公開日 2026.06.29 更新日 2026.06.05

月額リース1万円台で導入できる複合機の現実|小規模事務所の機種選定

月額リース1万円台で導入できる複合機の現実|小規模事務所の機種選定

「月額1万円台で複合機を導入したいが、本当にそんな機種があるのか」
「安い月額リースには何かしらの制約があるはず。具体的に何が違うのか知っておきたい」
「小規模事務所で月1,000枚程度の印刷量なら、1万円台でも十分まかなえるのか」

――こうした疑問をお持ちの総務担当者・経営者の方は多いのではないでしょうか。月額リース料金1万円台というのは、複合機の世界では「最安値帯」に位置します。導入できる機種は確かに存在しますが、上位機種と同じ性能・機能を期待すると、契約後にギャップを感じることになります。

結論から言うと、月額リース料金1万円台で導入できる複合機は実在しますが、選べるのは「A3モノクロ機」「A4カラー複合機」「低容量A3カラー機(給紙容量・印刷速度・拡張機能を絞った機種)」の3カテゴリに概ね集約されます。 各カテゴリには明確なトレードオフがあり、印刷量・用途・拡張性のいずれかを諦める設計になっています。月額の安さだけで判断すると、後から「A3カラーが必要だった」「給紙容量が足りない」と感じて、契約期間中に運用負荷が増えるケースが少なくありません。

本記事では、複合機・コピー機の専門店「事務機器ねっと」(運営:株式会社庚伸)のノウハウをもとに、月額1万円台で導入できる複合機の機種カテゴリ・トレードオフ・小規模事務所での選定の考え方・トータルコスト(本体リース料金+カウンター料金+保守費の合計)で見たときの判断軸を解説します。料金断定は避けていますが、目安となる相場感を示しながら、販売業者・契約条件によって実際の月額が変動する前提で読み進めてください。

<目次>
・月額1万円台で複合機を導入する場合の前提整理
・月額1万円台で選べる3つの機種カテゴリ
・カテゴリ別のトレードオフ早見表
・小規模事務所での選定チェックポイント
・「安い月額」だけで判断するリスク
・業種別シナリオ(1人〜5名/5〜10名/10〜20名)
・小規模事務所向け複合機リースなら「事務機器ねっと」にご相談ください
・よくある質問(Q&A)
・まとめ

目次

月額1万円台で複合機を導入する場合の前提整理

月額1万円台で複合機を導入する場合の前提整理

月額リース料金の話に入る前に、複合機リースの料金構成を整理しておきます。月額1万円台という数字は、本体リース料金の話なのか、それとも本体料金+カウンター料金+保守費を合計した実質月額の話なのか、見積書の見方で意味が大きく変わります。

「月額リース料金」が指すのは本体リース料金のこと

見積書や広告で「月額○○円から」と表記されるのは、原則として本体リース料金(複合機本体の月額料金)です。実際の毎月の支払いには、これにカウンター料金(印刷1枚ごとの保守料金)が加わります。例えば本体リース料金が12,000円・カウンター料金が月額5,000円の事業所であれば、毎月の実質支払いは17,000円程度になります。

月額1万円台のリース料金は「最安値帯」に位置する

複合機の本体リース料金は、機種クラスによって以下のような目安に分かれます。販売業者・契約条件で実際の月額は変わりますが、おおよその位置取りを把握する参考にしてください。

本体リース料金の目安(月額) 機種クラス 想定印刷量
~1.5万円程度 A3モノクロ機・A4カラー複合機・低容量A3カラー機 月~1,000枚
1.5~2.5万円程度 A3カラー普及機(中位機の入口) 月1,000~3,000枚
2.5~4万円程度 A3カラー中位機~上位機 月3,000~6,000枚
4万円~ A3カラー業務機(高速機) 月6,000枚~

