“コピササイズ”という言葉を知っていますか?THE COPY TRAVELERS(ザ・コピー・トラベラーズ)という加納俊輔氏と迫鉄平氏、上田良氏の3名のアーティストによるアート・ユニットがつくりあげた「オフィス用複合機をつかった複製芸術」のことです。
このユニットはそれぞれの制作に取り入れている「複製」の手法の可能性 を、コピー機やスキャナー、カメラなどのツールを用いて探求しています。具体的には、カメラやスキャナーなどで作られた画像に、コンピュータ処理や様々なオブジェクトの重ねあわせ、切り込みなど、様々な加工を施し、最終的にコピーで1枚のイメージに仕上げているという作品です。アーティストたちがお互いにイメージをリレーしながら探求していくことを「コピササイズ(コピー+エクササイズ)」と言います。その作品から、モノの関係性や、モチーフの意味性など、イメージがもつ強烈な魅力に引き込まれていきます…
事務機器ねっとでは、知っての通り複合機を取り扱っております。ということで、この芸術に取り組んでみました!
今回使用するコピー機は、「SHARP MX4150」です。こちらのシリーズは事務機器ねっとで取扱いをしているので、ご興味ありましたら下記よりご覧ください。
まず、どんなものを複合機でスキャンしていくか…料理と同じようにどのようなものを作るか構想を練らなければいけませんね…
筆者はオフィスにあるものを使って、明るく楽しいイメージでポップに表現したいと思いました!自分のキーボードやペンケースなどを具材にしました。
いよいよコピササイズに挑戦します!スキャンする物を置いていくので、複合機の中から見上げている感覚で物を配置していかないといけません。想像していた構図通りになっているといいな…
ペッパーも興味津々で真剣な表情で覗いています。普段、蓋を開けたままスキャンをしたことは無いので、このように光が動いているのを初めて見ました。
スキャンが完了しました!(→)この様な仕上がりになりました。
鮮やかな色の文房具などを使用したこともあり、綺麗に写っています。コピササイズを知らない方が見れば、オフィスのデスクの上を真上から見た様な作品になり、汚いデスクだと感じるかもしれません。しかし、キーボードの下にペンや定規を配置たことにより、ペンなどの文房具の方がキーボードより鮮明に写り奥行きができ不思議なコラージュ作品にも見えます。今回は、コピササイズならではの空間を利用した平面作品が完成しました。
(下記二つ)は、素材の位置を変えずに少し変化をもたらした作品です。(下右)の画像はスマートフォンの画面を下にし、画面を明るくしたままスキャンしてみました。予想以上に画面が暗くなってしまい、元のピンクのクラゲの画像がくすんでしまいました。
(下左)の画像はスマートフォンのケースに付属している鏡が写るようにセットしスキャンしました。結果としては、鏡の部分は真っ黒になってしまい何も写りませんでした。しかしすぐ左下に謎の金色の縞模様(下中央)が加わりました。これはスキャンの光が鏡に反射して出来たものなのでしょうか?真相は謎に包まれたままです…
「コピササイズ」いかがでしたでしょうか?筆者自身初めての体験でしたが、楽しく創作ができました。複合機があれば、簡単に制作に取り組むことができるアートがコピササイズです。初めてのコピササイズの作品なので、額縁に入れてみました!題して、「お疲れ様でした、お先に失礼します!」です。定時直後の解放感を表現しています(笑)タイトルまで決めると現代アート風になった気がします。なんだかこの額縁も含めてコピササイズしたようにも受け取れますね。
会社や自宅に複合機があるのであれば、ちょっとした息抜きで遊んでみたり、真剣に作品を制作してみると新しい発見があり楽しめると思うので、是非挑戦してみてはいかがでしょうか?
また、柳瀬安里さん(現代アーティスト)の作品にも複合機が使用されております。こちらは転写機能を使用しており、以前事務機器ねっとのブログにも掲載しているので、ご興味ございましたら覗いてみてください!