複合機・コピー機の業界用語辞典|カウンター料金・トータルコスト・リースの組み換えを正しく理解する

「カウンター料金とトータルコストって、何が違うの?」
「リースの組み換えって聞いたことがないけれど、本当にできるの?」
「販売業者・リース会社・メーカー直販、呼び名が混ざって整理できない」
――複合機・コピー機の検討を始めると、聞き慣れない業界用語が次々に出てきて、見積書を読み解くだけでも一苦労ではないでしょうか。
結論から言うと、複合機・コピー機の選定でつまずく原因の多くは「用語の意味があいまいなまま見積書や契約条件を比較してしまう」ことにあります。 本記事では、複合機・コピー機の専門店「事務機器ねっと」(運営:株式会社庚伸)のノウハウをもとに、検討・契約・運用で出てくる用語を6カテゴリ・50語以上で整理しました。見積書や契約書を片手に辞書として使ってください。
取引構造に関わる用語

販売業者(販売店)
定義:複合機本体の見積もり・販売・設置・メンテナンスを担う事業者。
補足:実務で「リース業者」と呼ばれる相手の多くはこの販売業者です。詳しくは複合機の見積書の正しい見方と信頼できる販売店の選び方もご覧ください。
リース会社
定義:販売業者から複合機を購入して所有し、ユーザーに月額料金で貸し出す金融機能の事業者。
補足:月額料金の請求・残価設定・所有権の処理を担い、本体の見積りは出しません。
ユーザー(導入企業)
定義:複合機・コピー機を実際に使う企業や事業者で、リース契約の借主側。
3者契約(販売業者・リース会社・ユーザーの三者構造)
定義:複合機リース取引が、販売業者・リース会社・ユーザーの三者で成立する構造。
補足:機器故障は販売業者・請求はリース会社、と連絡先が分かれます。
メーカー直販販売店
定義:複合機メーカーが自社の販売子会社や特約店を通じて販売・リース手続きを行う形態。
補足:取り扱い機種は原則として自社メーカーの製品に限られます。
独立系マルチベンダー販売店
定義:特定メーカーに属さず、複数メーカーの複合機を扱う販売店。
補足:業務内容・印刷量・予算に合わせて、メーカーの枠を超えた機種提案ができます。
マルチベンダー
定義:複数メーカーの製品を取り扱う体制を指す呼称。
補足:事務機器ねっとはSHARP・Canon・FUJIFILM・KYOCERA・OKI・EPSON・KONICA MINOLTAの7メーカーを扱います。
販売代理店
定義:メーカーまたは別の販売店から商品を仕入れて、エンドユーザーに販売する事業者。
補足:「販売店」と同義で使われることが多くあります。
OEM機(相手先ブランド製造機)
定義:あるメーカーが製造した複合機を、別のメーカーがブランド名を変えて販売する機種。
補足:型番が違っても内部構造が同一というケースがあります。
料金・コストに関わる用語