月額1万円台というのは、上記の最下層に該当します。性能・機能を抑えた設計で月額を下げているため、選定時には「何を諦めているのか」を理解しておく必要があります。

「月額1万円台 = 安かろう悪かろう」とは限らない

月額が安いから粗悪、というわけではありません。小規模事務所で月間印刷量が1,000枚以下・用途も基本的な印刷とコピーに限定されているのであれば、月額1万円台の機種で十分業務をまかなえます。 重要なのは、自社の印刷量・用途と、機種スペック・契約条件のマッチングです。月額2,400円といった極端な格安リースについては【安さにはワケがある】月額リース2,400円複合機の落とし穴で別途解説していますので、あわせてご参照ください。

月額1万円台で選べる3つの機種カテゴリ

月額1万円台で選べる3つの機種カテゴリ

月額本体リース料金が1万円台に収まる機種は、概ね次の3カテゴリに集約されます。

カテゴリA:A3モノクロ機

A3サイズに対応しつつ、カラー印刷機能を持たない複合機です。A3図面・帳票・申告書類などモノクロ印刷の需要が中心の事業所で選ばれます。

  • 機能:A3モノクロ印刷・コピー・FAX・スキャン(カラースキャンは対応する機種が多い)
  • 印刷速度の目安:毎分20~30枚(モノクロ)
  • 給紙容量の目安:本体給紙500~1,000枚程度
  • 想定ユーザー:士業事務所(行政書士・社労士)・建設業の図面印刷・小規模製造業の帳票印刷

カラー印刷の頻度がほとんどなく、A3対応が必須の事業所では、カテゴリAは無理なく選択肢に入ります。カウンター料金もカラー機より安く設定されるケースが一般的なため、ランニングコストも抑えやすくなります。

カテゴリB:A4カラー複合機

A3サイズには対応しないものの、A4・B5までのカラー印刷・コピー・スキャン・FAXを備えた複合機です。設置面積が小さく、月額本体リース料金を抑えやすい設計になっています。

  • 機能:A4カラー印刷・コピー・スキャン・FAX
  • 印刷速度の目安:毎分20~25枚(カラー)
  • 給紙容量の目安:本体給紙250~500枚程度
  • 想定ユーザー:A3を扱わない店舗・クリニック・小規模オフィス・在宅オフィス

A3を年に数回しか印刷しないのであれば、A4機を選びA3はコンビニや外注で補う運用も成り立ちます。設置スペースの制約が厳しい事務所では、A4機はサイズ面でも有利です。

カテゴリC:低容量A3カラー複合機

A3カラー対応の機種でありながら、給紙容量・印刷速度・拡張機能(ステープル・パンチ・大容量給紙)を絞ることで月額を抑えた機種です。「A3カラーは譲れないが、印刷量はそこまで多くない」事業所に向きます。

  • 機能:A3カラー印刷・コピー・スキャン・FAX(フィニッシング機能は最小限)
  • 印刷速度の目安:毎分20~25枚(カラー)
  • 給紙容量の目安:本体給紙500枚程度(オプション給紙なし or 最小構成)
  • 想定ユーザー:小規模デザイン会社・少人数のITスタートアップ・A3提案資料を作る士業事務所

カテゴリCは「A3カラー機の入口」にあたるため、印刷量が増えてくると物理的にさばききれなくなる場面が出てきます。事業拡大の見通しがある場合は、後述する「リースの組み換え」も視野に入れて選定するのが現実的です。

3カテゴリに共通する設計思想

  • 本体給紙容量を抑える(増やすなら別途オプション課金)
  • 印刷速度を中位機より下げる
  • フィニッシング機能(ステープル・パンチ・大容量給紙)を最小化
  • 高解像度スキャン・クラウド連携の高度機能を簡素化

「最低限の機能で月額を下げる」設計思想なので、上位機種と同じ機能を期待しないことが前提になります。

カテゴリ別のトレードオフ早見表

カテゴリ別のトレードオフ早見表

月額1万円台の機種を選ぶ場合、何を諦めているかを把握しておくことが重要です。カテゴリA・B・Cそれぞれのトレードオフを横並びで整理します。

比較項目 A:A3モノクロ機 B:A4カラー機 C:低容量A3カラー機
A3対応 ◯ モノクロのみ × A4まで ◯ カラー対応
カラー対応 ×
印刷速度(目安) 毎分20~30枚 毎分20~25枚 毎分20~25枚
給紙容量(本体) 500~1,000枚 250~500枚 500枚前後
拡張機能 限定的 限定的 最小構成
解像度(スキャン) 200~300dpi 200~300dpi 200~300dpi
設置スペース 中型 小型 中型
カウンター料金(モノクロ) 安い やや高い 高め
カウンター料金(カラー) 高い 高い
月間印刷量の上限目安 1,500枚 1,000枚 1,000枚

