富士フイルムビジネスイノベーション株式会社は、新世代のA3カラー複合機「Apeos C7072シリーズ」を2026年10月29日より発売します。
ラインアップは毎分25枚から70枚までをカバー。コピーやプリント、スキャン、ファクスといった従来の複合機としての機能だけでなく、今回大きく強化されたのが、クラウドとAIを使った「情報活用」です。同社のAI技術ブランド「REiLI Business」の技術を採用した初の複合機として登場しました。

5つのアプローチで展開されるAIエージェントは、単体で機能するとともに、複数のエージェントが連携することで、段階的かつ複合的に進化します。
複合機の役割が、少し変わり始めています。
これまで複合機を選ぶときは、「何枚/分で印刷できるか」「スキャンは速いか」「ランニングコストはいくらか」といった部分が比較の中心でした。Apeos C7072シリーズでは、そこに「紙に書かれている情報を、その後どう使うか」という視点が加わっています。
たとえば、社内には請求書、見積書、注文書、契約書など、さまざまな情報が紙で残っています。電子化されていたとしても、単にPDFとして保存しただけでは、必要な情報を探したり業務システムへ入力したりする手間は残ります。Apeos C7072シリーズは、こうした情報をスキャンし、クラウド上で整理しながら、AIや業務システムで利用しやすい形へ変えていくことを狙った製品です。富士フイルムは複合機を「情報活用プラットフォーム」と位置付けています。
紙の電子化を支える「最大300ページ/分」の高速スキャン
実務で分かりやすい進化のひとつがスキャン性能です。新開発の自動両面原稿送り装置を採用し、1パス両面読み取り時には最大300ページ/分という高速スキャンに対応します。名刺やレシートといった小さな原稿や、サイズの異なる原稿をまとめて読み取ることも可能です。複数の領収書や名刺を一度に読み取った後、それぞれ別ファイルとして保存する「マルチクロップ」にも対応しています。経費精算の領収書、営業担当者が持ち帰った名刺、取引先から届いた書類など、「紙をデータにする作業」が多い会社ほど、このスキャン性能は業務時間の削減につながりやすい部分でしょう。

