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小売店・アパレルの複合機選び【値札・POP・棚卸表・厚紙対応】

「セール告知のPOPを自店で作りたいが、今の機械では紙が薄くて店頭に置けない」
「値札やプライスカードを刷ると、厚紙が詰まってしまう」
「棚卸の時期になると帳票の印刷が集中して、レジ業務と重なる」

こうした声を、小売店・アパレルショップの店長様や本部のご担当者様から伺うことがあります。店舗の印刷業務は、お客様の目に触れる販促物と、在庫・売上を管理する帳票が同居する点に特徴があります。

結論から言うと、小売店・アパレルの複合機選びは、①値札やPOPに使う厚紙への対応、②商品写真を再現できるカラー品質、③棚卸時期に集中する帳票印刷への耐性、の3点を軸に整理するのが実務的です。この3軸を押さえておけば、個人商店から多店舗展開まで、規模に合わせて機種を絞り込めます。

本記事では、複合機・コピー機の専門店「事務機器ねっと」(運営:株式会社庚伸)のノウハウをもとに、店舗ならではの印刷業務・厚紙対応の実務・多店舗運営時の設計方針までを整理します。

事務機器ねっとからのお願い

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店舗の印刷業務が持つ3つの特徴

販促物のサイクルが速い

セール、新商品入荷、季節の切り替え、タイムセール。小売の販促は週単位、日単位で内容が変わります

外注すると数日から1週間かかり、その間に販売機会を逃します。自店で刷れることが、そのまま販売施策のスピードになる業種です。

厚紙を日常的に使う

値札、プライスカード、ショーカード、卓上POP、ハンガーサイン。これらはコピー用紙では成立しません。坪量200〜300g/㎡の厚紙が日常的に必要になります。

厚紙対応が不十分な機種を入れると、「刷りたいものが刷れない」状態が続きます。

棚卸と月次で帳票が集中する

棚卸表、在庫リスト、発注書、売上日報、シフト表。これらはモノクロA4が中心で、棚卸の時期にまとまって発生します。

店舗の複合機で押さえる5つの要件

1. 厚紙対応(最重要)

坪量200g/㎡以上、できれば300g/㎡まで対応しているかを確認してください。

  • 一般的なコピー用紙:64〜70g/㎡
  • ショーカード・プライスカード:180〜250g/㎡
  • 卓上POP・ハンガーサイン:250〜300g/㎡

厚紙は手差しトレイからの給紙になる機種が多いため、手差しトレイの対応坪量を仕様書で確認してください。本体トレイと手差しで対応範囲が違います。

使いたい用紙のサンプルを業者に渡し、実際に通してもらうのが最も確実な確認方法です。

2. 用紙サイズの自由度

値札は名刺サイズ、ショーカードはA5、POPはA4やA3、ハンガーサインは細長い変則サイズ。不定形サイズへの対応可否と、その最小・最大サイズを確認してください。

長尺印刷(バナー印刷)に対応する機種であれば、細長いサインも自店で作れます。

3. 商品写真のカラー再現

アパレルでは色が商品価値そのものです。実際の商品色と印刷色がずれると、お客様に誤認を与えます

A3対応のカラー中位機以上を基準にしてください。判断に迷う場合は、実際の商品写真でデモプリントを出してもらうのが確実です。特に黒・紺・チャコールといった濃色の階調、ベージュ・オフホワイトといった淡色の差が出やすい部分です。

4. 棚卸期のまとめ印刷

印刷速度は毎分30枚以上、給紙容量は1,000枚以上を目安にしてください。

棚卸表を全カテゴリ分刷る、在庫リストを部門別に出力する。こうした場面で給紙が小さいと補給に時間を取られます。

5. バックヤードへの設置

店舗は売場面積を優先するため、バックヤードが限られます。

  • 設置面積:A3対応の中位機で幅60〜65cm・奥行65〜70cm程度が目安
  • 搬入経路:商業施設のテナントは、搬入時間帯や経路に制約があることがあります。事前に館の規定を確認してください
  • 在庫との干渉:段ボールに囲まれた場所に置くと放熱が妨げられます

設置寸法の考え方は複合機のおすすめサイズと選定ポイントにまとめています。

印刷される販促物ごとの要件

値札・プライスカード
厚紙、小サイズ。カット作業を伴うため、面付け印刷(1枚に複数配置)ができると効率的です。

ショーカード・商品説明カード
厚紙A5〜A4、カラー。素材や機能の説明を載せます。

卓上POP・什器用POP
厚紙A4〜A3、カラー。写真の再現性が求められます。

セール告知
A3カラー。短期間で刷り替えるため、自店印刷の価値が最も高い分類です。

棚卸表・在庫リスト
モノクロA4。量が多く、モノクロ単価が月額を左右します。

発注書・納品書控え
モノクロA4。専用様式を使う場合は用紙対応の確認を。

店舗規模別、機種の目安

個人商店・小規模店(1店舗・スタッフ1〜5名)

月間印刷は500〜1,500枚程度。A3対応のカラー普及機で足ります。厚紙対応を最優先に選んでください。月額1.2〜1.8万円台が目安です。

中規模店・小規模チェーン(2〜5店舗)