印刷量がカウンター料金にどう効くか

月額本体リース料金が安くても、印刷量が多ければカウンター料金で逆転する可能性があります。例えば本体リース料金が1,000円安い機種を選んでも、カウンター料金の単価が1円高ければ月間1,000枚で差はチャラ。年間で見ると印刷量しだいでトータルコストは入れ替わります。

カウンター料金の節約には印刷運用面の工夫も効きます。詳しくはカウンター料金節約術!カラーでもモノクロでもないモノカラーとは?もあわせてご覧ください。

拡張機能の制約は導入後に気づきやすい

月額1万円台の機種では、ステープル・パンチ穴・大容量給紙といったフィニッシング機能が最小構成になっていることがほとんどです。「冊子を作りたい」「会議資料を機械でホチキス止めしたい」と思ったとき、追加オプションが対応できず手作業に戻る、というケースは契約後に気づきやすい点です。

スキャンの解像度・処理速度の制約

月額1万円台の機種は、スキャンの解像度は実用レベル(200~300dpi)に達するものが多いですが、両面同時スキャン(DADF:両面自動原稿送り装置)の連続処理速度・最大原稿枚数で上位機種に劣ります。電子帳簿保存法対応で大量の領収書をスキャンする運用には、業務量に合わせた機種クラスの見直しが必要になる場合があります。

小規模事務所での選定チェックポイント

小規模事務所での選定チェックポイント

月額1万円台の機種を検討する小規模事務所(1~30名規模)が、契約前に確認しておくべきポイントを整理します。

月間印刷量の実測値を把握する

カタログ上の印刷量上限(毎月の推奨印刷枚数)は機種スペックに記載があります。現行機がある場合は、直近3~6か月のカウンター履歴をモノクロ・カラー別に把握してください。新規導入の場合でも、想定枚数を業務量から逆算しておくと販売業者の提案精度が上がります。

A3対応の必要頻度を見極める

A3対応が必要かどうかは、業務上の頻度で判断します。「年に数回」レベルであれば、A4機(カテゴリB)を選んでA3が必要なときだけコンビニ印刷・外注印刷で対応する運用も現実的です。逆に「週に複数回」レベルであれば、A3対応機(カテゴリAまたはC)を最初から選ぶほうが、長期的には運用負荷が下がります。

必要なフィニッシング機能を確認する

  • ステープル止めの頻度(手作業で代替可能か)
  • パンチ穴の必要性(バインダー資料を多用するか)
  • 大容量給紙の必要性(用紙補充の頻度を許容できるか)

これらの機能が必要な場合は、月額1万円台の機種では満たせず、本体リース料金が1.5~2万円以上の中位機クラスを検討することになります。

拡張オプションの追加コストを確認する

月額1万円台の機種でも、カセット給紙(追加給紙ユニット)・大容量給紙・フィニッシャーをオプションで追加できる場合があります。ただしオプション追加で月額が2万円台に乗り、結果的に中位機を選んだほうがトータルで安かった、というケースもあります。「オプションを足すと月額がいくらになるか」「同価格帯で中位機を選んだ場合の差額」を必ず比較してください。

駆けつけ対応・代替機の有無

月額が安い機種でも、駆けつけ対応・代替機の手配体制は業者選定の重要な条件です。小規模事務所では複合機が1台しかないことが多く、故障で業務が止まるリスクは大きいため、「故障時の駆けつけ目安時間」「代替機の手配条件」を契約前に確認してください。

