再リースは得か損か【再リース料・残存価値・入れ替えの判断】

「リース満了の案内が来たが、再リースと入れ替えのどちらを選ぶべきか分からない」
「再リースは安いと聞くが、古い機械を使い続けるリスクが気になる」
「何も返事をしないでいたら、自動的に再リースになっていた」
こうした声を、リース満了を迎える企業のご担当者様から伺うことがあります。再リースは月額が大きく下がる魅力的な選択肢ですが、機械の状態と今後の使用予定によって、正解が変わります。
結論から言うと、再リースの判断は、①機械の累計印刷枚数が設計耐久のどこまで来ているか、②部品保有期間が何年残っているか、③今後何年使う予定か、の3点で決まります。この3点を確認せずに「安いから再リース」と決めると、途中で故障して結局入れ替えになります。
本記事では、複合機・コピー機の専門店「事務機器ねっと」(運営:株式会社庚伸)のノウハウをもとに、再リースの仕組み・費用の目安・判断基準・注意すべき自動更新条項までを整理します。
事務機器ねっとからのお願い
再リースとは何か
リース契約の満了時に、同じ機械を継続して使う契約です。
費用の目安
年額が、当初リース料の1〜2ヶ月分程度になるのが一般的です。
月額1.5万円でリースしていた機械の場合、再リース料は年間1.5万〜3万円程度。月あたりに換算すると1,250〜2,500円になります。月額が10分の1程度まで下がる計算です。
契約期間
1年単位の更新が一般的です。1年ごとに継続するか返却するかを選べます。
保守契約は別
再リース料に保守は含まれません。カウンター保守は継続して別途契約する形になります。トナー代や修理費は、これまでと変わらず発生します。
つまり再リースで下がるのは本体のリース料だけです。ランニングコストは変わりません。
判断のための3つの確認
確認1:累計印刷枚数
複合機の寿命は年数ではなく累計印刷枚数で決まります。操作パネルの「カウンター」「メーターリード」から確認できます。
設計耐久との比較
- 小型機:累計30万〜60万枚
- 中位機:累計100万〜300万枚
- 高位機:累計500万枚以上
設計耐久の7割を超えている場合、残りの使用可能期間は短くなります。業者に機種の設計値を確認してください。
判断の目安
- 設計耐久の5割未満 → 再リースの余地が十分ある
- 5〜7割 → 使用予定年数と相談
- 7割超 → 入れ替えを検討する段階
確認2:部品保有期間
メーカーが補修部品を持つ期間は、製造終了から7年程度が一般的です。
リース期間が5〜6年だとすると、満了時点で製造からすでに6〜7年経っています。部品保有期間の終了が近い可能性があります。
期間が終了すると、故障しても修理できません。残り何年あるかをメーカーまたは業者に確認してください。
残り2年を切っている場合、再リースは推奨しにくくなります。
確認3:今後の使用予定年数
1年だけ使う
移転予定がある、事業の方向性が変わる可能性がある。この場合は再リースが合理的です。1年単位で判断できる柔軟性が活きます。
2〜3年使う
機械の状態次第です。累計枚数と部品保有期間を確認した上で判断してください。
5年以上使う
入れ替えを推奨します。再リースを5年続けると、その間に故障リスクが上がり、部品保有期間も終了します。新しい機種のほうが結果的に安定します。
再リースと入れ替えの総額比較
月2,000枚(カラー比率2割)を印刷する事業所での3年比較です。
再リースを選んだ場合
- 再リース料:年2.5万円 × 3年 = 7.5万円
- カウンター料金(白黒2円/カラー20円):月3,520円 × 36ヶ月 = 12.7万円
- 3年総額:約20.2万円
入れ替え(新規リース)を選んだ場合
- 月額リース:1.5万円 × 36ヶ月 = 54万円
- カウンター料金(白黒1.5円/カラー15円):月2,640円 × 36ヶ月 = 9.5万円
- 3年総額:約63.5万円
金額だけ見れば再リースが圧倒的に有利です。差は40万円を超えます。
ただしここに含まれていないものがあります。
- 故障して修理できなかった場合の緊急入れ替え費用
- その間の業務停止による損失
- 新機種で得られる機能(セキュリティ、クラウド連携、省エネ)の価値
機械の状態が良ければ再リース、寿命が近ければ入れ替え。 金額の比較だけで決めないでください。
自動更新条項に注意
意思表示をしないまま満了日を過ぎると、自動的に再リースへ移行する契約があります。
これ自体は悪い仕組みではありませんが、返却するつもりだったのに再リースが始まっていたという事態が起こり得ます。
確認しておくこと
- 通知期限:満了の何ヶ月前までに意思表示が必要か(3ヶ月前が一般的)
- 通知方法:書面か、口頭でも有効か
- 自動更新の期間:1年か、それ以外か
契約書の該当条項を確認してください。自動更新の扱いは複合機リース契約書の落とし穴でも解説しています。
満了の6ヶ月前には、契約書を開いて条件を確認しておくことをおすすめします。
再リース中に故障したら
再リース期間中に修理不能な故障が起きた場合、次のいずれかになります。
