整体院・接骨院の複合機選び【施術録・療養費支給申請書・回数券】

「療養費の支給申請書を毎月まとめて作成するので、月初に印刷が集中する」
「施術録を紙で管理していて、患者数が増えるほど保管場所が足りなくなってきた」
「回数券や施術メニュー表を自院で作りたいが、厚紙が通るか分からない」
こうした声を、接骨院・整骨院・整体院の院長先生から伺うことがあります。施術所の書類業務は、保険請求に関わる定型帳票と、患者様に渡す案内物が同居する点に特徴があります。
結論から言うと、整体院・接骨院の複合機選びは、①月初の保険請求で集中する印刷を吸収できる処理能力、②施術録を電子化できるスキャン性能、③回数券や案内物に使う厚紙への対応、の3点を軸に整理するのが実務的です。この3軸を押さえておけば、1人施術所から複数院を運営する法人まで、体制に合わせて機種を絞り込めます。
本記事では、複合機・コピー機の専門店「事務機器ねっと」(運営:株式会社庚伸)のノウハウをもとに、施術所ならではの書類運用・保険請求時の印刷ピーク・施術録の取り扱い・院内の設置環境までを整理します。
事務機器ねっとからのお願い
施術所の書類業務が持つ3つの特徴
月初に印刷が集中する
柔道整復師が保険を扱う場合、療養費支給申請書を月ごとにまとめて作成し、審査支払機関へ提出します。この作業が月初の数日間に集中します。
患者数が多い院ほど、この時期の印刷量が跳ね上がります。平常時の枚数で機種を選ぶと、毎月必ず月初に処理が滞ります。機種選定は月初のピークを基準にしてください。
施術録の保管義務がある
柔道整復師法により、施術に関する記録は5年間の保存が義務づけられています。
患者様1人につき継続的に記録が発生するため、開業からの年数と患者数に比例して保管量が増えます。紙で保管している院では、数年で保管スペースが問題になります。
患者様に渡す印刷物がある
回数券、施術メニュー表、セルフケアの指導資料、次回予約カード、院内の掲示物。これらは患者様が手に取るもので、品質がそのまま院の印象になります。
施術所の複合機で押さえる5つの要件
1. 月初のピークを吸収する処理能力
印刷速度は毎分30枚以上、給紙容量は1,000〜1,500枚以上を目安にしてください。
1日30人を施術する院で、月間の施術録・申請書・案内物を合わせると月2,000〜4,000枚程度になります。このうち月初の数日に3〜4割が集中する形です。
カタログの推奨月間印刷枚数が、ピーク月の枚数を下回っていないかを確認してください。
2. 定型帳票への印字精度
療養費支給申請書は、審査支払機関へ提出する定型様式です。印字位置がずれると差し戻しの原因になります。
- 用紙のサイズと厚みが機種の対応範囲内か
- 印字位置の微調整ができるか
- 給紙トレイごとに用紙設定を保持できるか
レセプトコンピュータや施術録ソフトから直接印刷する場合は、そのソフトが対応するプリンタドライバかどうかも確認しておくと安心です。
3. 施術録の電子化
5年保管の義務と、蓄積する紙の記録。この2つを両立させる手段が電子化です。
両面自動原稿送り装置(DADF)・300dpi以上のスキャン・共有フォルダへの直接送信が揃っていると、蓄積分の取り込みも日々の記録整理も回ります。
手書きの施術録を取り込む場面が多いため、手書き文字が潰れない解像度を確認してください。
4. 回数券や案内物の厚紙対応
回数券やメニュー表は、コピー用紙では薄すぎます。坪量200g/㎡以上に対応しているかを確認してください。
- 一般的なコピー用紙:64〜70g/㎡
- 回数券・診察券サイズ:180〜250g/㎡
- 院内掲示のPOP:200〜300g/㎡
厚紙は手差しトレイからの給紙になる機種が多いため、手差しトレイの対応坪量を仕様書で確認してください。
5. 患者様の個人情報の取り扱い
施術録には、氏名・連絡先に加えて、負傷の原因、既往歴、施術内容が記録されます。個人情報として配慮が必要です。
認証印刷(セキュアプリント)は、受付と施術スペースが近い施術所で有効です。複合機の前で認証するまで出力されないため、印刷物の置き忘れや取り違えを構造的に防げます。
リース返却時のデータ消去も確認事項です。設定項目の全体像は複合機の情報セキュリティ対策チェックリストで解説しています。
印刷される書類ごとの要件
施術録・カルテ
モノクロA4が中心。量が最も多く、モノクロ単価が月額を左右します。
療養費支給申請書
定型様式。印字位置の精度が求められます。月初にまとめて出力するため、給紙量と速度が効いてきます。
回数券・診察券
厚紙カラー。手差しトレイの対応坪量を確認してください。
セルフケア指導資料
カラーA4。ストレッチの図解や姿勢の写真を載せる場合、画像の再現性が求められます。
院内掲示物
カラーA3。施術メニュー、料金表、休院日の案内。
施術所規模別、機種の目安
1人施術所(1日10〜20人)
月間印刷は1,000〜2,500枚程度。A4対応のカラー機で足りる院が多くあります。厚紙対応を優先して選んでください。月額1.0〜1.5万円台が目安です。
A3の院内掲示物を作りたい場合は、A3対応機を検討する段階になります。
中規模院(施術者2〜5名・1日20〜50人)
月間3,000〜6,000枚、月初のピークで8,000枚に達することも。A3対応・毎分30枚以上・給紙1,500枚以上を基準にしてください。月額1.5〜2.5万円台が目安です。
複数院を運営する法人
各院に中位機を配置し、本部で一括契約すると単価交渉がしやすくなります。セキュリティ設定を全院で統一できる点も利点です。複数拠点の契約の考え方は複数拠点の複合機管理ガイドを参考にしてください。
院内での設置場所