「安い月額」だけで判断するリスク

月額本体リース料金の安さだけで機種を選ぶと、契約後に気づきにくい負担が増えるケースがあります。

カウンター料金単価が高めに設定されているケース

本体リース料金を安く見せるかわりに、カウンター料金の単価を相場より高めに設定する見積書の組み立て方もあります。本体料金だけ比較すると安く見えても、年間トータルでは高くなる、という見方を忘れないでください。複合機の見積書の正しい読み方は複合機(コピー機)の見積書の正しい見方と信頼できる販売店の選び方で詳しく解説しています。

印刷量が伸びたときに機種が追いつかなくなる

事業拡大・人員増加で印刷量が増えた場合、月額1万円台の機種はカタログ上の上限を超えて故障リスクが上がります。契約途中で機種をスケールアップしたいときは「リースの組み換え」(現契約の残額を次の機器費用に上乗せして再リースする方法)という選択肢があります。 組み換え後はリース料金が上がりますが、業務量に合わせて機種をスケールアップできます。リース期間の選び方はコピー機リース期間は法定耐用年数と減価償却で決まる?もご参照ください。

保守範囲が狭くて修理ごとに追加費用が発生する

月額が安い契約では、保守範囲が「紙詰まり対応のみ」「定期点検なし」など、上位契約より狭く設定されているケースがあります。修理ごとに別料金が発生すると、年間コストが読めなくなります。保守契約の範囲(紙詰まり対応・定期メンテナンス・部品交換・トナー)を見積書で必ず確認してください。

中古機リースとの比較も視野に入れる

月額をさらに抑えたい場合、中古機リースという選択肢もあります。ただし中古機には保守費用・故障リスクの観点でトレードオフがあるため、新品の月額1万円台機との比較は慎重に行ってください。詳しくは中古コピー機は"安物買いの銭失い"!? 気をつけたい3つの欠点をご覧ください。

業種別シナリオ(1人〜5名/5〜10名/10〜20名)

月額1万円台の機種が現実的に選ばれる業種・規模感を、3つのシナリオで整理します。

1人〜5名規模(個人事務所・店舗・在宅オフィス)

  • 想定業務:見積書・請求書・案内文の印刷、顧客資料のスキャン、確定申告期の書類印刷
  • 月間印刷枚数:300~1,000枚
  • 推奨カテゴリ:B(A4カラー機)またはA(A3モノクロ機・A3対応が必要な場合)
  • 重視すべき視点:本体料金を抑えつつ、駆けつけ対応の早さで業務継続性を確保
  • 注意点:カウンター料金の単価・FAXの利用頻度・スキャンPDFのクラウド保存方法

5~10名規模(士業事務所・小規模デザイン会社・小規模ITスタートアップ)

  • 想定業務:A3対応の提案資料・図面・帳票印刷、領収書スキャン、顧客向けカラー資料の出力
  • 月間印刷枚数:700~1,500枚
  • 推奨カテゴリ:CまたはAの上位構成。印刷量がカテゴリ上限に近い場合は中位機(月額1.5~2.5万円)も比較
  • 重視すべき視点:A3カラーの必要頻度とカウンター料金のバランス。給紙容量の不足を体感しやすい規模なので、給紙オプションの追加コストも事前比較
  • 注意点:印刷量が伸びる前提なら、最初から中位機を選んだほうがトータルで安いケースもある

10~20名規模(拡大期のスタートアップ・小規模法人)

  • 想定業務:会議資料・営業資料・顧客向け説明資料の出力、毎月の請求書発行・申告書類作成
  • 月間印刷枚数:1,000~2,000枚
  • 推奨カテゴリ:このレンジは月額1万円台機の上限に近づくため、C(低容量A3カラー機)か中位機の入口クラス(月額1.5~2万円)を並列比較
  • 重視すべき視点:本体料金の差より、カウンター料金単価・保守範囲・駆けつけ対応のほうがトータルに効く
  • 注意点:月額1万円台にこだわらず、中位機との見積りを並べて「トータルコストでどちらが安いか」で判断するのが現実的

