長年愛用したコピー機、まだ修理できますか!? 致命的な故障前の切替えが最適解


あなたのオフィスのコピー機はいつから使用していますか?
「会社設立当初から使っている」
「入社した時にはすでに設置されていた」
コピー機の存在を振り返ると、いつから設置されていたのか分からないという方が多いのではないでしょうか。
もし、導入してから5年〜7年前が経過していた場合、そろそろ切り替えを検討した方が良いと考えられます。
なぜ5年〜7年が切り替えどきなの?
まだコピー機は使えているのに、なぜ切り替えなければいけないのか…その理由を解説いたします。
コピー機には法定耐用年数というものがあり、一般的に5年前後と言われております。
※法定耐用年数に関しての記事はこちらからご覧ください。

コピー機は使用し続けると、経年劣化のため部品の摩耗などによる故障が発生したり、不具合が増えます。
繰り返し発生する不具合に対する定期的なメンテナンスは、メンテナンス費用を増加させてしまうのです。
5〜7年使用していたコピー機は、生産が終了している可能性があります。交換部品の生産もなくなる可能性があるので、突発的な故障の際には部品を取り寄せるだけでも時間がかかりますし、新品を導入しようとしても、機種選定から設置までのリードタイムが生じるため、その間の業務に大きな支障が出てしまうでしょう。
また、リース契約でコピー機を使用されている法人様がほとんどかと思いますが、リース契約が満了済みにも関わらず、コピー機を使用し続けると(再リース)「動産総合保険」も付保されなくなり、火災・爆発・破裂・煙害・風水害・盗難などが発生しても補償は受けられません。
無理に長期間も使用し続けるのではなく、致命的な故障が発生する前に、新しいコピー機への切り替えを検討した方が、業務効率とコスト面では最適解です。
どんなコピー機に切り替えたら良いのか?
このように、故障率やコストの面を考慮すると、5〜7年使用してきたコピー機は切り替えることを推奨いたします。
コピー機を切り替える時、次の機種は何を選んだらいいか分からないと悩まれている方には、現在使用している機種と同メーカー且つ同型の後継機種をオススメします。使い慣れたメーカーであれば、操作感などは大幅に変わることもなく使用できるからです。
今回はコピー機の切り替えをご検討される方に向けて、事務機器ねっとがオススメするオールマイティな定番機種をご紹介します。
悩んだらコレ!どなた様にもオススメできる万能機種3選
それでは、切り替えをご検討される方に向けて、マルチユースにオススメできる機種を厳選してご紹介します。
SHARP BP-40C36

シャープから2018年に発売された、MX-3631やMX-2631を使用されている方は、切り替えを検討した方が良いでしょう。
こちらの機種を使われている方からは、迷わず使える「シンプルモード」が通常搭載されたMXシリーズを手放すのが惜しいという要望を多く頂いています。そこで、事務機器ねっとがオススメする機種はこちら。
MX-3631とBP-40C36の比較表
| 形名 | MX-3631 | BP-40C36 |
| 発売年 | 2018年 | 2022年 |
| 速度 | 36枚/分 | 36枚/分 |
| エンジン解像度 | 600dpi | 1200dpi |
| 原稿送り装置 | RSPF (両面原稿自動 送り装置) | RSPF (両面原稿自動 送り装置) |
| メモリー容量 | 標準(HDD 500GB) | SSD 標準128GB 最大512GB |
| NFC | オプション(市販品) | 標準 |
| OCR | オプション | オプション |
| 標準消費電力量(TEC値) | 0.52kWh/週 | 0.41kWh/週 |
| エネルギー消費効率 | 97kWh/年 | 82kWh/年 |
| サイズ | 幅608×奥行650×高さ834mm 質量:約82kg |
幅608×奥行653×高さ829mm 質量:約79㎏ |
新機種の進化ポイント‼️
印刷速度は変わりませんが、解像度が600dpiから1200dpiに進化しています。また、メモリー容量もHDDからSSDに変化し、より速度が上がりました。
標準消費電力量(TEC値)に関しては、0.1kwh/週下がっており、エネルギー消費効率も15kWh/年低くなっています。環境への配慮に気をつけていることが分かりますね。
また、スリープモードや電源からの立ち上がりが早いと感じました。
シャープは低速機・中速機が充実しているので、今回ご紹介している「BP-40C36/BP-40C26」は、月間印刷枚数が少ないお客様にオススメですし、SIAA(抗菌製品技術協議会)基準に適合した抗菌・ウイルスパネルを採用しているので、複数人で触れるコピー機を安心して使用できるようになっています。
切り替えにオススメなポイント
地味ながら隠れた人気機能のシンプルモードが継続搭載
シンプルモードとは、よく使う機能など必要最小限の機能で構成され、基本的なコピー操作やスキャン操作、ファックス操作などがスムーズに行えます。アイコンが大きいので、迷わずタッチができ誰でも簡単にコピー機を使用することが可能です。