- 保守業者が代替機を手配し、新規契約に切り替える
- その場で入れ替えを決める
計画外の入れ替えは、条件を詰める時間がありません。 相見積もりを取る余裕もなく、提示された条件で決めることになりがちです。
再リースを選ぶ場合でも、次の入れ替え候補を把握しておくと、いざというときに慌てずに済みます。相見積もりの取り方は複合機の相見積もりの取り方で整理しています。
再リース以外の選択肢
満了時の選択肢は3つあります。
再リース
月額が大幅に下がる。機械は古いまま。1年単位で判断できる。
入れ替え(新規リース)
新しい機能とメーカー保証。月額は上がる。5〜6年の契約に縛られる。
買取
リース会社から機械を買い取る。以降のリース料は不要。保守契約は別途必要。所有資産になるため、処分時は自社で対応することになります。処分の手順は複合機の廃棄・処分方法にまとめています。
よくあるご質問
Q. 再リースは何年まで続けられますか
A. 契約上は1年ごとの更新で継続できますが、部品保有期間が終了すると修理できなくなります。実質的な上限はそこです。
Q. 再リース中に機種変更できますか
A. 再リースを終了して新規リースに切り替える形になります。1年単位の契約なので、更新のタイミングで切り替えられます。
Q. 再リース料は交渉できますか
A. 業者によっては相談に応じる場合があります。ただし元々低額なため、大きな交渉余地は限られます。
Q. 返却するつもりが自動更新されていました
A. 契約書の自動更新条項と通知期限を確認してください。すでに更新が成立している場合、中途解約には違約金が発生することがあります。次回の更新時期に向けて、通知期限をカレンダーに登録しておくことをおすすめします。
Q. 買取の価格はどう決まりますか
A. リース会社が定める残存簿価をもとに算定されるのが一般的です。満了時点では簿価が低くなっているため、比較的少額で買い取れることがあります。
リース満了の判断なら「事務機器ねっと」にご相談ください
再リースか入れ替えかの判断は、機械の累計印刷枚数・部品保有期間・今後の使用予定という、契約書だけでは分からない情報が必要です。複数メーカーを横断比較できる販売業者に相談し、現状の機械の状態を含めて整理してもらうのが実務的です。
複合機・コピー機の専門店「事務機器ねっと」(運営:株式会社庚伸)は、SHARP・Canon・FUJIFILM・KYOCERA・OKI・EPSON・KONICA MINOLTA・HPの8メーカーを取り扱う独立系マルチベンダー販売店として、リース満了時のご相談を承っています。
お取引にあたっての体制
- ISO/IEC 27001(ISMS)情報セキュリティマネジメントシステム認証を取得・維持
- 創業35年・事務機器ねっと運営20年・8メーカー取扱
- 東京都内では区域担当制の自社メンテナンス体制
- 本体リース料金・カウンター料金・保守費を分けた明細でお見積り
現在お使いの機種名・累計印刷枚数・満了時期・今後の使用予定をお伺いした上で、再リースと入れ替えそれぞれの総額をご提示いたします。ご相談はお問い合わせフォームよりご連絡ください。
まとめ
再リースの判断は、①累計印刷枚数が設計耐久の何割まで来ているか(7割超なら入れ替え検討)、②部品保有期間の残年数(2年未満なら再リースは推奨しにくい)、③今後の使用予定年数(1年なら再リース、5年以上なら入れ替え)、の3点で決まります。
金額だけを見れば再リースが有利です。ただしそれは機械が問題なく動き続ける前提の話です。設計耐久と部品保有期間を確認してから判断してください。
もうひとつ重要なのが自動更新条項です。返却するつもりが更新されていた、という事態を避けるため、満了の6ヶ月前には契約書を確認し、通知期限を把握しておいてください。
事務機器ねっとからのお願い
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この記事の監修者
株式会社庚伸 『事務機器ねっと』 オフィスサポートディビジョン
フィールドエンジニアグループ |
シニアマネージャー
大塚 義美
複合機メンテナンス許可認定
FUJIFILM/Canon/SHARP/EPSON
経歴
複合機のメンテナンスエンジニアとして業界歴26年以上のキャリアから、フィールドエンジニアグループのマネージャーとして事業部を統括。凡そ4万5,000回以上の複合機メンテナンス実績があり、コピー機やプリンターを隅々まで熟知。お客様が抱えられている課題やお悩みに対して真摯に向き合ってサポートすることがモットー。これまでに培った多くの知見と経験を活かした有益な情報を発信いたしますので、少しでもお役立ていただけると幸いです。











事務機器ねっとは「コピー機・プリンターリース価格満足度 第1位」と「コピー機・プリンター販売サイト導入後のサポート満足度 第1位」の二冠を獲得しました。
第37号‐24020002
(適用範囲:HCグループ)
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