公開日 2026.06.24 更新日 2026.06.05

複合機の故障対応、業者によってこんなに違う話

複合機の故障対応、業者によってこんなに違う話

「コピー機が動かない」と連絡したのに、駆けつけは翌々日。代替機もなし。請求書を出すタイミングで業務が止まって青ざめた——そんな経験、ありませんか?

複合機が壊れたとき、業者によって出てくる返答は本当にバラバラです。「今日中に伺います」と即答する会社もあれば、「最短で来週です」とサラッと返してくる会社もある。同じ複合機を借りているのに、なぜここまで差が生まれるのか。

結論から言うと、差を生んでいるのは「メンテ体制が自社か外注か」「担当者が固定されているか」「駆けつけの目安時間が明示されているか」の三つです。 この三つを契約前に確かめておくだけで、故障対応の体感は大きく変わります。

本記事では、複合機・コピー機の専門店「事務機器ねっと」(運営:株式会社庚伸)のノウハウをもとに、業者選びで損をしないための故障対応の見極め方をお伝えします。

「故障対応が遅い」業者にあたるとどうなるか

「故障対応が遅い」業者にあたるとどうなるか

複合機が止まると、オフィスの「印刷・スキャン・FAX・連絡先(電話帳)」が一度に使えなくなります。請求書発行、契約書の郵送、来客対応——どれも紙が絡む業務は一斉に滞ります。

加えて、複合機をスキャン+ユーザー認証と組み合わせて電子印・承認フローの基盤として運用しているオフィスでは、止まった瞬間に決裁プロセス自体が止まります。

ここで「明日伺います」と言われるか「一時間後に向かいます」と言われるかで、その日の業務の進み方はまるで違ってきます。乗り換えを検討する方の多くが、価格よりもむしろ「前の業者の対応の遅さ」を理由に挙げるのは、こうした実害があるからなのではないでしょうか。

エラーコードの読み方や軽微なトラブルの自己解決については1分でわかる、コピー機エラーコード完全攻略マニュアルもご覧ください。

故障対応の差を生む三つの仕組み

故障対応の差を生む三つの仕組み

業者ごとに対応スピードが違う理由は、根性論ではなく「仕組みの違い」です。代表的なものを三つ挙げます。

自社メンテナンスか、外注(メーカー任せ)か

販売だけ自社で行い、メンテナンスはメーカーに丸投げ——という業者は少なくありません。この場合、トラブルが起きると顧客から販売店、販売店からメーカーへと連絡が伝わるため、対応開始までに時間差が生まれます。

一方で、自社にメンテナンス部門を持つ業者は、連絡を受けたその場で技術者を動かせます。仕組み上、自社メンテのほうが初動は速くなる傾向があります。

担当制か、都度アサイン制か

「契約時に決まった担当者がそのまま面倒を見てくれる」業者と、「電話を受けた人が空いている技術者を割り振る」業者では、対応の質が変わります。

担当制の業者は、過去の修理履歴や設置環境、印刷のクセまで把握しているので、初動の診断が速い。都度アサイン制だと、毎回ゼロから状況を説明することになり、復旧までの時間が伸びがちです。

駆けつけの目安時間が明示されているか

「東京二三区は◯時間以内」「都内全域は当日中」など、エリアごとに駆けつけ時間の目安を出している業者は、それを守れる体制を実際に整備しているサインです。

逆に「できる限り早く伺います」としか言わない業者は、内部にルールがない可能性があります。契約前に必ず数字で確認してください。

駆けつけ時間・代替機・遠隔サポートの確認方法

仕組みの違いを踏まえたうえで、具体的に何を聞けばいいのか。チェックポイントは三つで十分です。

駆けつけの目安時間をエリア別に聞く

「うちの所在地(◯◯区)の場合、故障連絡から何時間以内に来てもらえますか?」と具体的に聞きます。曖昧な答えが返ってくる業者は、その場で判断できる材料を持っていません。

代替機の手配体制を聞く

修理に日数がかかる場合、代替機をどれくらいで搬入できるか。「在庫を持っているか」「持ってこられるとしたら何日後か」を聞いてください。代替機がない業者の場合、大型故障の際は数日業務が止まるリスクがあります。

買い替えのタイミングや乗り換えの目安については長年愛用したコピー機、まだ修理できますか!? 致命的な故障前の切替えが最適解も参考になります。

遠隔サポート・電話一次対応の充実度を聞く

紙詰まり・トナー切れ・ネットワーク設定の確認など、現地訪問が要らない軽微なトラブルは、遠隔サポートの速さがそのまま体感の差になります。電話一本で解決する案件にどれだけ強いかは、必ず確認しておきたいポイントです。