本体リース料金
定義:複合機本体に対して毎月発生するリース料金。
補足:3〜6年契約が一般的で、長期契約ほど月額は下がります。
カウンター料金(保守契約料金)
定義:印刷1枚ごとに発生する保守契約料金。モノクロ・カラーで単価が異なる。
補足:月間印刷枚数に比例するため、わずかな単価差が年間コストに大きく影響します。詳しくはカウンター料金節約術!モノカラーとは?もご覧ください。
モノクロ単価
定義:モノクロ印刷1枚あたりのカウンター料金。
補足:書類中心の事業所では月間印刷の大半を占めるため、年間コストへの影響が大きくなります。
カラー単価
定義:カラー印刷1枚あたりのカウンター料金。
補足:モノクロ単価より高く設定されるのが一般的です。
モノカラー
定義:カラー機でモノクロ相当の単価で印刷できる機種固有の機能。
補足:カウンター料金の総負担を軽くする工夫として活用できます。
トータルコスト
定義:本体リース料金+カウンター料金+保守費+付帯費用(設置費・搬出費等)の合計。
補足:本体料金が安くてもカウンター料金が高ければ長期では割高になります。
保守費(保守契約費用)
定義:複合機の定期点検・修理・部品交換に関わる費用。
補足:含まれる範囲は業者によって異なるため、契約前に確認してください。
消耗品費
定義:用紙・トナー・廃トナーボックスなど、印刷に伴って発生する消耗品の費用。
補足:カウンター料金にトナーが含まれる契約の場合は別途費用は発生しません。
設置費・設定費
定義:搬入・設置・ネットワーク設定など、初期導入時に発生する費用。
補足:見積書に明示されていないケースがあるため、有無を必ず確認してください。事務機器ねっとは設置費・設定費を無料化しています。
搬出費
定義:契約満了時に複合機を撤去・搬出する費用。
補足:契約満了時に別途請求されるケースがあります。
残価
定義:リース契約の終了時点で想定される機器の残存価値。
補足:残価設定によって月額料金が変動します。
減価償却
定義:固定資産の取得費用を耐用年数にわたって費用配分する会計処理。
補足:複合機の法定耐用年数は5年です。詳しくはコピー機リース期間は法定耐用年数と減価償却で決まる?をご覧ください。
契約に関わる用語
リース契約
定義:リース会社が機器を所有したまま、ユーザーに一定期間貸与する契約。
補足:契約期間中の所有権はリース会社にあります。
レンタル契約
定義:レンタル会社が機器を所有して、ユーザーに短期間貸与する契約。
補足:リースより契約期間が短く中途解約も柔軟ですが、月額単価は高くなる傾向があります。詳しくはコピー機はリースとレンタル、どちらが得なのか比較してみた!をご覧ください。
契約期間
定義:リース契約またはレンタル契約が成立している期間。
補足:複合機リースでは3年・5年・6年が一般的で、長期契約ほど月額は下がります。
自動更新
定義:契約期間満了時に、ユーザー側からの解約申し出がない限り契約が自動継続する仕組み。
補足:「契約満了の数か月前までに解約予告」が条件となることが多くあります。
中途解約
定義:契約期間の途中で契約を解消すること。
補足:リース契約は原則として中途解約ができず、解約時は残リース料金の一括精算が必要になるケースがほとんどです。
リースの組み換え
定義:現契約の残額を次の機器の費用に上乗せして再リースする仕組み。契約途中で機種をスケールアップできる。
補足:長期契約で低コスト運用しつつ必要なときに組み換える戦略が可能になります。
再リース(再リース契約)
定義:リース契約の満了時に、同じ機器を引き続き使うために結ぶ短期契約。
補足:再リース料は通常もとの月額の1〜2割程度に下がるケースが多くあります。
買取(リース満了時の買取)
定義:契約満了時にリース会社から残価相当額で機器を買い取り、所有権を移す処理。
補足:買取後は減価償却と固定資産税の処理がユーザー側で発生します。
違約金
定義:契約期間中に解約する場合に発生する精算金。
補足:複合機リースでは「残リース料金の一括精算」が違約金の実態となるケースがほとんどです。
別契約
定義:複合機本体のリース契約とは別に結ぶ、サービスやサポートに関する契約。
補足:クラウド連携設定支援など、通常メンテナンスとは性質が異なる作業は別契約で対応するのが一般的です。
機種・スペックに関わる用語
複合機(MFP:Multi-Function Printer)
定義:コピー・プリント・スキャン・FAXの複数機能を1台に統合した事務機器。
補足:現在のオフィス向け事務機器の主流です。
カラー機
定義:カラー・モノクロ両方の印刷ができる複合機。
補足:本体価格・カウンター料金ともモノクロ機より高くなります。
モノクロ機
定義:モノクロ印刷のみに対応する複合機。
補足:書類中心の事業所には十分なケースが多くあります。詳しくはモノクロ機"不要論"は本当か!?もご覧ください。
A3対応機
定義:A3サイズまでの用紙に対応する複合機。
補足:図面・ポスター等を出力する業務がある場合に必要です。
A4専用機
定義:A4サイズまでの用紙に対応する複合機。
補足:A3出力が少ない事業所では、本体価格・設置面積ともコンパクトに抑えられます。
印刷速度(ppm:pages per minute)
定義:1分間に印刷できる枚数を示す指標。
補足:オフィス向けの中型機で20〜45ppmが一般的です。
解像度(dpi:dots per inch)
定義:1インチあたりのドット数で印刷の精細さを表す指標。
補足:オフィス文書では600dpi×600dpiが標準的です。
給紙容量
定義:本体トレイ・増設トレイを合わせた用紙の収容枚数。
補足:月間印刷量が多いほど大容量給紙が必要になります。
両面印刷(両面ユニット)
定義:用紙の両面に自動で印刷する機能。
補足:現在の中型機以上ではほぼ標準搭載です。
フィニッシャー
定義:ステープル・パンチ穴あけ・中折り・製本などの仕上げ処理を行うオプション機器。
補足:詳しくはコピー機で簡単製本!フィニッシャー徹底解説をご覧ください。
ADF(自動原稿送り装置)
定義:原稿を1枚ずつ自動で送り、スキャンやコピーを連続処理する機構。
補足:両面同時読み取り対応機種では両面原稿のスキャンも高速化できます。
OCR(光学文字認識)
定義:紙の原稿の文字をスキャンしてデジタルテキストデータに変換する機能。
補足:詳しくはコピー機のOCRでDX推進をご覧ください。
クラウド連携
定義:複合機からGoogle Drive・Microsoft 365・Dropboxなどのクラウドストレージへ直接スキャンデータを保存する機能。
補足:機種によって対応サービスが異なるため、自社が使うクラウド先との対応状況を確認してください。
モバイル印刷
定義:スマートフォンやタブレットから直接複合機へ印刷する機能。
補足:AirPrint・Mopria・メーカー独自アプリの3方式が主流です。
メーカー毎の設計思想
定義:メーカーごとに異なる、複合機の設計コンセプト・技術選定の方向性。
補足:詳しくはコピー機の真価は「技術方式」にありで解説しています。
保守・サポートに関わる用語