小規模事務所向け複合機リースなら「事務機器ねっと」にご相談ください

小規模事務所向け複合機リースなら「事務機器ねっと」にご相談ください

月額1万円台の機種選びは、印刷量・A3対応の頻度・拡張機能の必要性・保守体制の4点を整理したうえで、複数の機種・契約条件で比較するのが現実的です。

事務機器ねっとの特徴

複合機・コピー機の専門店「事務機器ねっと」(運営:株式会社庚伸)は、SHARP・Canon・FUJIFILM・KYOCERA・OKI・EPSON・KONICA MINOLTAの7メーカーを取り扱う独立系マルチベンダー販売店です。1~30名規模の小規模事業者・スタートアップ・新規事業立ち上げ段階の方から多くご相談をいただいています。

  • 7メーカー横断比較:印刷量・A3対応の頻度・カウンター料金単価の組み合わせから複数機種を比較提示
  • 見積りの中立性:月額1万円台機の単独提案ではなく、中位機との比較も並列で提示
  • 東京都内の保守体制:東京都内では区域担当制の自社メンテナンスを敷いており、定期巡回点検・有資格者による対応で機器を継続的に把握(地方エリアはメーカーメンテナンスと連携)

信頼を支える体制

  • 創業35年・事務機器ねっと20年目・総販売台数16,000台以上
  • ISO/IEC 27001 情報セキュリティマネジメントシステム認証
  • 高度管理医療機器等販売/貸与業許可保有
  • スマートSMEサポーター制度認定(経済産業省登録)

ご相談から導入までの流れ

1. お問い合わせ(電話・フォーム)
2. ヒアリング(月間印刷量・A3対応頻度・設置スペース・必要機能・予算)
3. 機種候補の比較提示(月額1万円台機と中位機の比較を並列で)
4. お見積り(本体リース料金・カウンター料金・保守費を分けて提示)
5. ご検討・契約
6. 設置・初期設定・操作レクチャー

見積書の内訳・カウンター料金の単価・保守範囲が明細で書かれた形でご提示しますので、トータルコストでの比較検討がしやすくなります。具体的な月額・条件は販売業者・契約条件で異なるため、相見積で確認することをおすすめします。

よくある質問(Q&A)

Q1. 月額1万円台で本当にA3対応の複合機が導入できますか?

A. 導入できます。具体的には、A3モノクロ機(カテゴリA)と低容量A3カラー機(カテゴリC)の2カテゴリで、月額1万円台のレンジに該当する機種があります。ただし給紙容量・印刷速度・拡張機能は上位機種より絞られています。販売業者・契約条件で実際の月額は変動するため、相見積で確認してください。

Q2. 月額1万円台の複合機と、月額2,400円のような格安リースの違いは何ですか?

A. 月額2,400円帯のリースは、契約期間・カウンター料金単価・保守範囲のいずれかに大きな制約があるケースが多くあります。本体リース料金だけが安く、カウンター料金や保守費用が相場より高めに設定される構造になっているため、トータルコストで見ると月額1万円台の標準的なリースと変わらないか、むしろ高くなる場合があります。詳しくは【安さにはワケがある】月額リース2,400円複合機の落とし穴をご覧ください。

Q3. 月額1万円台の機種で、月2,000枚以上印刷しても大丈夫ですか?

A. カタログ上の月間推奨印刷量を超える運用は、故障リスクが上がります。月額1万円台の機種は月1,000枚前後を想定して設計されているケースが多いため、月2,000枚以上の運用なら中位機(本体リース料金1.5~2.5万円程度)を選んだほうが、機器寿命と保守費用のバランスが安定します。

Q4. A4カラー機を選んで、A3が必要なときだけコンビニ印刷で対応する運用は現実的ですか?

A. A3対応が月に数回レベルであれば現実的です。年単位で見ると、月額本体リース料金の差額のほうがコンビニ印刷費用より大きくなる場合があります。ただし「A3で出力するたびに外出する時間コスト」も含めて判断してください。週に複数回A3を扱う事務所では、最初からA3対応機(カテゴリAまたはC)を選ぶほうが運用負荷は下がります。

Q5. 月額1万円台のリース契約で、保守範囲が狭いケースは具体的にどう確認すればいいですか?