原稿ごとに最適な設定をおまかせ
スキャンの「自動設定」キーをタップするだけで、解像度や原稿の天地判定、白紙飛ばし機能などを自動的に設定してくれます。AIが原稿文字サイズと解像度情報から自動的に最適な圧縮率を選択するので、最適な設定でスキャニング可能です。

スマートフォンやタブレットと簡単に連携

NFCに対応したモバイルタッチエリアを操作パネルに配置しているので、スマホやタブレットをNFCにかざすだけでスムーズに連携します。PCがなくとも、スキャンした資料をスマホに取り込んだり、出先で撮った写真をプリントすることができ、とても便利です。
また、NFC非搭載機種ではQRコード読み込みで連携可能ですし、スマホアプリのSharpdesk Mobilからなら接続がより簡単になりました。

BPシリーズは、2022年度に「グッドデザイン賞」を受賞しています。ホワイトが基調の製品が圧倒的に多い中、様々なオフィスに適した本体カラーであるグレーとブラックの色調。居心地のよさと信頼感を感じさせるカラーチョイスが評価されています。全体のトーンがグレーでまとめられているため、汚れや経年劣化による退色に強いのも特徴です。
※画像はSHARP公式HPより引用しています。
FUJIFILM Apeos C4570

富士ゼロックス(現 富士フイルム)から2016年に発売された、ApeosPort-VI C7771/C6671/C5571/C4471/C3371/C2271は、切り替えを要検討された方が良いでしょう。
こちらの機種は2024年1月現在販売が終了しています。販売終了となった商品は、部品も生産数限定で販売が終了し、故障した際に修理ができない可能性も出てくるため、特に切り替えた方が良いと言えるでしょう。
ApeosPort-VI C4471 RCとApeos C4570の比較表
| ApeosPort-VI C4471 RC | Apeos C4570 | |
| 発売年 | 2016年 | 2022年 |
| 速度 | 45枚/分 | 45枚/分 |
| 書き込み解像度 | 600dpi×600dpi | 1,200dpi×2,400dpi |
| 原稿送り装置 | 標準対応 | 標準対応 |
| 標準時消費電力 | 1.5 kW | 1.5 kW |
| スリープモード消費電力 | 0.5 W | 0.5 W |
| 低電力モード消費電力 | 49 W | 48 W |
| エネルギー消費効率 | 100kWh/年 | 94kWh/年 |
| サイズ | 幅620×奥行793×高さ1169mm 質量:155 kg |
幅620×奥行720×高さ1,119mm 質量:126 kg |
新機種の進化ポイント‼️
書き込みの解像度が1,200dpi×2,400dpiに進化しています。標準時の消費電力は変わりませんが、低電力モード時の消費電力は少し下がり、エネルギー消費効率も6kWh下がっています。筐体が一新され、丸みのある柔らかいビジュアルになりました。操作パネルの角度も自由に変えられます。スマホアプリでの操作も可能なため、衛生的かつスムーズに作業を行えます。価格は少し高めですが、画質の良さはピカイチです。
切り替えにオススメなポイント
操作に迷わないタッチパネル
黒とグレーを基調にしたデザインで、アイコンや設定項目が余裕を持って配置されており、分かりやすく迷わず操作ができます。毎日利用するジョブは「いつものジョブ」でピン留め登録も可能です。

OCR機能により領収書や伝票もスキャン
非定形サイズや小サイズの原稿を、定形サイズに自動的に収めてスキャンできます。領収書や名刺をまとめてスキャンし、OCR処理(オプション)を行うことで入力の手間を軽減します。

訴求力ある販促品制作をお手伝い

クリアホルダー、長尺POP、垂れ幕など、最大320×1,200mmの長尺用紙に対応。薄い紙から厚手の紙まで幅広く、ハガキや封筒も手差しトレイから対応しています。ステープル機能に加え、『針なしステープル』にも対応しているので、表現の幅が広がります。
使用する方のことを考え抜いたApeosのやさしい操作性は、一度慣れてしまったら今までのコピー機には戻れないほど快適です。
※画像はFUJIFILM公式HPより引用しています。
Canon imageRUNNER ADVANCE DX C3935F