区域担当制
定義:販売業者が地域ごとにメンテナンス担当者を配置し、同じエリアの顧客を継続的に巡回する体制。
補足:担当者が機器の状態を継続的に把握しているため、診断精度・対応速度が上がります。事務機器ねっとは東京都内で区域担当制を運用しています。
自社メンテナンス
定義:販売業者が自社の有資格者で点検・修理・部品交換を行う体制。
補足:外注先を介さないため対応スピード・診断精度の一貫性が確保できます。
メーカーメンテナンス
定義:複合機の点検・修理を、メーカーの保守部門またはメーカー認定サービスマンが担当する体制。
補足:地方では販売店からメーカーへ取り次ぐ流れになるケースが多くあります。
定期巡回点検
定義:販売業者の担当者が定期的に訪問し、動作確認・清掃・消耗品交換を行うサービス。
補足:故障の予兆を早期に発見でき、突発的なトラブルを減らせます。
駆けつけ対応
定義:故障時に販売業者の担当者が現地まで訪問して対応するサービス。
補足:駆けつけまでの目安時間と対応可能エリアを契約前に確認してください。
代替機
定義:本機が長時間使えない場合に、業務が止まらないよう一時的に提供される代わりの複合機。
補足:提供有無・期間は業者によって扱いが異なります。
遠隔サポート
定義:ネットワーク機能を活用して、販売業者が遠隔から設定変更や状態確認を行うサービス。
補足:軽微な不具合の解消に活用でき、ネットワーク設定が前提となります。
純正部品・純正トナー
定義:複合機メーカーが製造・認定している純正の交換部品・トナー。
補足:汎用品は機器の保証対象外となるケースがあります。
廃トナーボックス
定義:印刷時に残るトナーを回収するための交換式ボックス。
補足:定期的な交換が必要で、満杯になると印刷が止まります。詳しくは廃トナーボックスって何だ!?で解説しています。
エラーコード
定義:複合機の不具合や故障の種類を示す数字・記号の組み合わせ。
補足:エラーコードを記録して連絡すると、担当者が現場到着前に部品手配を進められるケースがあります。詳しくはコピー機エラーコード完全攻略マニュアルもご覧ください。
認証・規制に関わる用語
JIS Q 27001(ISO/IEC 27001)
定義:情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格。
補足:事務機器ねっとの運営会社・株式会社庚伸はJIS Q 27001:2023(ISO/IEC 27001:2022)を取得しています。
スマートSMEサポーター
定義:経済産業省が認定する、中小企業のITによる経営課題解決を支援する事業者の制度。
補足:株式会社庚伸は第37号-24020002で認定を受けています。
電子帳簿保存法(電帳法)
定義:国税関係帳簿書類を電子データで保存することを認める法律。
補足:スキャナ保存制度に基づく適格なスキャン保存には、解像度・カラー保存・タイムスタンプ・検索性などの要件があります。詳しくは改正 電子帳簿保存法。コピー機で文書管理対策が完結をご覧ください。
インボイス制度
定義:消費税の仕入税額控除の方式として、適格請求書の保存を要件とする制度。
補足:複合機のスキャン・保存機能を活用して保存要件に対応する事業者が増えています。
高度管理医療機器等販売業(医療許可番号)
定義:医療機器を販売する際に必要な、自治体から取得する販売業の許可。
補足:株式会社庚伸は医療機器販売業の許可を保有しています。
定義:企業の信用力を100点満点で示す、帝国データバンクの評点指標。
補足:60点を超えると上位とされます。事務機器ねっとの運営会社・株式会社庚伸は評点63点・連続黒字経営です。
リース事業者の登録
定義:リース会社がリース取引を行うために整備している事業者としての登録区分。
補足:信販会社系・銀行系・メーカー系があり、提携先によって与信審査・金利条件が変わる場合があります。
複合機・コピー機のご相談は「事務機器ねっと」まで