東京都内で自社メンテナンス体制を持つ業者の存在

東京都内に限って言えば、自社のメンテナンス部門を持ち、区域担当制で動いている販売店は確かに存在します。担当者が継続的に同じ機器を見ているので、過去の故障履歴を踏まえた診断ができ、結果として駆けつけ後の復旧時間も短くなる傾向があります。

複合機・コピー機の専門店「事務機器ねっと」(運営:株式会社庚伸)も、東京都内は自社メンテナンスによる区域担当制で対応しており、有資格者が定期巡回を行っています。全国エリアはメーカーメンテナンスと連携して保守を提供する形です。

なお、クラウド連携(Google Workspace/Microsoft 365/Box/Dropbox 等)やネットワーク設定の支援は、通常のメンテナンス契約とは別契約・別料金になっているケースが多くあります。「メンテに入っているから設定変更もやってもらえる」と思い込まずに、契約範囲を分けて確認しておくと安心です。

複合機の情報セキュリティ全般については複合機からの情報漏えいにご注意!今すぐセキュリティ設定を要チェックも合わせてご確認ください。

契約前に確認したいポイント

契約前に確認したいポイント

ここまでをひと言にまとめると、契約前に書面または口頭で確認すべきことは次の通りです。

  • 駆けつけの目安時間(エリア別・時間帯別)
  • メンテナンス体制が自社か外注か
  • 担当者は固定されるか
  • 代替機の有無と手配時間
  • 遠隔サポートの一次対応窓口
  • 通常メンテとクラウド連携設定支援の契約範囲の切り分け

これらを「資料に書いていないから聞かない」のではなく、こちらから聞きにいくのが大事です。きちんと運用している業者ほど、その場で即答できます。逆に、答えに詰まる業者は、契約後も同じように詰まると思っていいです。

よくある質問

よくある質問

Q1. 故障対応の速さは、価格と比例しますか?

A. 必ずしも比例しません。月額が安い業者でも自社メンテで速いところはありますし、その逆もあります。価格表だけ見て判断せず、対応フローを直接ヒアリングするのが確実です。

Q2. 駆けつけ目安が「当日中」と書いてあれば安心ですか?

A. 「当日中」の幅は広いです。朝に連絡しても夕方訪問なら半日業務が止まります。可能であれば「連絡から何時間以内が目安か」を具体的に聞いてください。

Q3. 今の業者のサポートが悪く、乗り換えたい場合は?

A. 現在のリース契約期間・残債を確認したうえで、新しい業者と条件調整するのが一般的です。残債込みで乗り換え条件を提示してくれる業者もあるため、まずは複数社に相談してみてください。

まとめ

まとめ

複合機の故障対応は、業者ごとに本当に差が出るポイントです。差を生んでいるのは仕組みであって、「たまたま運が悪かった」ではありません。

契約前に、自社メンテか外注か・担当制か都度か・駆けつけ目安時間が明示されているかの三つを必ず確認してください。これだけで、故障時の体感はだいぶ変わります。

事務機器ねっとでは、東京都内の区域担当制と七メーカー対応の機種提案を組み合わせて、導入から保守まで一貫してサポートしています。サポート体制を含めたご相談もお気軽にどうぞ。

---

この記事の監修者

株式会社庚伸 『事務機器ねっと』 オフィスサポートディビジョン
フィールドエンジニアグループ |
シニアマネージャー

大塚 義美

複合機メンテナンス許可認定

FUJIFILM/Canon/SHARP/EPSON

経歴

複合機のメンテナンスエンジニアとして業界歴26年以上のキャリアから、フィールドエンジニアグループのマネージャーとして事業部を統括。凡そ4万5,000回以上の複合機メンテナンス実績があり、コピー機やプリンターを隅々まで熟知。お客様が抱えられている課題やお悩みに対して真摯に向き合ってサポートすることがモットー。これまでに培った多くの知見と経験を活かした有益な情報を発信いたしますので、少しでもお役立ていただけると幸いです。

  1. プリンター 選択

    実録。失敗しないプリンターの選び方。選定から発注…

  2. OKIショールームで聞いた『MICROLINE VINCI』

  3. リース レンタル

    コピー機はリースとレンタル、どちらが得なのか比較…

  4. 減価償却

    コピー機リース期間は法定耐用年数と減価償却で決ま…

  1. 裏技

    複合機のちょっとした裏ワザ!知ってて損はありませ…

  2. レーザープリンター

    テレワークに最適なオススメ小型レーザープリンター…

  3. インク2

    モノクロ印刷なのにカラーインクが減るのはなぜ?

  4. トナー

    トナーも超絶進化していた! 最新事情を徹底調査