複合機のリース審査通過のポイントと通らない場合の対処方法
複合機をリースで契約する場合、事前に審査を受け、通過しなければなりません。
ですが「審査を通過できるか不安」と感じている方もいるのではないでしょうか。
そこで、複合機のリース審査を通しやすくするためのポイントと、万が一通らなかった場合の対処方法を紹介します。
この記事を読むことによって審査を受ける前に確認しておきたいことや、どういった準備をした上で審査に挑めば良いかわかるようになるので、ぜひご覧ください。
複合機のリース審査に通るポイント
複合機のリース審査に限ったことではありませんが、審査基準は公に発表されていません。
どういったことが問題になるのか、何に注意すれば良いのかわかりにくいと感じる方が多いでしょう。
そこで、どのようなポイントが重視されているのか紹介します。
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ポイント①滞納歴の有無
複合機の契約前に行われる審査で調べられるのは、その人が滞納することなく料金を支払ってくれるかです。
そのため、代表者に滞納歴がある場合は要注意人物と判断されてしまい、審査では非常に不利になってしまいます。
審査の中でも特に重視される項目です。
過去にクレジットやローンといったものの滞納がある場合、基本的に審査には通らないものと考えて良いでしょう。
3カ月滞納した場合はブラック認定されてしまい、その事実が信用情報と呼ばれる個人情報に記録されてしまいます。
これは、ブラックリストに載ると呼ばれる状態です。
実際にブラックリストが存在するわけではないのですが、リース会社は信用情報を確認して滞納歴をチェックするので、ブラックリストに登録されてしまった場合はどの会社とも契約できません。
携帯電話などの通信代、家賃といったものも滞納歴がチェックされることになるので、十分注意しておきましょう。
個人情報に滞納情報が記録された場合、回復までには5年以上かかってしまいます。
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ポイント②会社の業績・継続年数
会社の業績が良好で、継続年数が長い会社であれば審査に通りやすくなります。
反対に、赤字が続いていたり、まだ起業して間もなかったりする場合などは不利になるでしょう。
一つの目安として、直近2期以上黒字であること、起業してから3年以上経過していることといった2つの条件を満たしている場合、他に問題がなければ複合機リースの審査に通りやすいといえます。
会社の業績や継続年数が重視されるのは、契約中に破産されるリスクを防ぐためです。
そのため、こういったリスクが少ないと判断された場合は継続年数が少なくても契約できることがあります。
ポイント③代表者の年齢
代表者の年齢は、若くても高齢でも信用度が低くなってしまいます。
目安としては、10代後半や20代前半、70歳以上に該当する方です。
これらの年齢の方は連帯保証人を求められることがあります。
該当する方は審査の申し込みをする前に連帯保証人になってくれそうな人に声をかけておきましょう。
ポイント④業種
業種によっては、審査で不利になることがあります。
例えば、飲食や美容業界は経営や収入がなかなか安定しないことも多く、特に開業したての時期は審査を通過するのが難しいといえるでしょう。
一方で、国家資格を必要とするような業種は経営が安定しやすく、審査では高く評価されます。
複合機リースの審査を通しやすくする方法
できるだけ複合機リースの審査をしやすい状態にするには、どうすれば良いのでしょうか。
以下2つのようなポイントがあります。
ポイント①会社に関する資料を用意する
経営が不安定なのではないか、貸し出すことによりリスクがあるのではないかと判断された場合は審査に通過しにくくなります。
そのため、リース会社のこういった不安を解消するための資料を用意しましょう。
多くの資料を提出することにより、会社としての信頼性を高めることにつながります。
例えば、事業計画書や会社経歴書、財務諸表、決算書類などです。
場合によっては公共料金の引き落とし書類や、開業届、税務申告書のコピーの提出を求められることもあります。
職業によっては国家資格の証明書なども信頼度を上げるために有効な書類になるので、用意しておきましょう。
どういった書類が審査における加点対象になるかは不透明な部分もあるので、役立ちそうな書類はあらかじめ準備しておくことをおすすめします。
リース審査に必要となる書類
リース契約をする際には、以下のような書類の提出を求められます。
【必要書類】
- 会社経歴書
- 決算書類
- 財務諸表
- 印鑑証明
- 商業登記簿謄本
- 現在事項全部証明書
必要な書類はリース会社によって変わってくるので、事前に確認し、不備なくそろえておくことが重要です。
中には準備するのに時間がかかるものもあるので、余裕をもって準備を進めておきましょう。
ポイント②リース審査を複数の会社に申し込む
審査の申し込みをする際は、代理店に相談して複数のリース会社に申し込むのがポイントです。