複合機・コピー機の専門店「事務機器ねっと」では、月間印刷枚数・利用範囲をヒアリングしたうえで、SHARP・Canon・FUJIFILM・KYOCERA・OKI・EPSON・KONICA MINOLTAの7メーカーから用途に合う機種を比較提案しています。
- 7メーカー横断の比較提案:見積りでトータルコストを最適化
- 総販売台数16,000台以上・創業35年・事務機器ねっと20年目
- 東京都内は自社の有資格者による定期巡回点検
- 見積書は明細として内訳表示
「見積書の項目が分からない」「契約書の呼び名が混ざって整理できない」――こうしたご相談から伺っています。
よくある質問(Q&A)
Q1. 「販売業者」「販売店」「販売代理店」「リース業者」は何が違いますか?
A. 「販売業者」「販売店」「販売代理店」は実務でほぼ同義で、見積もり・販売・設置・メンテナンスを担う事業者を指します。「リース業者」は販売業者とリース会社の両方を指すことがあり、文脈で判別が必要です。
Q2. 「カウンター料金」と「トータルコスト」はどう違いますか?
A. カウンター料金は印刷1枚ごとに発生する保守契約料金です。トータルコストはこれに本体料金・設置費・搬出費等を加えた数年単位の合計で、印刷枚数を踏まえたトータルコストで比較するのが基本です。
Q3. 「リースの組み換え」と「再リース」は何が違いますか?
A. リースの組み換えは現契約の残額を次の機器費用に上乗せして再リースする仕組みで、機種をスケールアップしたいときに使います。再リースは契約満了後に同じ機種を続けて使う短期契約で月額が下がります。
Q4. 「カラー機」と「モノクロ機」、どちらを選ぶべきですか?
A. 書類中心でカラー出力が少ない事業所はモノクロ機、資料・図表・写真の出力が業務に含まれる事業所はカラー機が選択肢になります。中程度ならモノカラー機能の活用も検討できます。
Q5. 「自社メンテナンス」と「メーカーメンテナンス」、どちらが安心ですか?
A. 自社メンテナンスは販売業者の有資格者が一貫対応するため対応スピード・診断精度の一貫性が高くなり、メーカーメンテナンスは認定サービスマンが対応するため専門性・部品供給の速さが期待できます。
Q6. 「中途解約」は本当にできないのですか?
A. リース契約は原則として中途解約ができず、解約時は残リース料金の一括精算が必要になるのが一般的です。契約期間を慎重に設計するかリースの組み換えで対応するのが現実的です。
Q7. 「JIS Q 27001」「ISO/IEC 27001」は同じものですか?
A. はい、同じ規格です。国際規格「ISO/IEC 27001」を日本国内向けに整備したものが「JIS Q 27001」です。株式会社庚伸はJIS Q 27001:2023(ISO/IEC 27001:2022)を取得しています。
Q8. 「メーカー直販」と「独立系マルチベンダー販売店」、どちらを選ぶべきですか?
A. メーカー・機種が決まっているならメーカー直販、迷っている段階や複数メーカーを比較したい段階では独立系マルチベンダー販売店が選択肢の広さで有利になります。
まとめ:用語を押さえれば、見積書と契約書がそのまま判断軸になる

- 取引構造:販売業者・リース会社・ユーザーの三者構造を押さえる
- 料金・コスト:本体料金とカウンター料金を分けて、トータルコストで比較する
- 契約:契約期間・自動更新・中途解約・リースの組み換えの条件を確認する
- 機種・スペック:A3/A4・ppm・dpi・給紙容量を業務量と照合する
- 保守・サポート:自社かメーカーか・駆けつけ目安・代替機を確認する
- 認証・規制:JIS Q 27001・スマートSMEサポーター・電子帳簿保存法を押さえる
事務機器ねっとは用語の整理段階からご相談いただけます。見積りの比較・機種選定のアドバイスは無料です。
この記事の監修者
株式会社庚伸 『事務機器ねっと』 オフィスサポートディビジョン
フィールドエンジニアグループ |
シニアマネージャー
大塚 義美
複合機メンテナンス許可認定
FUJIFILM/Canon/SHARP/EPSON
経歴
複合機のメンテナンスエンジニアとして業界歴26年以上のキャリアから、フィールドエンジニアグループのマネージャーとして事業部を統括。凡そ4万5,000回以上の複合機メンテナンス実績があり、コピー機やプリンターを隅々まで熟知。お客様が抱えられている課題やお悩みに対して真摯に向き合ってサポートすることがモットー。これまでに培った多くの知見と経験を活かした有益な情報を発信いたしますので、少しでもお役立ていただけると幸いです。










事務機器ねっとは「コピー機・プリンターリース価格満足度 第1位」と「コピー機・プリンター販売サイト導入後のサポート満足度 第1位」の二冠を獲得しました。
第37号‐24020002
(適用範囲:HCグループ)
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現場の声に応えるオーダーメイド型BPO