【NEWS】富士フイルム“Revoria Press PC2120”登場。AIと新色「グリーン」が実現する次世代の自動化・広色域印刷

Revoria Press PC2120

高まる印刷品質への要求、そして業務効率化の喫緊の課題に対し、富士フイルムビジネスイノベーション株式会社は、ハイエンドプロ市場向けフラッグシップモデル「Revoria Press PC2120(以下PC2120)」を2025年12月19日より発売します。

PC2120は、従来の「Revoria Press PC1120」が培ってきた高画質・高生産性の技術と特長を継承しつつ、AI技術による劇的な業務自動化・効率化と、新開発の特殊トナー「グリーン」による広大な色域表現という二つの革新を統合した次世代機です。
このPC2120は、今日の印刷ビジネスが直面する課題を解決し、お客様の印刷物に新たな付加価値をもたらす、まさしく「DXソリューション」の中核を担うデジタル印刷機であると確信しています。

独自AI技術による印刷業務の自動化と品質の標準化

PC2120の最大の特徴は、印刷工程の効率化と品質向上を実現するために搭載された、富士フイルムグループのAI技術ブランド“REiLI”の知見を活かした独自AI技術群です。これらのAI機能は専門的な技術や経験を持たない作業者であっても、時間や手間をかけることなく高品質な印刷を効率的に実行することを可能にします。これは現場のスキル格差を埋め、生産性を飛躍的に向上させる強力な仕組みです。
富士フイルムグループのAI技術ブランド「REiLI」

(1)用紙設定の完全自動化
従来の煩雑な用紙設定作業は、AI技術により効率化されます。プリンターに搭載された「用紙プロファイラー」に用紙をセットするだけで、独自開発のAIが用紙特性(種類、坪量、色など)を解析し、最適な設定を提案します。この機能は、フィルムやアルミ蒸着紙などの特殊紙の読み取りにも対応しており、多様なメディアを扱う現場での作業負荷を大幅に軽減します。

(2)画質設定と画像補正のAI最適化
入稿データの特性を解析し、最適な画質設定を提案するAI技術も搭載されています。プリントサーバー「Revoria Flow PC31」は、文字や細線の強調・調整など、データの特徴に応じた設定を提案します。
さらに、画像補正においてもAIが活躍します。入稿データ内の写真や画像のシーンをAIが自動で判断し、人物、風景などのシーンに合わせて、色味に応じた最適な画像補正を自動的に行い、それぞれのシーンに合った色味で表現します。これにより、手動での調整が難しかった複雑な画像データも、高い再現性を持って出力できます。

新開発「グリーン」トナーが広げる、色彩表現の限界突破

新開発「グリーン」トナーにより、印刷可能な色域が拡大

新開発「グリーン」トナーにより印刷可能な色域が拡大

PC2120は、CMYKの4色トナーに加え、2色の特殊トナーによる1パス6色印刷に対応しています。この特殊トナーのラインアップに、新開発の「グリーン」が追加されました。特殊トナーのラインアップは全9種類に拡充されています。
このグリーンを含む特殊トナー(グリーン、ピンク)を活用することで、印刷可能な色域が大きく拡大しました。特に、既存のピンクと組み合わせることで、印刷業界で広く利用されている米国PANTONE社の色見本帳「PANTONE FORMULA GUIDE Solid Coated」において、驚異的な93%のカバー率を実現しています。
この広色域化は、モニター上で見る鮮やかなRGBデータの色彩に近い出力を可能にし、ポスターや広告、写真集などの付加価値の高い印刷物における訴求力ある色表現に大きく貢献します。
また、広色域印刷は専門知識が必要とされがちですが、PC2120ではこの課題もクリアしています。RGBで入稿されたデータをCMYK・グリーン・ピンクの6色で印刷する場合、通常は複雑な色変換が必要ですが、PC2120は自動変換機能を搭載しているため、専門的な知識がなくても、特殊トナーを使用した広色域印刷を簡単に行うことが可能です。
さらに、特殊トナー利用時のサポート機能も充実しています。プレビュー機能により、特殊トナーを使った色表現を事前にディスプレイ上で確認できるため、色味確認の手間を軽減し、テスト印刷の回数を最小限に抑えることで効率的なデザイン制作が可能になります。

高い生産性と柔軟なメディア対応力

PC2120は、高画質・高生産性を両立しています。
(1)高画質と高速性
業界最小クラスのトナー粒径を有する「Super EA-Ecoトナー」と、高解像度2400dpiの組み合わせにより、非常に高画質な印刷を実現します。生産速度は、A4非コート紙走行時、毎分120ページでの高速印刷を実現しています。プリントサーバー「Revoria Flow™ PC31」は、1200×1200dpiのRIP処理により高品質な画像データを生成することが可能です。

(2)幅広いメディア対応
用紙対応力の広さもプロ市場向けの特長です。用紙の厚さは、52 g/m²の薄紙から400 g/m²までの厚紙7に対応し、サイズは最小98×146mmのはがき用紙から、最大330×1,300mmまでの長尺用紙8(オプション商品が必要)にも印刷できるため、様々な印刷ジョブに対応可能です。
また、給紙の難易度が高い特殊紙への対応も強化されています。密着しやすいコート紙などに対しては、オプションの「エアーサクション給紙トレイ4」により確実な給紙を実現します。さらに、静電気を帯びやすいフィルム用紙や蒸着紙に対しては、オプションの「スタティックエリミネーターD14」が排出用紙の静電気を除去することで用紙間の吸着を防ぎ、印刷後の後工程へスムーズに移行できます。

(3)リアルタイム品質管理と検品自動化(オプション)
生産性を損なうことなく高い印刷品質を維持するために、オプション機能が用意されています。
• スマートモニタリングゲート: 印刷中の色変動や表裏ズレを検知し、特殊トナー使用時でも印刷速度を維持しながらリアルタイムで自動補正が可能です。
• 検査マネジメントシステム: 印刷物の検品を自動で実施します。印刷後に行う画像検査では、黒点、汚れ、欠け、スジ、用紙の折れなどの印字不良を、RIP画像(基準画像)と比較してリアルタイムに検出します。さらに、文字やバーコードの読み取り検査、ページ間の数字の連続性や表裏の文字の一致確認も可能です。

 

Revoria Press PC2120は、AIによる自動化、新色グリーンによる広色域化、そしてハイエンドに求められる高速・高画質を兼ね備えた、印刷ビジネスの変革を支えるフラッグシップ機です。国内向け標準価格は、プリンター本体とプリントサーバーを含め、60,192,000円(税別、オプション・消耗品含まず)です。

「事務機器ねっと」では、お客様の現在の印刷ワークフローを詳細に分析し、このPC2120がもたらすDX効果を最大限に引き出すためのご提案いたします。

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経済産業省認定
経済産業省認定「スマートSMEサポーター」第37号‐24020002

JIS Q 27001:2023(ISO/IEC 27001:2022)
ISO/ISMS(適用範囲:HCグループ)
一般人材派遣業:労働大臣許可 派13-01-0526
人材紹介業:労働大臣許可 13-ュ-010435
宅地建物取引業:東京都知事(3)第98397号
一般建設業:東京都知事許可(般-6)第150856号
高度管理医療機器等販売/貸与業第5502205165号