施術所は施術スペースを優先するため、事務スペースが限られます。
- 設置面積:A3対応の中位機で幅60〜65cm・奥行65〜70cm程度が目安。前面と側面に作業スペースが必要です
- 静音性:施術中は院内が静かです。ベッドの近くに設置すると印刷音が施術の妨げになります
- 受付からの距離:患者様の目に触れる場所に印刷物が出る配置は避けてください
設置寸法の考え方は複合機のおすすめサイズと選定ポイントにまとめています。
コストの見方
施術所の複合機コストは、月額リース料とカウンター料金の合計で見ます。
施術録と申請書はモノクロ、案内物はカラー。モノクロ比率が7〜8割になる院が多く、モノクロ単価が月額を左右します。
月3,000枚(うちカラー500枚)の院で試算すると、モノクロ2,500枚×1.5円+カラー500枚×15円=月11,250円程度がカウンター料金の目安です。料金の内訳は複合機リース料金を構成する5つのコスト項目で整理しています。
月初に止めないための保守体制
施術所で複合機が止まると、月初の保険請求が滞ります。提出期限があるため、影響は他業種より深刻です。
契約前に確認しておきたいのは次の3点です。
- 駆けつけ時間:何時間以内に来られるか
- 代替機の手配:修理が長引く場合に代替機が出るか
- 月初対応:請求期にあたる月初でも、同じ対応速度が保たれるか
業者ごとの差は複合機の故障対応で業者が違うとここまで差が出るで解説しています。
よくあるご質問
Q. レセプトコンピュータから直接印刷できますか
A. ソフトが対応するプリンタドライバであれば可能です。導入前に、お使いのソフト名を業者に伝えて対応可否を確認してください。
Q. 療養費支給申請書の印字位置がずれた場合、調整できますか
A. 機種によって印字位置の微調整ができます。実際の様式でテスト印刷を行い、調整まで対応してもらえるかを契約前に確認してください。
Q. 施術録の5年保管は電子データでも認められますか
A. 保存方法については所轄の行政機関の指導によります。電子化を進める場合は事前に確認されることをおすすめします。
Q. 回数券は何g/㎡の紙まで印刷できますか
A. 機種によりますが、A3カラー中位機以上であれば手差しトレイで200〜300g/㎡程度まで対応する機種が一般的です。使いたい用紙のサンプルを業者に渡して実際に通してもらうのが確実です。
Q. 施術中に印刷音が響きませんか
A. 設置場所と機種によります。ベッドから離した場所への設置を推奨します。静音モードを備えた機種もありますので、デモ機で音を確認してください。
整体院・接骨院の複合機なら「事務機器ねっと」にご相談ください
施術所の機種選定は、月初の請求ピーク・定型帳票への印字精度・施術録の電子化・厚紙対応という複数の要件が重なります。複数メーカーを横断比較できる販売業者に相談し、患者数と院内レイアウトに合った機種を提示してもらうのが実務的です。
複合機・コピー機の専門店「事務機器ねっと」(運営:株式会社庚伸)は、SHARP・Canon・FUJIFILM・KYOCERA・OKI・EPSON・KONICA MINOLTA・HPの8メーカーを取り扱う独立系マルチベンダー販売店として、1人施術所から複数院を運営される法人まで幅広くご相談をお受けしています。
施術所のお取引にあたっての体制
- ISO/IEC 27001(ISMS)情報セキュリティマネジメントシステム認証を取得・維持
- 創業35年・事務機器ねっと運営20年・8メーカー取扱
- 東京都内では区域担当制の自社メンテナンス体制
- 本体リース料金・カウンター料金・保守費を分けた明細でお見積り
1日の施術人数・保険取扱の有無・お使いのレセプトソフト・設置予定スペースをお伺いした上で、8メーカーの中から用途に合う複数機種を比較してご提示いたします。実際の様式でのテスト印刷も承ります。ご相談はお問い合わせフォームよりご連絡ください。
まとめ
整体院・接骨院の複合機選びは、①月初の保険請求ピークを吸収する処理能力(毎分30枚以上・給紙1,000枚以上)、②施術録を電子化するスキャン性能(DADF・300dpi以上)、③回数券や案内物に使う厚紙対応(200g/㎡以上)、の3点が基本要件になります。
1人施術所でもA4対応カラー機で月額1.0〜1.5万円台に収まります。機種は平常月ではなく月初のピークを基準に選ぶ。これが施術所で最も重要な判断軸です。
事務機器ねっとからのお願い
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この記事の監修者
株式会社庚伸 『事務機器ねっと』 オフィスサポートディビジョン
フィールドエンジニアグループ |
シニアマネージャー
大塚 義美
複合機メンテナンス許可認定
FUJIFILM/Canon/SHARP/EPSON
経歴
複合機のメンテナンスエンジニアとして業界歴26年以上のキャリアから、フィールドエンジニアグループのマネージャーとして事業部を統括。凡そ4万5,000回以上の複合機メンテナンス実績があり、コピー機やプリンターを隅々まで熟知。お客様が抱えられている課題やお悩みに対して真摯に向き合ってサポートすることがモットー。これまでに培った多くの知見と経験を活かした有益な情報を発信いたしますので、少しでもお役立ていただけると幸いです。











事務機器ねっとは「コピー機・プリンターリース価格満足度 第1位」と「コピー機・プリンター販売サイト導入後のサポート満足度 第1位」の二冠を獲得しました。
第37号‐24020002
(適用範囲:HCグループ)
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