移動が難しいため、事前に設置スペースを決めておきましょう。

 

なお、設置スペースは本体の大きさだけでなく、給紙する際の奥行きも加味するようにしてください。また、卓上タイプで印刷できる最大のサイズは、基本的にA4サイズまでのため、大きいサイズの印刷を行う場合は気をつけましょう。

 

【関連記事】複合機のサイズと重さを紹介!オフィスの規模別に最適なサイズも解説

 

カラーかモノクロか

カラーコピーを全くしないのであれば、コストを抑えて導入しやすいモノクロプリンターも検討してみてください。ただし、モノクロプリンターでカラーコピーはできないため注意が必要です。また、カラーコピー機であっても白黒のみの設定で印刷したほうが1枚当たりの価格が安く抑えられます。

 

保守対応の有無

複合機・コピー機は精密機械で故障しやすい上に、保守対応がないと1回の修理で10万円以上かかる場合もあるため、基本的には保守対応のあるものをおすすめします。

 

保守対応には修理費や消耗品費だけでなく定期メンテナンスが含まれる場合もあります。定期的にメンテナンスをすることで、安心して複合機・コピー機が使用できるでしょう。

 

まとめ

複合機・コピー機の価格は、機種の基本スペックやオプションに加えて、購入するのか、リース契約するのかなどの導入方法でも変化します。また、機種本体の価格だけでなく、保守契約費用やカウンター料金などの運用コストがかかることも意識しておきましょう。

 

本記事は、複合機・コピー機の専門店「事務機器ねっと」(運営:株式会社庚伸)のノウハウをもとに提供しています。
複合機の価格に関するご相談は、お気軽にお問い合わせください。

 

この記事の監修者

株式会社庚伸 『事務機器ねっと』 オフィスサポートディビジョン
フィールドエンジニアグループ |
シニアマネージャー

大塚 義美

複合機メンテナンス許可認定

FUJIFILM/Canon/SHARP/EPSON

経歴

複合機のメンテナンスエンジニアとして業界歴26年以上のキャリアから、フィールドエンジニアグループのマネージャーとして事業部を統括。凡そ4万5,000回以上の複合機メンテナンス実績があり、コピー機やプリンターを隅々まで熟知。お客様が抱えられている課題やお悩みに対して真摯に向き合ってサポートすることがモットー。これまでに培った多くの知見と経験を活かした有益な情報を発信いたしますので、少しでもお役立ていただけると幸いです。

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