A. 見積書または契約書に記載される「保守契約の範囲」を確認してください。具体的には①紙詰まり対応の費用(無料か別料金か)②定期メンテナンスの頻度(月1回・四半期1回・なし)③部品交換費用(含むか・別請求か)④トナー・消耗品の取り扱い(カウンター料金に含むか)の4点を、見積り段階で書面で確認できます。曖昧な業者は契約後に追加費用が発生しやすいため要注意です。

Q6. 月額1万円台で契約したあと、印刷量が増えたら機種を変更できますか?

A. 業界には「リースの組み換え」(現契約の残額を次の機器費用に上乗せして再リースする方法)という選択肢があり、対応している販売業者では契約期間中の機種入れ替えに応じてくれます。組み換え後はリース料金が上がりますが、業務量の拡大に合わせて中位機・上位機にスケールアップできます。契約前に「業務変化時の対応・組み換えの可否」を確認しておくと安心です。

Q7. 月額1万円台で複合機を導入する場合、相見積りは何社から取るべきですか?

A. 独立系マルチベンダー販売店2~3社に相見積りを依頼するのが現実的です。同じメーカー機種を直販と販売代理店で同時に取ることは原則できないため(直販に依頼すると代理店に見積りが卸されないことが多いため)、複数の販売代理店経由で異なるメーカーを含めて比較する形になります。なお、リース会社はリース契約のみに関わり複合機本体の見積りは出さない点も押さえておいてください。月額1万円台の機種は販売業者間でも価格差が出やすいため、相見積による比較は特に有効です。

まとめ:月額1万円台の現実は「カテゴリ選び」と「トレードオフ理解」で決まる

月額リース料金1万円台で複合機を導入することは可能ですが、選べるのはA3モノクロ機・A4カラー機・低容量A3カラー機の3カテゴリで、それぞれに明確なトレードオフがあります。月額の安さだけで判断せず、自社の印刷量・用途・拡張性のどれを優先するかを整理してから機種選定に入るのが現実的です。

  • カテゴリA(A3モノクロ機):A3対応必須・カラー不要・士業や建設業向き
  • カテゴリB(A4カラー機):A4までで十分・設置スペースが狭い・店舗や在宅オフィス向き
  • カテゴリC(低容量A3カラー機):A3カラー必須・印刷量はそこまで多くない・少人数スタートアップ向き
  • 共通の前提:給紙容量・印刷速度・拡張機能・スキャン処理量は上位機種より絞られている
  • 判断軸:月額の安さではなく、トータルコスト(本体リース料金+カウンター料金+保守費)で比較する
  • 将来対応:印刷量が増えたときは「リースの組み換え」で機種スケールアップが可能

具体的な月額・契約条件は販売業者・契約条件によって異なるため、相見積で確認するのが基本です。「月額1万円台で複合機を導入したいが、自社に合うカテゴリ・機種を知りたい」という段階の方は、複合機・コピー機の専門店「事務機器ねっと」(運営:株式会社庚伸)にお気軽にご相談ください。7メーカーの中から、業務内容と運用要件に合う機種を中位機との比較もあわせて複数パターン提示いたします。

なお、はじめての複合機選びでは選定の全体像を押さえておくと判断が楽になります。コピー機の導入方法がまるわかり!機種えらびで失敗しない"初心者ガイド"もあわせてご参照ください。

この記事の監修者

株式会社庚伸 『事務機器ねっと』 オフィスサポートディビジョン
フィールドエンジニアグループ |
シニアマネージャー

大塚 義美

複合機メンテナンス許可認定

FUJIFILM/Canon/SHARP/EPSON

経歴

複合機のメンテナンスエンジニアとして業界歴26年以上のキャリアから、フィールドエンジニアグループのマネージャーとして事業部を統括。凡そ4万5,000回以上の複合機メンテナンス実績があり、コピー機やプリンターを隅々まで熟知。お客様が抱えられている課題やお悩みに対して真摯に向き合ってサポートすることがモットー。これまでに培った多くの知見と経験を活かした有益な情報を発信いたしますので、少しでもお役立ていただけると幸いです。

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