見やすさと操作性を高めた新操作パネル。操作画面は新たに白を基調としたライトテーマとし、利用環境や好みに合わせて従来のダークテーマと切り替えることが可能です。
スキャンした後の「整理」にも踏み込む
もうひとつ注目したいのが、クラウドサービス「Apeos Cloud Extension」です。スキャンした文書やFAXデータをクラウドへ自動保存できるほか、OCRで文書内の文字を認識し、ファイル名を自動で付与する機能も用意されています。さらに、別途契約が必要なオプション機能では、生成AIを活用したOCR技術により、請求書や見積書などから明細情報を抽出し、業務で利用しやすい構造化データへ変換できます。ここは今回の新シリーズを見るうえで重要なポイントです。紙をPDFにするだけなら、従来の複合機でもできました。今回目指しているのは、その先にある「PDFの中に書かれている情報を使える状態にすること」です。社内に眠っている書類を、検索や共有、分析、業務処理へつなげていく。その入口を複合機が担うという考え方です。
AIを使って「節電」も自動化
AIの活用先は文書処理だけではありません。新機能「AIおまかせ節電」は、機器の利用状況と利便性をAIが学習し、低電力モードやスリープモードへ移行する時間を自動で最適化します。さらに「Smart WelcomEyes」によって利用者が近づいたことを検知すると操作パネルを自動起動。メーカー発表では、操作できるまでの待ち時間を従来機の約3秒から約1秒へ短縮したとしています。つまり、「節電したいので頻繁にスリープさせると使いにくい」という従来の悩みに対し、利用状況を見ながら機械側で調整する仕組みです。
セキュリティー設定も分かりやすく
クラウドやAIを利用する機器では、情報セキュリティーも無視できません。Apeos C7072シリーズでは、新たに「セキュリティーの一括設定」を搭載。一般的なオフィスを想定した「セキュアオフィスモード」と、公共施設や学校など不特定多数の人が利用する環境を想定した「プロテクトモード」が用意されています。複雑になりがちな複合機のセキュリティー設定を、利用環境に合わせて適用しやすくした点も実務では見逃せません。
封筒、POP、長尺用紙まで。印刷機としての基本性能も強化
もちろん、複合機本来の出力機能も充実しています。標準トレイからの封筒・はがき印刷に加え、52~300g/㎡の用紙や、最大320×1,200mmの長尺用紙にも対応。DM、封筒、POP、ポスター、クリアホルダー、垂れ幕など、用途に応じた印刷物を社内で制作できます。また、本体内に収まるコンパクトな「フィニッシャーA4」も新たに用意され、金属針を使わない針なしステープルでは最大10枚までまとめることができます。25枚機から70枚機まで本体幅591mm、奥行685mmの同一サイズとしている点も、設置スペースが限られるオフィスでは選定材料になるでしょう。
| 商品名 | 標準価格(税別) | 連続複写速度(A4ヨコ) | 備考 |
|---|---|---|---|
| Apeos C7072 (Model-PFS) | 5,126,000円 | カラー70枚/分 モノクロ70枚/分 |
コピー・プリント・スキャン・ファクス機能搭載 1パス両面自動読み取り300ページ/分 標準給紙容量: 600枚×2トレイ+980枚+1,410枚+手差しトレイ120枚 |
| Apeos C6572 (Model-PFS) | 4,873,000円 | カラー65枚/分、 モノクロ65枚/分 |
|
| Apeos C5572 (Model-PFS) | 4,368,000円 | カラー55枚/分、 モノクロ55枚/分 |
コピー・プリント・スキャン・ファクス機能搭載 1パス両面自動読み取り300ページ/分 標準給紙容量: 600枚×4トレイ+手差しトレイ120枚 |
| Apeos C4572 (Model-PFS) | 3,863,000円 | カラー45枚/分、 モノクロ45枚/分 |
|
| Apeos C3572 (Model-PFS) | 3,344,000円 | カラー35枚/分、 モノクロ35枚/分 |
|
| Apeos C2572 (Model-PFS) | 2,804,000円 | カラー25枚/分、 モノクロ25枚/分 |
|
| Apeos C3572 (Model-P) | 2,438,000円 | カラー35枚/分、 モノクロ35枚/分 |
コピー・プリント機能搭載 自動原稿送り装置なし(オプション) 標準給紙容量: 600枚×2トレイ+手差しトレイ120枚 |
| Apeos C2572 (Model-P) | 1,901,000円 | カラー25枚/分、 モノクロ25枚/分 |
|
| Apeos C5572 (Model-PFS-2TS) | 3,523,000円 | カラー55枚/分、 モノクロ55枚/分 |
コピー・プリント・スキャン・ファクス機能搭載 1パス両面自動読み取り300ページ/分 2トレイ+キャスターモデル 標準給紙容量: 600枚×2トレイ+手差しトレイ120枚 |
これからの複合機選びは「印刷枚数+情報活用」へ
Apeos C7072シリーズを見ていると、複合機市場の評価軸そのものが変わりつつあることが分かります。印刷やコピーのスピードだけでなく、「社内にある情報をどれだけ使いやすくできるか」が新しい比較ポイントになってきました。なお富士フイルムは、今後APIやMCPを通じ、AIエージェントやさまざまなSaaSとの連携機能の提供を目指すとしています。これは将来構想として発表されているもので、現時点ですべての連携機能が提供されているわけではありません。
事務機器ねっとでは、印刷枚数や利用人数だけでなく、スキャン量、FAX運用、ペーパーレス化、クラウド活用、設置スペースなども確認しながら、お客様の使い方に合った複合機をご提案しています。Apeos C7072シリーズへの入れ替えをご検討の方や、「自社なら25枚機から70枚機のどれが適しているのか分からない」という場合も、お気軽に事務機器ねっとまでご相談ください。










事務機器ねっとは「コピー機・プリンターリース価格満足度 第1位」と「コピー機・プリンター販売サイト導入後のサポート満足度 第1位」の二冠を獲得しました。
第37号‐24020002
(適用範囲:HCグループ)