審査の基準はリース会社によって異なります。
そのため、A社では審査に通らなくても、B社では通るケースも珍しくありません。
審査の申し込みをした複数のリース会社で審査に通ることもあります。
ですが、審査に申し込んだからといって必ず契約しなければならないものではありません。
審査を通過したリース会社の中から最も条件が良いところを選択すると良いでしょう。
複数のリース会社に申し込みをする際、重要なのはできる限り同時に申し込みをするということです。
仮にA社で断られてB社に申し込み、B社で断られてC社に申し込むといった形になるケースもあるでしょう。
ですが、こういった場合はC社にはA社とB社の審査に落ちた情報が流れていて、警戒されてしまう可能性があります。
こういった情報が各社に出回らないようにするためには同時申し込みが効果的です。
複合機はリースだけじゃない!リース審査が通らなかった場合の対処方法
あらかじめ審査を通過するための対策を取っていたとしても、必ずしも通過できるとは限りません。
そこで、リースの審査が通らなかった場合の対処方法も確認しておきましょう。
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対処方法①レンタル
リース契約ができないのであれば、レンタルを検討するのも一つの方法です。
リース契約よりも借りられる期間は短くなるケースがほとんどではありますが、初期費用を抑えられるメリットがあります。
また、基本的にリースは契約期間中の解約はできませんが、レンタルであれば可能です。
契約するにあたり、審査も基本的にありません。
リース契約ができるかわからないと悩んでいる方もまずは審査に申し込んでみて、落ちてしまった場合はレンタルを検討してみると良いでしょう。
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対処方法②購入
思い切って複合機を購入する選択肢もあります。
最新機種は高額であるため購入が難しいとしても、無理なく購入できる中古機種などを探してみてはいかがでしょうか。
購入してしまえば所有権は自分にあるので、自由に売却や譲渡もできます。
ただ、中古であってもまとまった初期費用が必要になるケースが多いので、よく検討が必要です。
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複合機のリース審査でよくある質問
審査に通過しなければ契約はできないわけなので、審査を受けるにあたり、不安を感じてしまう方が多いでしょう。
ここでは、複合機のリース審査でよくある質問に回答します。
よくある質問①新規の法人ではリース審査が通りませんか?
法人であったとしても、新規の法人では信用力が弱いのではないかと感じる方もいるはずです。
ですが、たとえ新規であったとしても複合機のリース契約は可能です。
大切になるのは、「複合機のリース審査に通るポイント」の項目で紹介した「滞納歴の有無」「会社の業績・継続年数「代表者の年齢」「業種」です。
新規の法人だとこのうち「会社の業績・継続年数」には不安が残ります。
ですが、その他の部分で問題がなければ審査を通過できる可能性が高いといえるでしょう。
よくある質問②個人事業主はリース審査が通りませんか?
法人と比較すると、どうしても個人事業主は審査において不利といえます。
ですが、新規の法人と同様に審査を通過しやすい条件を満たしていれば、個人事業主であっても契約が可能です。
個人事業主の場合は個人の信用が重視されることになります。
信頼度を高めるための資料などをしっかり用意し、審査に挑みましょう。
審査通過のためのポイントをおさえておこう
いかがだったでしょうか。
複合機のリース契約をする際に行われる審査に関して紹介しました。
リース審査を通過しやすくなるためのポイントなどがご理解いただけたかと思います。
審査の結果は実際に申し込んでみなければわかりません。
複合機のリース契約を検討しているのであれば、代理店を通じて審査を申し込んでみましょう。
契約や複合機のリースについて悩んでいることがある方は、事務機器ねっとまでご相談ください。
導入時のサポートはもちろん、アフターサービスまで手厚いサポートをご用意しています。
この記事の監修者
株式会社庚伸 『事務機器ねっと』 オフィスサポートディビジョン
フィールドエンジニアグループ |
シニアマネージャー
大塚 義美
複合機メンテナンス許可認定
FUJIFILM/Canon/SHARP/EPSON
経歴
複合機のメンテナンスエンジニアとして業界歴26年以上のキャリアから、フィールドエンジニアグループのマネージャーとして事業部を統括。凡そ4万5,000回以上の複合機メンテナンス実績があり、コピー機やプリンターを隅々まで熟知。お客様が抱えられている課題やお悩みに対して真摯に向き合ってサポートすることがモットー。これまでに培った多くの知見と経験を活かした有益な情報を発信いたしますので、少しでもお役立ていただけると幸いです。