キヤノンは、再生複合機「Refreshed」シリーズの新製品として、A3カラー複合機「imageRUNNER ADVANCE DX C3830F-RG」と「imageRUNNER ADVANCE DX C3826F-RG」を発売します。いずれもオープン価格です。
今回の新製品で注目したいのは、単に使用済み機を整備して再販売するという考え方にとどまらず、新品の複合機を開発する段階から、将来の再生まで見据えて設計されている点です。キヤノンは回収した複合機を部品レベルまで分解し、洗浄・清掃を実施。劣化・摩耗した部品を交換したうえで、再使用可能な部品を厳密な基準に沿って活用しています。
「C3830F-RG」は約95%、「C3826F-RG」は約94.7%の部品リユース率を達成しました。いずれも製品重量に対する割合であり、キヤノンは2026年7月時点で業界最高水準として公表しています。再生機でありながら、新品モデル「imageRUNNER ADVANCE DX C3830F」「同 C3826F」と同等の基本性能・品質を確保したとしています。(キヤノン公式ニュースリリース)
部品リユース率の向上を支えているのが、「プラットフォーム型開発」です。これは、同じクラスの複合機で本体の骨格や部品・ユニットを共通化する開発手法です。異なる機種から回収された部品も活用しやすくなり、再生時に再使用できる部品の幅が広がります。さらに、回収機の稼働年数、故障履歴、印刷枚数といったデータを基に、部品を再使用できるかどうかをシステムで自動判定。部品の状態を一律に扱わず、使用状況に応じて見極める仕組みを採り入れています。
印刷速度は、「C3830F-RG」がA4ヨコでカラー・モノクロともに毎分30枚、「C3826F-RG」が同毎分26枚です。コピー、プリント、ファクス、スキャン、送信、ADVANCED BOX、ネットワーク、SSDを標準搭載します。また、C3830F-RGは両面同時読み取りADF、C3826F-RGは両面反転読み取りADFを備えます。
業務で複合機を使う企業にとって、再生機を検討する際に気になるのは、日々のコピー・スキャン・ファクス業務を安心して任せられる仕様かどうかです。この2機種は、A3カラー出力に対応しながら、複合機に求められる基本機能を一体で備えています。たとえば、紙文書の電子化、部門ごとのスキャン業務、取引先とのファクス送受信、PCからのカラー資料出力まで、オフィス内の定常業務を1台に集約する構成です。
セキュリティ面では、本体操作パネル上のアイコンを選択してログインできる「シンプルログイン」と、PCから送信した印刷ジョブを本体内に一時保存し、利用者が本体で操作するまで出力しない「強制留め置き印刷」に対応しています。印刷物の取り違えや放置を抑えたい企業にとって、検討材料の一つになるでしょう。
環境配慮は本体だけではありません。梱包材では緩衝部材やパレット部材に段ボール素材を採用し、木材パレットを廃止。新製品では一部のポリエチレン袋を紙袋へ変更し、梱包材に使用する全プラスチックの約74%を再生プラスチックに切り替えています。機器の導入・入れ替えに伴う資源利用まで視野に入れた取り組みです。
なお、再生工程では一部の凹凸面が簡易清掃となるため、使用感が残る場合があります。また、樹脂部材のリユースによって色味に違いが生じる場合があることもございます。再生機の導入を検討する際は、こうした特性を理解したうえで、必要な機能、印刷量、設置環境、保守体制をご相談ください。
事務機器ねっとでは、再生複合機選びに関するご相談やお見積もりを承ります。新品・再生機を含め、用途に合った導入方法をご案内します。













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第37号‐24020002
(適用範囲:HCグループ)