キヤノンから2017年に発売された、imageRUNNER ADVANCE C3530FⅡ/C3530/C3520Fをお使いの方は切り替えをご検討ください。
こちらの機種は、人気のコピー機でしたが販売終了となってしまいました。部品の生産も終了し、故障時の修理が難しくなるため、早めの切り替えを推奨します。そこで、事務機器ねっとがオススメする後継機種はこちら。
imageRUNNER ADVANCE C3530FⅡとC3930Fの比較表
| image RUNNER ADVANCE C3530FⅡ | image RUNNER ADVANCE C3930F | |
| 発売年 | 2017年 | 2023年 |
| 速度 | 30枚/分 | 30枚/分 |
| 書き込み解像度 | 2,400dpi×600dpi | 600dpi×600dpi |
| 原稿送り装置 | 両面原稿自動送り装置 | 両面原稿自動送り装置 |
| メモリー容量 | RAM:3GB HDD標準:250GB | RAM:3.5GB SSD標準:256GB |
| 最大消費電力量 | 1.5kW以下 | 1.5kW以下 |
| エネルギー消費効率 | 64kWh/年 | 53kWh/年 |
| サイズ | 幅565×奥行736×高さ880mm 質量:約77kg |
幅565×奥行722×高さ897mm 質量:約86kg |
新機種の進化ポイント‼️
メモリー容量がアップし、HDDからSSDに変わりました。エネルギー消費効率も改善され、環境に優しい機種となっています。操作パネルから物理ボタンがなくなり、スマホのような直感的な操作が可能になりました。「おすすめセキュリティー設定」により、IT知識がなくても強固なセキュリティを維持できます。
切り替えにオススメなポイント
高品位なスキャンを実現する「防汚コートガラス」
ガラス表面に汚れが付着しにくい防汚処理を採用。さらにキヤノン独自の補正技術により、ゴミによるスジを検知・補正し、再スキャンの手間を減らします。

安全な構築「おすすめセキュリティー設定」
6つの使用環境タイプから選択するだけで、適切なセキュリティ設定をナビゲート。不明な場合も4つの質問に答えるだけで一括設定が可能です。

環境に適した運用「モバイル連携」と「静音設計」

スマホアプリ「Canon PRINT Business」でダイレクト接続が可能。また、機内の紙の衝突音や搬送時の接触音を抑える構造により、快適なオフィス環境を実現します。
低温定着トナーの採用で低電力を実現し、画質のクオリティも向上しています。経済的にも品質的にも満足できる一台です。
※画像はCanon公式HPより引用しています。

今回はコピー機の切り替えをご検討される方に向けて、万能機種を選抜しました。事務機器ねっとが直接触れた実体験に基づき、マルチユースに受け入れられる特長をご紹介いたしました。
「最近使いにくいなぁ」
「スピードが遅いなぁ」
「画質が悪くなったなぁ」
などと思うことがあれば、それはコピー機の寿命が迫っているサインかもしれません。致命的な故障で動かなくなってしまう前に、早めに切り替えを検討してみてはいかがでしょうか。切り替えが必要ない場合も正直にお伝えし、事務機器ねっとはお客様に本当にメリットある選択だけをご案内することをお約束いたします。
この記事の監修者
株式会社庚伸 『事務機器ねっと』 オフィスサポートディビジョン
フィールドエンジニアグループ |
シニアマネージャー
大塚 義美
複合機メンテナンス許可認定
FUJIFILM/Canon/SHARP/EPSON
経歴
複合機のメンテナンスエンジニアとして業界歴26年以上のキャリアから、フィールドエンジニアグループのマネージャーとして事業部を統括。凡そ4万5,000回以上の複合機メンテナンス実績があり、コピー機やプリンターを隅々まで熟知。お客様が抱えられている課題やお悩みに対して真摯に向き合ってサポートすることがモットー。これまでに培った多くの知見と経験を活かした有益な情報を発信いたしますので、少しでもお役立ていただけると幸いです。


















事務機器ねっとは「コピー機・プリンターリース価格満足度 第1位」と「コピー機・プリンター販売サイト導入後のサポート満足度 第1位」の二冠を獲得しました。
第37号‐24020002
(適用範囲:HCグループ)