月間2,000〜5,000枚。本部機能を持つ店舗にA3カラー中位機、各店舗に小型機という構成が現実的です。本部一括契約で単価を抑えてください。

多店舗展開(6店舗以上)

本部で販促物を一括制作し、各店舗へ配送する方式が品質の統一に有利です。店舗側には日常帳票用の小型機を配置します。

一方、地域性に合わせた販促を各店舗の裁量で行いたい場合は、各店にカラー機を置く構成になります。契約形態の考え方は複数拠点の複合機管理ガイドを参考にしてください。

コストの見方

店舗の複合機コストは、月額リース料とカウンター料金の合計で見ます。

カラー比率が高くなるのが小売の特徴です。POPやショーカードはすべてカラーで、月間の3〜5割を占めることもあります。

月2,000枚(うちカラー800枚)で試算すると、モノクロ1,200枚×1.5円+カラー800枚×15円=月13,800円程度がカウンター料金の目安です。カラー単価の差が月額に直結するため、見積時にカラー単価を必ず確認してください。

厚紙印刷は通常のカウンター料金で計算される機種が一般的ですが、契約によって扱いが違う場合があります。あわせて確認してください。料金の内訳は複合機リース料金を構成する5つのコスト項目で整理しています。

よくあるご質問

Q. 厚紙は何g/㎡まで印刷できますか

A. 機種によりますが、A3カラー中位機以上であれば手差しトレイで200〜300g/㎡程度まで対応する機種が一般的です。使いたい用紙のサンプルで実際に通してもらうのが確実です。

Q. 値札を1枚の紙に複数面付けして印刷できますか

A. できます。データ側で面付けするか、複合機の集約印刷機能を使う方法があります。カット後の仕上がりを考えて、トンボ(カット位置の目印)を入れておくと作業が楽になります。

Q. 商品の色が正確に出るか、事前に確認できますか

A. できます。実際の商品写真データでデモプリントを出してもらってください。濃色と淡色の両方を含む写真で試すと差が分かります。

Q. 長尺のハンガーサインは印刷できますか

A. 長尺印刷に対応した機種であれば可能です。対応可能な最大長は機種によって違うため、作りたいサイズを伝えて確認してください。

Q. 商業施設のテナントですが、搬入に制約があります

A. 搬入時間帯、使用できるエレベーター、養生の要否など、館の規定を事前に業者へ伝えてください。設置日の調整まで含めて対応してもらえます。

小売店・アパレルの複合機なら「事務機器ねっと」にご相談ください

店舗の機種選定は、厚紙対応・商品写真のカラー再現・棚卸期の処理量という、販売の現場ならではの要件があります。複数メーカーを横断比較できる販売業者に相談し、店舗の販促スタイルに合った機種を提示してもらうのが実務的です。

複合機・コピー機の専門店「事務機器ねっと」(運営:株式会社庚伸)は、SHARP・Canon・FUJIFILM・KYOCERA・OKI・EPSON・KONICA MINOLTA・HPの8メーカーを取り扱う独立系マルチベンダー販売店として、個人商店から多店舗展開の企業まで幅広くご相談をお受けしています。

店舗のお取引にあたっての体制

  • ISO/IEC 27001(ISMS)情報セキュリティマネジメントシステム認証を取得・維持
  • 創業35年・事務機器ねっと運営20年・8メーカー取扱
  • 東京都内では区域担当制の自社メンテナンス体制
  • 本体リース料金・カウンター料金・保守費を分けた明細でお見積り

店舗数・売場面積・作りたい販促物の種類と用紙の厚み・月間の印刷量をお伺いした上で、8メーカーの中から用途に合う複数機種を比較してご提示いたします。実際の用紙と商品写真でのデモプリントも承ります。ご相談はお問い合わせフォームよりご連絡ください。

まとめ

小売店・アパレルの複合機選びは、①値札やPOPに使う厚紙への対応(200〜300g/㎡)、②商品写真の色を正確に再現するカラー品質、③棚卸期のまとめ印刷を止めない処理能力、の3点が基本要件になります。

このうち最優先は厚紙対応です。ここを外すと「刷りたいものが刷れない」状態が続きます。カタログの数値だけでなく、実際に使う用紙のサンプルで通してもらうところまでやってから決めてください。

事務機器ねっとからのお願い

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事務機器ねっとの記事をGoogleで見つけやすく

この記事の監修者

株式会社庚伸 『事務機器ねっと』 オフィスサポートディビジョン
フィールドエンジニアグループ |
シニアマネージャー

大塚 義美

複合機メンテナンス許可認定

FUJIFILM/Canon/SHARP/EPSON

経歴

複合機のメンテナンスエンジニアとして業界歴26年以上のキャリアから、フィールドエンジニアグループのマネージャーとして事業部を統括。凡そ4万5,000回以上の複合機メンテナンス実績があり、コピー機やプリンターを隅々まで熟知。お客様が抱えられている課題やお悩みに対して真摯に向き合ってサポートすることがモットー。これまでに培った多くの知見と経験を活かした有益な情報を発信いたしますので、少しでもお役立ていただけると幸いです。

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